2   99句

恋心四十にして穂芒    尾崎放哉

  枯薄  枯尾花    すすき  青芒

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
低く低くシャッターチャンス芒の空 倉本マキ ヒッポ千番地 200006  
燐寸いま擦らば芒の山は火に 塩路隆子 「精鋭選集」 200008  
穂を解けば芒に風の高さ生れ 稲畑汀子 ホトトギス 200009  
高原の風は芒にはじまりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200009  
萩芒湯加減もよき朝にして 能村登四郎 200009  
朝の日を抱きたるより芒かな 稲畑汀子 ホトトギス 200010  
どの芒よりも孤高にして艶に 稲畑汀子 ホトトギス 200010  
今年又仰ぐ芒の高さかな 稲畑汀子 ホトトギス 200010  
池越しの芒に心通はせて 稲畑汀子 ホトトギス 200010  
眼底に搖るる芒は束ねしはず 中原道夫 銀化 200010  
芒原青空見せてお襁褓替へ 高木伸宜 ヒッポ千番地 200010  
閉ざされてみたしやこんな芒原 能村研三 200010  
芒山月の出番を聞きにゆく 中原道夫 銀化 200010  
芒折る夕日の匂ひてのひらに 水井千鶴子 風土 200011  
約束のあしたの風に夕芒 水井千鶴子 風土 200011  
一叢の芒明るく日射しそむ 大橋敦子 雨月 200011  
芒原分けて脳裏へつづく径 松本康司 銀化 200011  
穂芒を一本結びしるべとす 石橋翠 いろり 200011  
遠くまで月見の芒探し行く 林田加杜子 いろり 200011  
オカリナの音色のびゆく芒原 中村房子 馬醉木 200012  
芒野に佇ち銃身となつてゐる 小澤克己 遠嶺 200012  
芒野を閉ぢ一宿の夜に浸る 小澤克己 遠嶺 200012  
夕茜ゆつくりほぐる芒の穂 戸村よねこ 遠嶺 200012  
そぞろ神に憑かれし旅の夕芒 水谷芳子 雨月 200012  
出澁りの芒の穗なり月もまた 中原道夫 銀化 200012  
多摩川の朝しらじらと花芒 藤原浩 春耕 200012  
芒原風に隠るる渡舟小屋 西川よし子 春耕 200012  
人影の隠れし月の芒原 斉木永久 馬醉木 200101  
ひと揺れに日の色失せて芒原 中島たけ子 200101  
褒められて芒ほうけてしまひけり 山本耀子 火星 200101  
陸奥の旅の終りは芒原 武井清子 200101  
誰彼に手招きするや花芒 石山惠子 遠嶺 200101  
この道は故郷へ近づく花芒 矢嶋みつ江 遠嶺 200101  
霧襲ひ来る風痩せの芒原 大橋敦子 雨月 200101  
穂芒の一もと持つに風寄り来 阪上多恵子 雨月 200101  
波打つて夕日の移る芒原 高木良多 春耕 200101  
このやうな場合は芒見てゐやう 田口傳右ヱ門 銀化 200101  
富士からの風に撫でられ芒原 原田康子 200102  
單線の夕暮ホーム花芒 土岐明子 遠嶺 200102  
芒原両眼も鼻も口も翔ぶ 村山半信 海程 200102  
潮の香に汐満ち風の花芒 鵜飼紫生 雨月 200102  
穂芒に没日の残る峠みち 大石喜美子 雨月 200102  
新聞紙くるりと巻いて花芒 吉弘恭子 あを 200102  
九頭龍の芒にまがふ吾が白髪 品川鈴子 ぐろっけ 200102  
生きてゐる人を見てゐる絮芒 沼田巴字 京鹿子 200103  
芒野を出でし足跡雲にまで 三井孝子 六花 200104  
一叢の芒に午後の日差しかな 宮倉浅子 遠嶺 200105  
芒野に風では消えぬ村一つ 齋藤一湖 海程 200107  
