つくつく法師(つくつくし)    226句

また微熱つくつく法師もう黙れ    川端茅舎   白痴

秋の蝉  秋蝉  残る蝉  法師蝉  つくつく法師    ひぐらし

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
在りし日のままの書斉やつくつくし 川端和子 遠嶺 199811  
老人の一人は母やつくつくし 田中佐知子 風土 199811 琴の浦リハビリセンーに見舞ふ
夕風につくつく法師のモノローグ 森景ともね 船団 199811  
三島由紀夫の筋肉思へばつくつくし 鳥居真里子 船団 199812  
夜明はやつくつくほふし法師かな 阿部ひろし 酸漿 199910  
仇討の世を偲べとやつくつくし 樺山翠 雨月 199912  
産み月の臍のつくつく法師かな 岡本高明 200009  
かはたれのはてのたそかれつくつくし 彌榮浩樹 銀化 200010  
つくつくし昨日の僕はもう居ない 松山律子 六花 200010  
バリュームの残る体内つくつくし 笹村政子 六花 200012  
放心の耳につくつく法師かな 武藤嘉子 木椅子 200102  
つくつくし蘭語のカルテ和紙筆字 品川鈴子 船出 200104 順天堂記念館
木道の続くかぎりをつくつくし 石橋翠 いろり 200110  
つくつくの朝のコードレス電話 加藤真起子 火星 200111  
墓山に鳴いてつくつくつくつくし 今井妙子 雨月 200111  
つくつくし結ノ社の結び文 水谷芳子 雨月 200111  
葉の聡くなりしつくつく法師かな 岡本眸 200112  
走り根の土濡れてをりつくつくし 狩野みほ 百鳥 200201  
あんたにはつくつくほうし雲晴れる 時枝武 船団 200202  
もたらせし籠に野の景つくつくし 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
つくつくしひいふうみいと雲あそび 豊田都峰 京鹿子 200206  
叔母ひとりのみの故郷つくつくし 宮原みさを 花月亭 200208  
つくつくぼふしばかりとなりし男山 波田美智子 をりをりに 200208  
たしなみてつくつくほうし鳴きはじむ 植松美根子 200211  
つくつく法師無為の一と日を愛しめり 柴田雪路 200211  
人の愚痴きけるゆとりやつくつくし 瀧新珠 京鹿子 200212  
つくつくし怒り一気に吐いて見よ 加藤はま子 200212  
つくつくし鳴き納めかな風呂洗う 中谷喜美子 六花 200212  
尼寺跡に息つぐつくつく法師かな 大坪景章 万象 200212  
雨のあと声を高めしつくつくし 高倉恵美子 200305  
つくつくし切り取り線を食み出せり 木村みかん 200311  
つくつくし体当りして壁に果つ 片山タケ子 200311  
つくつくほふしつくつくほふし弔辞きく 宮川みね子 風土 200311  
朱雀なるつくつく法師終りけり 大島翠木 200311  
ちちははの影いまも添ひつくつくし 伊藤真代 200311  
つくつくし仏花の水を替へをれば 今井妙子 雨月 200311  
小面のかそけき笑みやつくつくし 稲谷妙子 遠嶺 200401  
古里の遠のくばかりつくつくし 前迫寛子 河鹿 200401  
いち抜けて帰るつくつくぼふしかな 中村房江 六花 200409  
おほしつくつくいれかはりたちかはり 伊藤白潮 200409  
母の息ひと息ごとのつくつくし 淵脇護 河鹿 200410  
つくつくや禅はいのちの座胼胝 鈴鹿仁 京鹿子 200410  
書棚より山家集掌につくつくし 赤羽正行 遠嶺 200411  
古里の良寛の句碑つくつくし 星井千恵子 遠嶺 200411  
須磨寺に碑多しつくつくし さわいりまりこ 遠嶺 200411  
さざ波の空にあふれてつくつくし 十川たかし 200411  
登り来て暗き山門つくつくし 仲尾弥栄子 雲の峰 200411  
つくつくし母に抱かれゐるごとし 淵脇護 河鹿 200412  
つくつくし我に小さき家ひとつ 小宮山勇 遠嶺 200412  
落ちさうで落ちない岩やつくつくし 石山惠子 遠嶺 200412  
夕暮のつくつくぼふし犬とゐる 波田美智子 火星 200412  
耳鳴りにつくつくほうしの声入るる 高倉恵美子 200501  
走り根の城壁たどるつくつくし 山元海郎 河鹿 200501  
