秋 燕 2   50句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋燕のしきりに別れの舞を舞う 貝森光洋 六花 201410
秋燕の何処を返すも出穂期 生田恵美子 風土 201411
秋燕やいつかは一人消えてゆく 上原重一 201411
少年期終る秋燕次からつぎ 堀内一郎 堀内一郎集 201412
ひと恋ひの高さなりけり秋燕 深澤鱶 火星 201412
大寺の雨に艶増す秋燕 西岡啓子 春燈 201412
秋燕や大極殿の鴟尾の金ン 杉山瑞恵 雨月 201412
秋燕や根岸に古き豆腐店 栗原完爾 春燈 201412
来年もこの田に飛べよ秋燕 大霜朔朗 末黒野 201412
秋燕や掲げて一稼なき白帆 小野恵美子 馬醉木 201412
秋燕や竹撓ふほど葱干され 浜福恵 風土 201412
日輪は水に映らず秋燕 涼野海音 火星 201501
秋燕やまろべば高き草の丈 木下夕爾 春燈 201508
秋燕林火の巨船今日見えぬ 田村すゝむ 風土 201511
秋燕のルビの如きを送るなり 小野恵美子 馬醉木 201512
秋燕や「海岸回り」のバスに揺れ 中嶋陽子 風土 201603
秋燕や駅の木椅子に背をあづけ 緑川啓子 馬酔木 201611
秋燕の触るる名残の水面かな 馬屋原純子 馬醉木 201612
曲屋の屋根草そよぎ秋燕 大沢美智子 201612
秋燕のコキアの丘をめぐりけり 鍋島広子 万象 201701
秋燕動かぬ山を縦横に 中川句寿夫 ここのもん 201705
秋燕を見送つてゐる夕ごころ コ田千鶴子 馬醉木 201711
天空の道ひらきたる秋燕 吉田順子 201711
道あれば電線が沿ひ秋燕 定梶じょう あを 201712
ことづては雲に託して秋燕 諸岡和子 201712
秋燕焦土に詩集売りし日も 竪山道助 風土 201801
関越えの風にまぎるる秋燕 石川倜子 馬醉木 201802
岩肌や切つ先かへす秋燕 吉田きみえ 末黒野 201802
水切りのやうに湖面の秋燕 沼崎千枝 末黒野 201812
峰映す湖面飛び交ふ秋燕 渡辺富士子 末黒野 201812
秋燕や運河名残の水位計 卜部黎子 春燈 201812
旋回の秋燕なごり惜しむかに 荻坂真稚子 雨月 201901
岬端のわれも旅びと秋燕 堤京子 馬醉木 201912
一声もなき秋燕や沼たひら 小林共代 風土 202001
青空を消してゆく雲秋燕 瀬島洒望 やぶれ傘 202002
新しき杉玉よぎる秋燕 林徹也 202006
灯台は別れのシャンツェ秋燕 森村江風 202011
秋燕桜田門を筋交に 堅山道助 風土 202011
秋燕や法話にあらむ子らの国 雨宮桂子 風土 202012
秋燕の翼細めてひるがへる 長岡千波 202012
夕茜はやしてゐたる秋燕 升田ヤス子 六花 202012
秋燕の高きを舞ふは父ならむ 松尾龍之介 202104
大気舞ふ微かな磁力秋燕 河寄祐二 202111
残る巣に無事を祈るや秋燕 久島しんの 末黒野 202112
秋燕のひたすら空を押し上げて 南うみを 風土 202112
秋燕や女ひとりで二反の田 村上葉子 202201
秋燕や流離といふは免れず 亀井福恵 京鹿子 202201
秋燕や転舵にくぼむ潮の帯 深川淑枝 202206
秋燕軒一巡りして消ゆる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202209
ためらひて旅の中止や秋燕 布施由岐子 末黒野 202212
秋燕→1

 

2023年9月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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2023年9月2日