作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
菩提寺の久しき無住つくづくし | 亀卦川菊枝 | 末黒野 | 201506 |
つくつくや修業のなかの坊と棒 | 鈴鹿仁 | 京鹿子 | 201510 |
つくつくし老蝉といふ節まはし | 篠田純子 | あを | 201510 |
つくつくし弱気の夫へ言ふ強気 | 大室恵美子 | 春燈 | 201511 |
つくつくし鳴きつぎ妻の大祥忌 | 小川玉泉 | 末黒野 | 201511 |
一瞬で消えるデータよつくつくし | 篠藤千佳子 | 沖 | 201512 |
つくづくと親不孝なり墓洗ふ | 佐藤雄二 | 万象 | 201512 |
つくつくし夕日まともに家並かな | 井浦美佐子 | 空 | 201512 |
痩身の一遍像やつくつくし | 原和三 | 末黒野 | 201512 |
奥つ城の苔むす大寺つくつくし | 原和三 | 末黒野 | 201512 |
鐘楼の木彫の古りぬつくつくし | 内田梢 | 末黒野 | 201512 |
芳名簿に墨の渉むやつくつくし | 菅澤陽子 | 春燈 | 201601 |
つくづくし強がりなのに意気地なし | コ田千鶴子 | 馬醉木 | 201606 |
つくつくぼふし絶交の三日ほど | 辻美奈子 | 沖 | 201611 |
白虎隊ねむれる山やつくつくし | 津川かほる | 風土 | 201611 |
目瞑ればつくつく法師身一つに | 石井秀一 | 風土 | 201611 |
つくつく法師つくつく思ふ戦下の日 | 中山皓雪 | 鴫 | 201611 |
頭を垂れて祷る一分つくつくし | 平野みち代 | 鴫 | 201611 |
嵐来る報聞きをればつくつくし | 藤井美晴 | やぶれ傘 | 201611 |
街川の向う岸よりつくつくし | 廣瀬雅男 | やぶれ傘 | 201611 |
つくつくし啼いてゐる間を雌伏とす | 高木晶子 | 京鹿子 | 201612 |
つくつくしそろそろ一献やる刻ぞ | 荒木甫 | 鴫 | 201612 |
七日目をただ鳴き尽すつくつくし | 木澤恵司 | 鴫 | 201612 |
特攻兵の母への手紙つくつくし | 荒井ハルエ | 春燈 | 201612 |
つくつくし螺子の緩んできしものも | 森なほ子 | あを | 201610 |
つくづくし然りとて風の申し子に | 望月木綿子 | 沖 | 201706 |
大の字にやんちやの眠るつくつくし | 秋山信行 | やぶれ傘 | 201710 |
つくつくしボール蹴る子ら代替り | 岩藤礼子 | やぶれ傘 | 201710 |
法事終へ安堵の母やつくつくし | 尾崎千代一 | 末黒野 | 201711 |
充電を急ぐ携帯つくつくし | 坂場章子 | 鴫 | 201711 |
一期より一会がうれしつくつくし | 秋葉雅治 | 沖 | 201711 |
つくつくし心うつろに聞きゐたる | 小林はじめ | 六花 | 201712 |
卒塔婆の著き墨痕つくつくし | 秋山ユキ子 | 沖 | 201712 |
つくつくし病者の傍に畳むシャツ | 坂場章子 | 鴫 | 201712 |
気配消す木の葉につられつくつくし | 荒井和昭 | 鴫 | 201712 |
金網の閉す炭窯つくつくし | 山崎稔子 | 末黒野 | 201712 |
登り来し古刹に勢ふつくつくし | 原和三 | 末黒野 | 201712 |
杣道の丸太階段つくつくし | 加藤静江 | 末黒野 | 201712 |
つくつくし木曾の暮色は地より湧き | 早川俊久 | 馬醉木 | 201712 |
齢にはあらぬ死の順つくつくし | 田代民子 | 空 | 201801 |
つくつくし独りの膳を整へし | 小林朱夏 | 空 | 201801 |
あの森にこの樹につくつく法師かな | 大橋晄 | ホトトギス | 201803 |
つくづくし列はみ出して背伸びせり | 上辻蒼人 | 風土 | 201806 |
摘みにけりぽぽと煙吐くつくづくし | 升田ヤス子 | 六花 | 201806 |
こそばいぞ蟻はひ歩くつくづくし | 南うみを | 風土 | 201807 |
その中のつくつくぼふしてふ指揮者 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201808 |
近道を迷ひつくつく法師かな | 山田六甲 | 六花 | 201809 |