つくつく鐘をつくつく除夜の鐘 鈴木榮子 春燈 200501  
針の目処通せぬ眼なりつくつくし 中島英子 八千草 200508  
結納を終へしひと日のつくつくし 淵脇護 河鹿 200510  
つくぼうしつくつくぼうし落暉かな 大島翠木 200511  
餡パンを買ひにつくつく法師道 伊藤早苗 200511  
完治する予感窓辺につくつくし 山本浪子 風土 200511  
寺多き夕陽丘のつくつくし 山口天木 雨月 200511  
つくつくし啼く奥山をドライヴす 川浪広子 築港 200511  
奥山の千古の樹林つくつくし 川浪広子 築港 200511  
座禅了ふまでを待ちをりつくつくし 山本耀子 火星 200512  
投票日つくつくぼふしに急かされて 南浦輝子 火星 200512  
裂織の布裂くつくつくほふしかな 山路紀子 風土 200512  
観音に遠きこゑありつくつくし 目黒慧 遠嶺 200601  
惜命のつくつく法師つくづくに 植村よし子 雨月 200601  
来世とは善意に思ふつくつくし 鈴鹿仁 京鹿子 200610  
つくつくしつくつくし「七番日記」かな 神蔵器 風土 200610  
つくつく法師イタリア人は歌と聞く 片山タケ子 200611  
つくつくしひとりのための米を磨ぐ 鈴木とおる 風土 200611  
つくつくし漢字パズルの枡目埋む 柴田久子 風土 200611  
鳴き出しの大儀さうなるつくつくし 安達風越 雨月 200611  
恋ともちがふつくつくの声吹かれゐる 松原仲子 200612  
往診の鞄をせかすつくつくし 横松しげる 遠嶺 200612  
新凉のみんなつくつくぼうしかな 瀧春一 200706  
方尺を頭を高くつくつくし 荒木甫 200707  
ふるさとはつくつくほふしつくほふし 神蔵器 風土 200710  
つぎが鳴きそのつぎが鳴きつくつくし 布川直幸 200711  
結跏趺坐つくつく法師突かないで 米山喜久子 200711  
つくつくし土葬の子規に声とどく 神蔵器 風土 200711  
熊蝉の中つくつくし二つ三つ 大橋晄 雨月 200711  
つくつくし刻苦勉励忘るなと 久保田雪枝 雨月 200711  
奥の間へつくつくほふしの風送る 関根洋子 風土 200712  
つくつくし裏表なき風吹けり しばかやこ 風土 200712  
合掌の真上に来てはつくつくし 山崎靖子 200712  
とりあへず返信したりつくつくし 片山茂子 遠嶺 200712  
つくつくしかみの過客のかげならむ 荻野千枝 京鹿子 200807  
病むひとの蒼き闘志やつくつくし 金子輝 春燈 200811  
はんにちを物書きつくしつくつくし 常盤優 炎環 200811  
つくつく法師絶版の書をひもとけば 山崎靖子 200811  
つくつくし居心地のよさ確かめり 大場ましら 200811  
ツクツクかオーシーが先か法師蝉 青木ちづる 200811  
二百里の隔てに祈りつくつくし 飛鳥由紀 200811  
森がふくらむつくつくほふしつくほふし 宮川みね子 風土 200811  
つくつくほふしほふしこひしと夕暮るる 浜福恵 風土 200811  
つくつくし定年といふ一区切 荒木常子 200812  
担当医の明るさ不安つくつくし 笠井敦子 200812  
遠き空つくつくほふしほーいほい 真中てるよ 炎環 200812  
かはたれの畦の木に鳴くつくつくし 大崎紀夫 やぶれ傘 200810  
夕映えのたゆたふ水面つくつくし 齋藤朋子 やぶれ傘 200810  
思ひがけぬつくつくぼうし夜の餐 鷲見多依子 200911  
鳴き声の何時しか変はりつくつくし 藤見佳楠子 200911  
断水の二行の報せつくつくし 柴太香子 炎環 200911  
黒土に果てし幸せつくつくし 丑山霞外 炎環 200911  
子と遊ぶ法師大名つくつくし 安永圭子 風土 200911  
羅漢みな大き耳もちつくつくし 黒滝志麻子 末黒野 200911  
置いてきぼりされて子守やつくつくし 鈴木撫足 春燈 200911  
爪立ちて物干す媼つくつくし 半澤正子 馬醉木 200912  
はるばると来しチベットのつくつくし 三井公子 酸漿 200912  
つくつくし法師法師を健げなる 滝川あい子 雨月 201001  
この峠越せば上州つくつくし 齋藤朋子 やぶれ傘 201002  