雲隠れしてみたくなり芒原 辻享子 シャガールの女 200108  
一と括り芒の自由天に向く 稲畑汀子 ホトトギス 200109  
みちのくは早くも芒穂が出たり 熊谷みどり いろり 200109  
初一念通す芒の初穂かな 村越化石 200110  
熔岩原のながき残照花芒 児島千枝 春耕 200110  
海風になびく去來の芒なれ 岡井省二 200110  
足拍子手拍子そろふ花芒 桑垣信子 いろり 200110  
妹も古稀を過ぎたる芒道 堀内一郎 あを 200110  
芒挿し骨壷といふ古き壷 能村登四郎 羽化 200110  
茫洋と芒を描きし夏茶碗 能村登四郎 羽化 200110  
句のすがたかくかるべしと芒の穂 鷹羽狩行 200111  
たそがれの空力抜き花芒 宮川みね子 風土 200111  
しんがりに胸さわぎあり芒原 黒田貴勢 京鹿子 200111  
穂芒にひと刷けはしり癌告知 木山杏理 京鹿子 200111  
名園の銘石に亀芒の穂 森理和 あを 200111  
花芒うしろ手に持つ般若湯 後藤志づ あを 200111  
八方に穂を解く芒その自在 大橋敦子 雨月 200111  
手に探るおのが山河の芒かな 村越化石 200111  
日歸りは旅と申さず芒原 中原道夫 銀化 200111  
宿酔などと芒の揺れてをる 春川暖慕 銀化 200111  
人どつと呑みこまれゆく芒原 松塚香寿子 俳句通信 200111  
栗駒山の四方に雲湧く芒かな 棚山波朗 春耕 200111  
花芒道は羽黒へ上り坂 今瀬剛一 200112  
風筋の荒びに荒ぶ芒かな 大橋敦子 雨月 200112  
無人駅雨月の芒誰が活けし 田中としを 雨月 200112  
大壺へ芒束ねて句座開く 神田一瓢 雨月 200112  
芒穂を解くかな八十路驕らずに 細川コマヱ 雨月 200112  
芒野を越えて川波明りかな 石本百合子 馬醉木 200112  
夜や明けて旅寢むさぼる萩芒 中原道夫 銀化 200112  
思ひきり笑ひたいから芒原 水木沙羅 銀化 200112  
芒野に屋根見えてゐる村のバス 北吉裕子 雲の峰 200112  
野の佛芒に吹かれ笑まひける 木下節子 雲の峰 200112  
残照に風の出て来し芒原 越智秀子 雲の峰 200112  
いたはりのさりげなきこと萩芒 山田弘子 円虹 200112  
海の落暉へ岬の芒の喝采めく 笠井操 200112  
芒野へ深入り酔ひし心地かな 笠井操 200112  
夕風に白狐となりし芒原 外川玲子 風土 200112  
間引かれて風軽くなる芒かな 高村令子 風土 200112  
五芒星土に散りたるオクラかな 栗栖恵通子 200112  
背のまろき己れを糺す風芒 鈴鹿仁 京鹿子 200112  
芒原抜けて眼下の池塘あり 家塚洋子 酸漿 200112  
一叢の芒の成せる川景色 中島徳子 酸漿 200112  
花芒さながら白蛇尾根を這ふ 森理和 あを 200112  
薙ぎ倒す風光りけり芒原 岸はじめ ぐろっけ 200112  
芒生ふ蔭に石仏当尾道 坂口みほ子 ぐろっけ 200112  
吾もまた芒となりて撓むなり 坊城俊樹 ホトトギス 200201  
縋り泣く広き胸欲し芒原 田渕昌子 京鹿子 200201  
受け流すだけの芒の怠けぐせ 坂本敏子 京鹿子 200201  
いつよりの身の傾きに芒原 沢喜美 200201  
進軍歌聞えて風の芒原 北尾章郎 200201  
花芒朝は濡れゐる百花園 小菅高雪 春耕 200201 芒 3→

 

2020年9月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。