人去りし部屋の広さやつくつくし | 塩尻きぬ | 風土 | 201811 |
語尾太く長し秩父のつくつくし | 町山公孝 | 沖 | 201811 |
墓守のごときつくつく法師かな | 鈴木鳳来 | 春燈 | 201811 |
まち針のあたま藤色つくつくし | たかはしすなお | 瓔 | 201812 |
切株の深き年輪つくつくし | 岡野里子 | 末黒野 | 201812 |
夕闇へ納めの三声つくつくし | 小川玉泉 | 末黒野 | 201812 |
転入生つくつくぼうし連れて来た | 朝倉晴美 | 船団 | 201812 |
佛彫り岩甦へるつくつくし | 岸洋子 | 空 | 201904 |
かたまつて歌うたふ如つくつくし | 大槻祐二 | 春燈 | 201906 |
つくつくしひととせぶりの北上へ | コ田千鶴子 | 馬醉木 | 201909 |
つくつくし城址といへど風ばかり | コ田千鶴子 | 馬醉木 | 201910 |
前山は今つくつくしつくつくし | 廣瀬雅男 | やぶれ傘 | 201911 |
気詰りの黙執り成すやつくつくし | 河崎國代 | 春燈 | 201911 |
年へるも母恋ふ心つくつくし | 中村紀美子 | 春燈 | 201911 |
庖丁のにぶき切れ味つくつくし | 西岡啓子 | 春燈 | 201911 |
夕闇へ声を限りのつくつくし | 小川玉泉 | 末黒野 | 201911 |
鳴ける木の奥にもつくつく法師かな | 笹村政子 | 六花 | 201912 |
信号を待つ間頭上につくつくし | 森美佐子 | やぶれ傘 | 201912 |
つくつくし人悲します言葉吐き | 馬場節子 | 春燈 | 201912 |
つくつくしつんと鼻つく松の脂 | 池田光子 | 風土 | 202001 |
はや彼女つくつく法師聞き留めし | 後藤比奈夫 | ホトトギス | 202001 |
上向いて上向いて空つくづくし | 石橋みどり | 沖 | 202006 |
罷り出づる雛の顔つくづくと | 小田嶋野笛 | 末黒野 | 202006 |
水滴に青き空ありつくづくし | 青木まゆ美 | 鴻 | 202006 |
かたときの風とつくつく法師かな | 荒井一代 | 鴻 | 202007 |
朝あさに見るつくづくし色清に | 安立公彦 | 春燈 | 202007 |
暁闇をつくつくぼふし払ひゆく | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 202008 |
浄め塩振るもつくつく法師かな | 宮崎紗伎 | 春燈 | 202009 |
追吹のつくつくぼふしつくつくし | 能村研三 | 沖 | 202010 |
谺なすつくつく法師筑波晴 | 藤原明美 | 鴻 | 202011 |
つくつくし行先告げず去りにけり | 佐渡谷秀一 | 春燈 | 202011 |
額づけばつくつくぼふし師の墓前 | 岡野里子 | 末黒野 | 202012 |
子の微熱つくつくぼうしつくぼうし | 笹村政子 | 六花 | 202012 |
急がねばつくつくぼふし夕陽よぶ | 亀井福恵 | 京鹿子 | 202101 |
夕さりて誰を悼みたるつくつくし | 亀井福恵 | 京鹿子 | 202101 |
図書館の三階テラスつくつくし | 谷田貝順子 | 萱 | 202110 |
つくつくし土葬の子規に声とどく | 神蔵器 | 風土 | 202110 |
ときをりはじゆくと聞こえてつくつくし | 南うみを | 風土 | 202110 |
つくつくし行き来の忙し救急車 | 臼居澄子 | 末黒野 | 202111 |
登城坂見上げ登るやつくつくし | 馬場節子 | 春燈 | 202111 |
つくつくし今日寂しげに鳴きにけり | 吉宇田麻衣 | 集 | 202112 |
言葉尻の時にうやむやつくつくし | 森清堯 | 末黒野 | 202112 |
つくつくし止みて幽かに木魚の音 | 瀬戸薫 | 風土 | 202112 |
つくつくつくつくと山里昏れなづむ | 西村白杼 | 京鹿子 | 202112 |
終章を決めかねてをりつくつくし | 鈴木順子 | 京鹿子 | 202112 |
つくつくし一つ残して嵐過ぐ | 森なほ子 | あを | 202112 |
つくつくぼふし杜を浄土としてゐたり | 荒川心星 | 鴻 | 202201 |
つくつく法師→1 |
2022年8月27日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。