つくつくを少し長めに法師蝉 鷹羽狩行 201009  
死ぬときもこの四畳半つくつくし 宮崎左智子 201011  
樟大樹つくつく法師鳴かせけり 久米憲子 春燈 201011  
つくつくしほふし黄泉もつくつくほふしかな 宮川みね子 風土 201011  
奥の院の千人塚やつくつくし 橋添やよひ 風土 201011  
一句成さなつくつく法師つく法師 井田実代子 雨月 201011  
子の目蓋いよいよ重しつくつくし 太田昌子 馬醉木 201012  
鳴くことも起承転結つくつくし 河野美千代 201012  
つくつくし己が挽歌を鳴きやまず 小島昭夫 春燈 201012  
札所なほ山路一里やつくつくし 鍋島武彦 末黒野 201012  
雨のち晴ふはふは径のつくつくし 有本惠美子 ろんど 201012  
輪唱に急ぎ加はるつくつくし 川上久美 ろんど 201012  
音調を上げて夕日のつくつくし 足立典子 雨月 201012  
さ庭掃く人とつくつく法師かな 大島英昭 やぶれ傘 201101  
序破急のいま破のところつくつくし 布川直幸 201108  
ふるさとへつくつく法師聞きに行く 神蔵器 風土 201109  
齢とれど老人にならずつくつくし 松嶋一洋 201110  
ゆるりの歩つくつくと急くつくつくし 上原重一 201110  
交はらぬ辻の多かりつくつくし 前川明子 201111  
鳴き終りつくつくぼふし飛び立たず 筒井八重子 六花 201111  
しんがりのつくつく法師鳴きいそぎ 城戸ひろみ 雨月 201111  
人の手を頼りてばかりつくつくし 高倉恵美子 201112  
曇る日の声の短くつくつくし 小川玉泉 末黒野 201112  
つくつくや身辺整理急がねば 中島霞 ぐろっけ 201112  
下り坂又上り坂つくつくし 安永圭子 風土 201112  
法師蝉つくつく思ふ独りの歩 古田考鵬 雨月 201112  
つくつくし一粒の碑に芭蕉曾良 工藤節朗 201201  
帽子屋に角帽並びつくつくし 國保八江 やぶれ傘 201202  
つくづくしそれでも断層の上に生く 遠藤実 あを 201206  
整列し迎へくれたるつくづくし 川上久美 ろんど 201206  
野面積峡ゆくバスやつくづくし 福田かよ子 ぐろっけ 201206  
生きてれば生きてればこそつくづくし 浅野吉弘 201206  
校正をつくつく法師急かし鳴く 長谷川鮎 ぐろっけ 201209  
出しそびる葉書一枚つくつくし 能村研三 201209  
老大樹みんみんつくつく二重奏 早崎泰江 あを 201210  
つくつくの町に一ぴき來て去れり 佐藤喜孝 あを 201210  
奥社まで続く階つくつくし 城戸緑 末黒野 201211  
泣きべその因は宿題つくつくし 古沢幸次 ろんど 201211  
変る世をつくづく嘆く法師蝉 向江醇子 ぐろっけ 201211  
つくつくしかの木この木に呼応して 大橋晄 雨月 201211  
ふり返る父母の世わが世つくつくし 小菅礼子 春燈 201211  
山城の井戸の暗さやつくつくし 東良子 201211  
惜しむものあるや忙しきつくつくし 松本周二 かさね 201211  
背を地に合掌するやつくつくし 藤沢秀永 201212  
天高しモデルつくづく脚長し 大場ましら 201212  
つくつくし木陰のベンチは満席に 福島松子 ぐろっけ 201212  
糸瓜忌のつくづく長きわが寿命 相沢有理子 風土 201212  
自分史を書き足してをりつくつくし 中村洋子 風土 201212  
終りまで耳傾けてつくつくし 滝川あい子 雨月 201301  
真夜中のつくつく法師鳴きにけり 高柳正幸 やぶれ傘 201301  
命惜しつくづくをしと法師蝉 吉田葎 201301  
つくづくし四方を士塁の屋敷跡 坂上香菜 201306  
つくづくし古墳の裾に群れてをり 松本周二 かさね 201307  
つくつくし勝者の如く称へ合ふ 長崎桂子 あを 201311  
つくつくし一声鳴いてそれつきり 宮井知英 201311  
鳴き止めば家に闇ありつくつくし 小林朱夏 201311  
妻ははや言葉失ひつくつくし 小川玉泉 末黒野 201311  
ゲーム機に遊ばれてゐるつくつくし 高尾豊子 火星 201311  
つくつく法師高校野球の延長戦 高尾豊子 火星 201311  
