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  枯薄  枯尾花    すすき  青芒

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
明日のこと明日にまかせて川芒 犬塚李里子 201411  
玉串は芒の穂なり山じまひ 雨宮桂子 風土 201411  
丹波路へひと日芒の風の中 伊東和子 201412  
口笛の流れて深き芒原 黒滝志麻子 末黒野 201412  
道ほそり芒野に入り絶えてけり 菅野蒔子 末黒野 201412  
振り向けば落日燃ゆる芒原 田中信行 201412  
羞ひのそのままの色花芒 寺田すず江 201412  
波砕く突先に風車花芒 森理和 あを 201412  
芒原月の刃の潜み居り 福水尚子 ろんど 201412  
浮雲を支へて矢筈芒かな 小林愛子 万象 201412  
魯山人展酒器に穂を解く芒かな 森脇貞子 雨月 201412  
人の声のみが頼りと芒原 石谷淳子 雨月 201412  
紫をはらむ芒の穂のしめり 湯谷良 火星 201412  
四五本で泣いて笑つて町の芒 堀内一郎 堀内一郎集 201412  
風あらば手を振るやうに花芒 山下潤子 201412  
伊那谷の芒は風に赤味差す 杉本薬王子 風土 201412  
もう九月芒を活けておはぎ出て 後藤立夫 ホトトギス 201501  
朝の薄夕の芒と旅了る 野坂民子 馬醉木 201501  
鉄色に光る芒の穂波かな 山本無蓋 201501  
見渡せる限り宮阯の芒原 井口淳子 201501  
諏訪富士へ芒穂を解く早さかな 加藤静江 末黒野 201501  
出そろひし穂に風生るる芒原 加藤静江 末黒野 201501  
富士のぞむ坂の芒や夕茜 大内由紀 末黒野 201501  
分け入つて芒の波に溺れけり 神山節子 201501  
花芒供へ仏間に風よびぬ 山本耀子 火星 201501  
日を吸うて光を放つ芒原 有松洋子 201501  
朱の色に黄昏ゆくや芒原 寺田すず江 201501  
落日に彩変るさま芒原 吉田順子 201501  
穂の光一夜に増ゆる芒かな 谷岡尚美 201501  
風受けてすべて揺らぎて芒原 出口誠 六花 201501  
駈け下りる山は一面花芒 森理和 あを 201501  
一つづつ星生まれけり芒原 永尾春己 201502  
川まぶしめば穂芒の傾ぎけり 蘭定かず子 火星 201502  
城跡は風湧くところ花芒 田岡千章 201502  
屋上の芒に夕陽六本木 山田正子 201502  
単線の車窓芒の途切れなし 波多野孝枝 末黒野 201502  
病む夫の歩みに合せ芒原 秋山文子 末黒野 201502  
野の径は野にまぎれゆく花芒 下平しづ子 雨月 201502  
保母の振る旗見え隠れ芒原 西川みほ 末黒野 201503  
芒原昼三日月のうつすらと 國保八江 やぶれ傘 201504  
穂芒や自然法爾の風にゆれ 落合由季女 雨月 201504  
落とし穴たしかこの辺芒の穂 つじあきこ 船団 201505  
月祀る芒一本立てにけり 佐渡谷秀一 対座 201505  
穂芒や干潟の匂う風の音 都築繁子 201504  
名月の兎の餅と芒かな 寺田すず江 明日葉 201505  
海鳴りのはるけき芒折りにけり 木下夕爾 春燈 201508  
芒折つてゆびさせば海消えにけり 木下夕爾 春燈 201508  
昨夜星と存問したる芒濡れ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
高原の心芒を渡りけり 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
旅疲れ芒が癒しくれし道 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
うす月に絹を吐きたる芒かな 山田六甲 六花 201509  
芒より日の落かかる旅路かな 王岩 あを 201509  
富士黒し野原の芒靡きをり 王岩 あを 201509  
どこまでも旅路彩る芒かな 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
芒叢そこは風棲むところかな 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
一叢の芒に宿る心あり 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
靡くもの大方芒なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
旅先の芒をつなぐ家路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
芒とは靡く心となりてより 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
邂逅の芒は眠りをりし摩耶 稲畑汀子 ホトトギス 201510  
迯げるこゑ逐ふこゑ風の芒原 佐藤喜孝 あを 201510  
新しき墓誌に芒のそよぎかな 鈴木セツ 201510  
先人なほ詠み余したる芒あり 新海英二 春燈 201511  
風神の芒を降りてきたりけり 山田六甲 六花 201511 大山桝水高原
揺れながら月になりゆく芒かな 山田六甲 六花 201511  
胸波に身を浮かしゆく芒原 能村研三 201511  
山の湯にさざなみ芒傷ひたす 岡部玄治 201511  
泳ぐよに芒分けゆく獣みち 小松誠一 201512  
穂芒の靡けば北の旅ごころ 七田文子 201512  
芒野のなかを光りて千曲川 橋本榮治 馬醉木 201512  
揺るるたび色うすれゆく夕芒 橋本榮治 馬醉木 201512  
芒野や考の歌声聞こえ来る 岩月優美子 201512  
箱根路や昔も今も芒原 堀岡せつこ 201512  
風立つやいまだ幼き芒の穂 池田光子 201512  
身を反らし穂芒今日も揺れ通し 黒澤登美枝 201512  
山風の休み処や芒原 太田良一 末黒野 201512  
風立てば光波うつ芒原 野村鞆枝 京鹿子 201601  
生きながら自由席なり花芒 上野紫泉 京鹿子 201601  
