土用干    75句

鎧着て疲れためさん土用干 去来

土用のつく季語  土用  土用あい  土用鰻  土用灸  土用東風

土用凪  土用波  土用干  土用芽  土用餅  土用蜆  土用芝居

土用見舞  秋土用  寒土用

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
土用干し夫のベルトを加へけり 飯塚ゑ子 火星 199810  
シュミーズが二階に干され土用波 寺田良治 船団 199812  
贋作ときまりたれども土用干 大橋櫻坡子 雨月 199907 句集『鶴唳』より
気兼ねせず風通りぬけ土用干し 雫槍紀代 199909  
江戸情緒残る旅籠の土用干し 吉田飛龍子 春耕 199910  
土用干母の手縫の衣多く 小菅暢子 200009  
川宿に投網干さるる土用かな 升本行洋 春耕 200010  
帯締の伸び切つてをり土用干 林田江美 馬醉木 200010  
土用干をして樟脳の空ぶくろ 雨村敏子 200011  
土用干し釦一つは淋しかろう 齋藤一湖 海程 200107  
部屋中に思ひ出ひろげ土用干 前田達江 200109  
荒布干す荒磯の土用太郎かな 根岸善雄 馬醉木 200110  
これといふ家宝もあらず土用干 大石よし子 雨月 200110  
ふた昔通さぬものを土用干 波多江イツ子 200111  
並べ干す塩噴く草履土用凪 西野愁草子 200111  
寅次郎めくや雪駄の土用干し 中山杲 船団 200112  
あり金をはたきし記憶土用干し 朝井きよ子 200201  
土用照ひびの入るまで田水干す 朝妻力 雲の峰 200209  
土用干し担任をせし児の作文 水野弘 ぐろっけ 200210  
丁髭ちょんまげの曾祖父の絵も土用干 西村純一 雲の峰 200309  
在りし日の夫の声きく土用干 村林久子 遠嶺 200311  
土用干しひとつは父の遺愛の書 淵脇護 河鹿 200411  
土用干想ひ出と言ふ不用品 大塚まや 京鹿子 200508  
燦然と金鵄勲章土用干 辰巳比呂史 200509  
梅干や土用三日を干し終へて 小松渓水 酸漿 200510  
遣書遺品地震十年の土用干 堀井英子 雨月 200510  
ともどもに年を重ねて土用干 藤井昌治 200510  
夫在りし頃の詩日記土用干 瀬尾幸代 200511  
絹の香のほのとありけり土用干 大石たか 遠嶺 200511  
土用干一つ畳紙に父母の衣 池上和子 築港 200511  
身につけしおぼえなきもの土用干 望月晴美 200608  
土用干し念仏舞の綿衣裳 紺野とも子 200610  
土用干しつけあるまま母の衣 秋千晴 200708  
土用干記憶の間つながりし 岡部名保子 馬醉木 200709  
土用干し明治の母に座り胼胝 大川冨美子 ぐろっけ 200711  
連れ添うて四十六年土用干し 田中時子 八千草 200801  
妻でありし頃の羽織も土用干し 長谷川智弥子 炎環 200809  
断ちきれぬ思ひ出胸に土用干 綿谷美那 雨月 200810  
あたらしき匂袋や土用干 中村房子 馬醉木 200811  
着ぬままの三棹の箪笥土用干 高木典子 雨月 200811  
土用東風干すもの多き農の軒 大槻光枝 京鹿子 200901  
手に入れし短冊加へ土用干 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
土用干弊衣破帽の君に遇ふ 藤原照子 200909  
思ひ出の詰まる振袖土用干 竹内悦子 201010  
秀吉と家康の書を土用干 古田考鵬 雨月 201010  
米櫃の底を晒せり土用干 辻井ミナミ 末黒野 201011  
早起きの手に手に土用干しの紐 伊藤希眸 京鹿子 201011  
父の眼鏡使はず捨てず土用干 松本三千夫 末黒野 201110  
臍の緒は樟脳まみれ土用干 宮井知英 201110  
土用干し候文の軍事便 藤田かもめ ぐろっけ 201111  
身中の虫を宥める土用干 山本孝子 ろんど 201202  
妣真似て部屋に紐張る土用干し 村上倫子 201208  
共に老い妻を手つだふ土用干 長憲一 201210  
樟脳は昭和のにほひ土用干し 時澤藍 201210  
入院の夫のゐぬ間の土用干 竹内悦子 201210  
亡き夫の図面の嵩や土用干し 佐野和子 万象 201211  
ご破算にならぬこの世の土用干し 松田都青 京鹿子 201211  
三代に渡る羽織の土用干し 高橋均 やぶれ傘 201301  
その中に父の句集や土用干し 森屋慶基 風土 201310  
袖通すあてなきままに土用干 坂口郁子 末黒野 201311  
兵歴を記す父の書土用干 岡田史女 末黒野 201311  
歳時記の解れ繕ひ土用干 石橋萬里 ぐろっけ 201311  
虚子朱筆六十余年や土用干 竹下陶子 ホトトギス 201402  
頼朝の瓜実顔を土用干 山本耀子 絵襖 201404  
谷落しの獅子の子が宙土用干 山尾玉藻 火星 201409  
土用干人は宇宙の善玉菌 高橋将夫 201409  
抽斗を引出しておく土用干 高橋道子 201410  
手習ひの幼き文字や土用干 古川幸子 春燈 201410  
乳張りし頃の紅絹裏土用干 湯谷良 火星 201410  
土用干し路地にけだるきジャズ流れ 萩庭一幹 馬醉木 201410  
紅絹裏の匂袋も土用干 来海雅子 201509  
語られぬ思ひ出もあけ土用干し 大橋伊佐子 末黒野 201511  
土用干別けても父の釣果録 田村園子 201511  
海の日に山の日くはへ土用干し 今井充子 201611  
十余年の俳誌末黒野土用干 磯部愛子 末黒野 201710  

 

2019年7月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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