足投げて座る人形つくつくし 山田美恵子 火星 201311  
百合樹の一葉が病めりつくつくし 生田高子 春燈 201311  
亡き人へ鎮魂の譜をつくつくし 大橋晄 雨月 201311  
耳塚にひと日慟哭つくつくし 塩路隆子 201311  
忌を修す父祖の墓山つくつくし 山本とく江 万象 201312  
麓まで子等唱和為るつくつくし 吉田克美 ろんど 201312  
師の年忌呼びおこすごとつくつくし 大坪景章 万象 201312  
無理効かぬ齢となりぬつくつくし 波多野孝枝 末黒野 201312  
塔頭に人かげ見えずつくつくし 神谷さうび 末黒野 201312  
行合ひの空や墓域のつくつくし 岡野里子 末黒野 201401  
我が庭はむかし寺苑やつくづくし 杉本綾 201405  
節々に袴を付けてつくづくし 西村しげ子 雨月 201406  
袴とる妻のうしろのつくづくし 有本南陵 ろんど 201406  
つくづくし微風止まざる川原土手 小松敏郎 万象 201407  
読誦の声ふりかぶりたるつくづくし 原田しずえ 万象 201407  
出番なき如くつくつく法師かな 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
バリトンのつくつく法師歯切よき 伊庭玲子 201411  
生きてると母宣ふやつくつくし 西岡啓子 春燈 201411  
つくつくし鞍馬連山ひとつにし 高松由利子 火星 201411  
怠惰なる一日を急かすつくつくし 川上久美 ろんど 201411  
辛抱のポプラの瘤やつくつくし 平松うさぎ 201411  
石垣に碾臼の面つくつくし 宇野慂子 万象 201411  
午後の雨あがりつくつく法師かな 渡邊孝彦 やぶれ傘 201412  
つくつくし俄かに森の影ふゆる 原田しずえ 万象 201412  
病み臥せる夕べつくつく法師かな 手島南天 万象 201412  
夕爾忌のつくつくほふし遠い木に 安住敦 春燈 201412 『柿の木坂雑唱以後』
明日消ゆる声かもしれぬつくつくし 苑実耶 201501  
つくつくし秋の日となる鳴き納め 小倉純 末黒野 201501  
夕暮の甘さに惹かれつくつくし 林達男 京鹿子 201501  
つくつくし恋も死するも永々と 梨地ことこ 船団 201505  
菩提寺の久しき無住つくづくし 亀卦川菊枝 末黒野 201506  
つくつくや修業のなかの坊と棒 鈴鹿仁 京鹿子 201510  
つくつくし老蝉といふ節まはし 篠田純子 あを 201510  
つくつくし弱気の夫へ言ふ強気 大室恵美子 春燈 201511  
つくつくし鳴きつぎ妻の大祥忌 小川玉泉 末黒野 201511  
一瞬で消えるデータよつくつくし 篠藤千佳子 201512  
つくづくと親不孝なり墓洗ふ 佐藤雄二 万象 201512  
つくつくし夕日まともに家並かな 井浦美佐子 201512  
痩身の一遍像やつくつくし 原和三 末黒野 201512  
奥つ城の苔むす大寺つくつくし 原和三 末黒野 201512  
鐘楼の木彫の古りぬつくつくし 内田梢 末黒野 201512  
芳名簿に墨の渉むやつくつくし 菅澤陽子 春燈 201601  
つくづくし強がりなのに意気地なし コ田千鶴子 馬醉木 201606  
つくつくぼふし絶交の三日ほど 辻美奈子 201611  
白虎隊ねむれる山やつくつくし 津川かほる 風土 201611  
目瞑ればつくつく法師身一つに 石井秀一 風土 201611  
つくつく法師つくつく思ふ戦下の日 中山皓雪 201611  
頭を垂れて祷る一分つくつくし 平野みち代 201611  
嵐来る報聞きをればつくつくし 藤井美晴 やぶれ傘 201611  
街川の向う岸よりつくつくし 廣瀬雅男 やぶれ傘 201611  
つくつくし啼いてゐる間を雌伏とす 高木晶子 京鹿子 201612  
つくつくしそろそろ一献やる刻ぞ 荒木甫 201612  
七日目をただ鳴き尽すつくつくし 木澤恵司 201612  
特攻兵の母への手紙つくつくし 荒井ハルエ 春燈 201612 靖国神社
つくつくし螺子の緩んできしものも 森なほ子 あを 201610  
つくづくし然りとて風の申し子に 望月木綿子 201706  

 

2017年8月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。