12       200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
芋の露両手にうくる女の子 白石正躬 やぶれ傘 201012  
芋の露集むグラスの日の透けり 山本無蓋 201012  
芋の露ころと蛇笏の空うごく 熊川暁子 201101  
さやけしや甘き香りの玉露汲む 村井一之 末黒野 201101  
雨上る雫菫の露ならむ 河野美奇 ホトトギス 201108  
虚子恋うて露の干ぬ間の散歩道 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
金剛の花の露おく葎かな 長山あや ホトトギス 201108  
えにしとは露の邂逅なる小諸 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
快晴やたちまち乾く草の露 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
ふる岩に露を点せり賀茂葵 安田一郎 京鹿子 201109  
昨日とは違ふ顔して露の我 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
俳壇の露の歴史を語らばや 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
山国の露踏み分けて来し懐古 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
快晴の明かしの露を踏みて旅 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
露の世を駆け巡りたる訃報かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
露深き大地に暁けの星残る 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
吸ひ込まれさうな静けさ露葎 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
露ごめの大和三山桐の花 河合とき 末黒野 201109  
朝露の風に触れゆくまでの黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
露の門潜りて親し幻住庵 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110  
半世紀横川の露を踏み分けて 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
武蔵野の露の旧道辿りけり 中島玉五郎 201110  
露ころんごろん山河を傾かせ 布川直幸 201110  
露の灯の信貴山縁起絵巻かな 武井美代子 万象 201110  
うつそりと凶事続きや露月夜 井上信子 201111  
露を踏む跫音に晴れてきし湖畔 熊岡俊子 雨月 201111  
しなの中皆すは山の夜露哉 一茶 七番日記化12 201111  
明けの星自在に露をくばりゐる 豊田都峰 京鹿子 201111  
麻裏の底の重たし今朝の露 山口キミコ 201111  
芋の露落ちて大地の湿りたる 高倉和子 201111  
芋の露実朝の歌ひびきけり 神蔵器 風土 201111  
芋の葉の露ころばせて風遊ぶ 丹生をだまき 京鹿子 201111  
芋の葉の思ひそれぞれ露明り 西川春子 春燈 201111  
乳牛のまだ来てをらぬ露の牧 和田森早苗 201111  
露こぼれ月日はなべてひと色に 豊田都峰 京鹿子 201111  
親にまた庇はるる身や露しとど コ田千鶴子 花の翼 201111  
正に露の世賀律子の訃報唯悲し 大橋敦子 雨月 201111  
見てゐたる露にしばらく籠りけり 柴田佐知子 201111  
口笛の先に柴犬露葎 石川かおり 201111  
露踏めり大地の匂ひ拡げつつ 松木ひろ ろんど 201112  
墓開きの案内届きぬ露の秋 高橋照子 雨月 201112  
根の国の石を包める苔に露 山田六甲 六花 201112  
黒犬の身を震はせて露はらふ 和田森早苗 201112  
芋の露遊び飽きたるかに散りぬ 田所洋子 雨月 201112  
草露に靴を濡らして歩みけり ことり 六花 201112  
わが軒の名もなき草に朝の露 廣瀬義一 雨月 201112  
合掌はこころの証し露ひかる 鈴鹿仁 京鹿子 201112 系露忌
奈良町は坂より古ぶ露の玉 松井倫子 火星 201112  
死化粧の孫は十八露の秋 博多永楽 雨月 201112  
草の露一乾坤を風に堪ふ 荒木甫 201112  
草の露踏んで古墳を訪ねけり 平居澪子 六花 201112  
朝露の畦に炎の立ちあがり 坂口夫佐子 火星 201112  
朝露や爪革浅き利休下駄 山路紀子 風土 201112  
露びつしりと置き去りのオートバイ 上谷昌憲 201201  
露あまた負ふ一草の悼みかな 豊田都峰 京鹿子 201201  
歳月は魔法のごとし露の玉 村上絢子 馬醉木 201201  
朝露を腓に今日の一歩踏む 近藤きくえ 201201  
一切の音断ち露の籠堂 古賀しぐれ ホトトギス 201201  
今日蛇笏明日は素十忌露葎 岩木茂 風土 201201  
山鳩の声のぬけゆく露の径 松田泰子 末黒野 201201  