灌木を抽んでて花芒かな 松本三千夫 末黒野 201601  
高原の波うつ光芒原 前原マチ 末黒野 201601  
芒原平和を願ひざわわざわ 七郎衛門吉保 あを 201601  
夕映えて穂を染めし芒かな 久保東海司 201601  
風のほか何も音なき芒原 大森道生 春燈 201601  
みづうみと芒の原と光り合ふ 戸栗末廣 201601  
痛きほど透きとほる空芒原 伊東惠美子 馬醉木 201602  
旅客機の腹はつきりと芒原 えとう樹里 201602  
しろがねの風のとどまる芒かな 新谷フクヱ 末黒野 201602  
源流の音の高まる花芒 升田ヤズ子 六花 201602  
湾内に灰雨けぶる芒かな 楠本和弘 201603  
夕芒内海に聴ぐ波の音 廣畑育子 六花 201603  
えにしとはつながりゆける萩芒 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
一叢の芒は庭の一劃に 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
雪を待つ斜面ただあり萩芒 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
どこまでも芒の視界又カーブ 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
スキー客来るはまだ先萩芒 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
芒又芒右折の山路又 稲畑汀子 ホトトギス 201609  
言霊の浮遊してをり芒原 犬塚李里子 201610  
まほろばの山々やさし花芒 山田春生 万象 201610  
萩芒競ふことなく揺れてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201611  
定家忌をきのふに九條家の芒 南うみを 風土 201611  
蔓延らさず絶やさず庭の芒かな 浜福惠 風土 201611  
啼く鳥の午後になりたる芒かな 井上信子 201611  
踏み入れば魔界なりけり芒原 宮井知英 201611  
久住より風の乱るる芒原 白水良子 201611  
芒野の迫つてゐたる無縁塚 小林朱夏 201611  
思草芒を恃むはかなごと 山田夏子 雨月 201612  
風連れて屋久島芒提げ来る 山田夏子 雨月 201612  
活くるものなくて矢筈の芒挿す 三輪温子 雨月 201612  
穂に出でし芒の風に抗へり 蒲田豊彦 雨月 201612  
たつぷりと光陰を抱き芒原 近藤喜子 201612  
火の山へ雲移りゆく花芒 布施政子 馬醉木 201612  
芒野の入口へ息ととのへる 鈴鹿呂仁 京鹿子 201612  
深入りて芒の風を抱いてをり 鈴鹿呂仁 京鹿子 201612  
光なき夜をしろがねの芒かな 藤丸誠旨 春燈 201612  
穂芒の揺れは追はれし猿なるや 室井津与志 春燈 201612  
一すぢの道おのづから芒原 西川保子 春燈 201612  
良寛の文字をなぞれり芒の穂 佐藤三男 万象 201612  
ビル街の丘の公園花芒 長田厚子 末黒野 201612  
芒野が芒野であり得る時間 笹村恵美子 201612  
芒の穂押さえ込んでるセミロング つじあきこ 201612  
古民家の矢羽芒のレトロ調 七郎衛門吉保 あを 201612  
芒揺れ水面見あげる錦鯉 七郎衛門吉保 あを 201612 はしたて
粋であり矢羽芒の立姿 赤座典子 あを 201612 はしたて
芒野に溺れ夕日に溺れたる 森脇貞子 雨月 201701  
芒の穂日差の向かう側へ揺れ 伴明子 ホトトギス 201701  
芒野に消えし山師のハンチング 岡田桃子 201701  
光りつつ風殖えゆけり芒原 板坂良子 馬醉木 201701  
靡くことただひたすらに芒原 田中珠生 馬醉木 201701  
来い来いと去れと揺れ合う芒原 小林輝子 風土 201701  
夫のまだ背筋真っ直ぐ芒原 井上正子 童女 201701  
芒野を赤く染めゆく夕日かな 延川五十昭 六花 201701  
蛇紋岩の山と言はるる花芒 箕輪カオル 201701  
その上に那須岳見ゆる芒原 内海保子 万象 201701  
芒原ひかり集めてゐたりけり 内山照久 201701  
枯も亦美しきかな芒原 佐藤淑子 雨月 201702  
一本の芒となりて暮れにけり 中杉隆世 ホトトギス 201702  
風に声あり夫呼んでみる芒原 武藤嘉子 201702  
迷ひさう絹のうねりの芒原 佐久間由子 201702  
目を放ち心を放ち芒原 犬塚李里子 201702  
生きるてふ前進志向遠芒 北川孝子 京鹿子 201702  
筑波晴れ川に沿ひ来る芒風 布川孝子 京鹿子 201702  
芒原迷へば母に会へさうな 高倉和子 201702  
枯れきつてやすらぎいろの芒かな 三宅文子 春燈 201702  
穂芒や蛇笏の里もかくあらん 安斎久英 末黒野 201702  
御簾となる芒透かして石地蔵 長谷川はまゆう 末黒野 201702  
昼月や風にさ繕りて芒原 布川孝子 京鹿子 201703  
舟霊の夜は出て遊ぶ芒原 深川淑枝 201703  
風通ふ風の形の花芒 大川暉美 末黒野 201704  
谷戸歩き銀の波立つ芒原 滝沢いみ子 末黒野 201704  
たちまちに焼野となりぬ芒原 寺田すず江 201706  
速達の来る予感して白芒 川副民子 船団 201707  
芒原つぎの約束なんとなく 中谷三干子 船団 201707  
いつまでも芒と彳つ鷺春日影 篠田純子 あを 201707  
芒叢靡きて風の通り道 稲畑汀子 ホトトギス 201709  
手を入れし芒の所在風まかせ 稲畑汀子 ホトトギス 201709  
活けられて唯の芒でなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201709  
木道の尽きて広ごる芒原 稲畑廣太郎 ホトトギス 201709  
持ちくれし鷹羽芒といふ雅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201709 芒 →1

2017年10月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。