蔓引きて枝ごとの露浴びにけり 大橋伊佐子 末黒野 201201  
露の石踏んで弥勒にまみえけり 宇都宮敦子 201201  
露を舐め手の濡れ払ふ朝の猫 坊野貴代美 ぐろっけ 201201  
せせらぎやくるぶし濡らす草の露 内田三郎 末黒野 201201  
身のぬちに露しづくして拝仏す 豊田都峰 京鹿子 201201  
草の露にくるぶし濡らす湖畔道 大橋伊佐子 末黒野 201201  
大雨に停車長引く露の旅 安原葉 ホトトギス 201201  
狐狸庵に露の草鞋をぬぎ捨てて 瀬川公馨 201201  
露の身の多忙さに救はるること 千原叡子 ホトトギス 201202  
一粒の露に結びし草の色 山田佳乃 ホトトギス 201202  
肉落ちの野雉子の行けり露の原 井上信子 201202  
ささやけば片葉の葦の露まろぶ 風間史子 201202  
露に濡れ風音にぬれ旅二日 河野美奇 ホトトギス 201202  
露の世に四半世紀の句縁かな 内藤呈念 ホトトギス 201202  
草の道いつしか露の径となる 今橋眞理子 ホトトギス 201202  
朝の露さつと落して登校児 筒井八重子 六花 201202  
吊橋を渡り裏山露葎 森幸 雨月 201202  
露の世や先日会ひしばかりの訃 安原葉 ホトトギス 201203  
日々は露の間なりし去年今年 中野京子 201203  
又してもとどきし訃音露の秋 安原葉 ホトトギス 201203  
露の世の二人きりとは汝と我 木村享史 ホトトギス 201203  
業平の露の古塚胸穿つ 佐藤喜仙 かさね 201203  
菰巻きの露のしめりや茶筅塚 赤松郁代 万象 201203  
露凝るや馬の身幅の宇津峠 淺場英彦 万象 201204  
露の世を灯してバースデーケーキ 木暮陶句郎 ホトトギス 201204  
捨石の苔の滑らか露微塵 岡野里子 末黒野 201204  
のぞかれてかしこまりたる芋の露 亀井紀子 201205  
落ちぎはの露にひびいてチェロの艶 鳥居おさむ 万華鏡 201206  
千代尼塚へ露の枝折戸開きけり 井村和子 風花 201206  
朝の日に草葉の露の大いさよ 小林愛子 辻楽師 201206

悼 

滝沢伊代次先生

蓮の露しろがねくがねみづかねに 佐藤喜孝 あを 201207  
露の世の道を教へて頂きし 稻畑汀子 ホトトギス 201207 悼 瀧青佳様
断屑を神威としたる露やしろ 鳥居おさむ 鳥居おさむの、背骨。 201207  
蜘蛛の囲の朝露含みきらめけり 橋本修平 かさね 201208  
一雨のありしと聞きぬ露の朝 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
風いま吹き渡りけり露の磴 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
松露掻く松喰ひの木の赤リボン 稲山忠利 ぐろっけ 201208  
竹皮を脱ぎしその身の露まみれ 坂口夫佐子 火星 201208  
朝露に濡れし薔薇の香仄かなり 丸山酔宵子 かさね 201208  
朝露の篠の子一滴文庫かな 田中佐知子 風土 201208  
露の身を今日もアルコールで飛ばす 稲畑廣太郎 ホトトギス 201209  
秘仏堂出できて露の浮葉かな 田中佐知子 風土 201209  
麻裏の底の重たし今朝の露 山口キミコ 九十九島 201209  
目の前に在せし露の思ひ出も 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
露の阿蘇旅路はるけくありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
その中の露一粒にある憂ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201209  
青山椒露をみどりに染めてをり 堀口香代子 ぐろっけ 201209  
釣糸の餌は夜露よ西鶴忌 延広禎一 201209  
芋の露集めしことも遥かかな 高倉恵美子 201210  
露しぐれ払うて疾駆の犬となり 布川直幸 201210  
犬吠えて竹林にはかに露しぐれ 布川直幸 201210  
草の露万霊覚むる四方静か 渕上千津 201211  
一つ一つこの世を映し露の玉 雨村敏子 201211  
芋の葉にころがる露の銀メダル 塩路隆子 201211  
音絶えて灯いくつ露無辺 水野恒彦 201211  
八十の齢数ふる朝の露 森谷達三 春燈 201211  
牧の朝鼻紋を濡らす露葎 伊藤平八 末黒野 201211  
夜露濃き畦を称名夜念仏 室伏みどり 雨月 201211  
快晴とまでは言へずも露晴るる 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
露の玉歪みしままに葉より落つ 松田千枝 春燈 201211  
露の世に至福の手紙残さるる 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
露の世の諸行無常と言ふ言葉 今村征一 ホトトギス 201211  
露の世の道どこまでも途中なり 北川英子 201211  
よべの夢うつつか露の消ゆるほど 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
肩くまの児の眼つぶらに萩の露 鈴鹿仁 京鹿子 201211  
見れば微笑む遺影の妣よ露の玉 町山公孝 201211  
クラブ振る朝露に裾濡らしつつ 安藤虎酔 かさね 201211  
蟹の守る流人の墓や露葎 横山昭子 雨月 201212  
こふの鳥の番仲好く露に濡れ 金山雅江 春燈 201212  
謎多き石棺にして露しとど 平居澪子 六花 201212  
東国よりもどり露の身となれり 高松由利子 火星 201212  
三島由紀夫の「剣」の一文字露しとど 金山雅江 春燈 201212  
賜りし弔句に涙露の秋 横山昭子 雨月 201212  
縦走や鉄鎖に露のひとならび 山田春生 万象 201212  
露の身の句に救はるるてふことも 古賀しぐれ ホトトギス 201212  
露の身の二十烈士の遺髪かな 北村淳子 ろんど 201212  
露の身を連絡網の端に置く 山本無蓋 201212  
露深し草履を濡らす草の径 池田節 春燈 201212  
露明り郭沫若氏亡命居 渕上千津 201212  
足固めして登り行く露の原 野村鞆枝 京鹿子 201212  
露の世のかたみに骨をのこしけり 長久保郁子 かさね 201301  
一滴が男の子の宇宙芋の露 遠藤真砂明 201301  
芋の露払ひて風の通りけり 瀬島洒望 やぶれ傘 201301  
悼む身の露のしづくのことばして 豊田都峰 京鹿子 201301  
満天や星の匂ひの露の玉 近藤喜子 201301  
無花果の夜露のうちに熟しゆく 中根美保 風土 201301  
雄鶏が鶏冠を揺らす露の玉 吉田葎 201301  
重力に耐へて楕円や露の玉 稲岡長 ホトトギス 201301  
貝割菜露の力を得たりけり 島谷征良 風土 201301  
露の世に逆立ちをして砂時計 千田百里 201301  
露の世や二日繰上げ聖母祭 大久保白村 ホトトギス 201301  
露踏んで公園のジャズフェスティバル 高橋道子 201301  
露葎はや不夜城になつてゐし 加藤みき 201301  
系がれば露にまみれる悼みかな 豊田都峰 京鹿子 201301  
大露や生後三月の眼の配り 田中貞雄 田中貞雄自註句集 201301  
蜘蛛の巣に小さき眞珠や朝の露 米田文彦 かさね 201301  
天籟とも妻の声とも芋の露 延広禎一 201301  
ノーベル賞の光あまねし露の世に 谷岡尚美 201302  
在すごと遺品を展べて露の家 森礼子 雨月 201302  
面影はあの日のままに露しぐれ 鷺山珀眉 京鹿子 201302  
露の野を行きてわが足跡もなし 岩岡中正 ホトトギス 201302  
露時雨犬の身震ひしきりなり 白石正躬 やぶれ傘 201302  
露踏んで人恋しさのやうなもの 岩岡中正 ホトトギス 201302  
九十の母と夜露にのこされし 柴田佐知子 201302  
大原女の露はこび来る童歌 熊川暁子 201302  
お茶掛は慈覚の筆や露の庵 竹内喜代子 雨月 201303  
片品のキヤベツ一番露しとど 北村香朗 京鹿子 201303  
露となりきらめく星のしづくかな 長山あや ホトトギス 201303  
結界の笹ひ叢の玉の露 神田恵琳 跫音 201303  
朝露の大江戸発ちて小江戸へと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201307  
横川路の露しみじみと踏む日かな 稲畑汀子 ホトトギス 201310  
八方に傾ぎあやふし芋の露 神蔵器 風土 201310  
露つたふ嵯峨あかつきの竹の肌 丸山佳子 京鹿子 201310  
二千余の本を手放し露の家 内藤静 風土 201311  
抱き上ぐる小犬万朶の露まみれ 塩路隆子 201311  
十方へ走りて落ちず芋の露 神蔵器 風土 201311  
露の身の足裏拭ひぬ詣あと 千田百里 201311  
孵化のごと露いつせいに煌めけり 青野安佐子 201311  
野にひろふ露のしるべのふたつみつ 豊田都峰 京鹿子 201312  
二十年経し御社の露の屋根 久世孝雄 やぶれ傘 201312  
ひとつぶの露青天を映しけり 長久保郁子 かさね 201312  
踏むこめば露の音して影生る 鈴鹿仁 京鹿子 201312 系露忌
奈良七重塔の礎石の露光る 堀井英子 雨月 201312  
南無三宝敵も味方も露の墓 田伏博子 ろんど 201312  
富士明けて裾野に万の露生れり 甕秀麿 201312  
家々をつなぎて露の石畳 瀧春一 花石榴 201312 甲州葦川村
兵の声をむすびし露の玉 小野寺節子 風土 201312  
旅立ちの露りんりんと光り合ふ 水野恒彦 201312  
露の世のはなやかに大朝日かな 遠藤真砂明 201312  
露の夜を纏ひて猫の帰りくる 辻美奈子 201312  
真つ青な揚羽の蛹露まみれ 瀧春一 花石榴 201312  
朝露の道の夜露を戻りけり 田中文治 火星 201312  
朝露を蹴散らしとべりきちきち飛蝗 早崎泰江 あを 201312  
草の露払ひてザックおろしけり 白石正躬 やぶれ傘 201401  
岩磴を螺旋に露の大手門 伊東和子 201401  
かしこみて天智天皇と芋の露 神蔵器 風土 201401  
蓮の露落とさぬほどの風渡る 長憲一 201401  
露の宿十月桜に迎へられ 塩田博久 風土 201401  
陽を巻いて転がり上手芋の露 菅谷たけし 201401  
仏足石かこむ億万草の露 服部早苅 201401 露→13

2019年11月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。