作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
川音にいつしか慣れてすすきの穂 | 吉成美代子 | あを | 201011 |
秋草や殊にこのみの糸すすき | 木村茂登子 | あを | 201011 |
さそはれて穂すすきもまたさそひ風 | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201012 |
花すすき艶めく庭に茶の師匠 | 和田政子 | 峰 | 201012 |
萩すすき活けて九体寺の柱 | 大山文子 | 火星 | 201012 |
すすき原どこまで行くも人恋し | 角谷美恵子 | ぐろっけ | 201012 |
花すすき風のもつれを見過ごせず | 池田光子 | 峰 | 201101 |
宿題のある子はげます花すすき | 池田光子 | 峰 | 201101 |
限りなき夕映すすき原つつむ | 望月晴美 | 沖 | 201101 |
高野聖すすきの道を急ぎけり | 鈴木榮子 | 繭玉 | 201105 |
薄野やすすきのほかは立ち入れず | 木村茂登子 | あを | 201110 |
穂すすきのくれがたいろの二三本 | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201112 |
潮錆の八丈すすき大揺れす | 能村研三 | 沖 | 201112 |
容赦なき岬の風の花すすき | 宮内とし子 | 沖 | 201112 |
花すすきはらりと生けて蛇笏の忌 | 渡辺絹代 | 末黒野 | 201201 |
前略のかなはぬ便りすすきの穂 | 杉井真由美 | 京鹿子 | 201201 |
古民家や門番としてすすきの穂 | 杉井真由美 | 京鹿子 | 201201 |
ほとけらに障子あかりの萩すすき | 城孝子 | 火星 | 201201 |
牛の鼻たたいて帰る花すすき | 柴田志津子 | 空 | 201202 |
廃線路辿るすすきに足取られ | 相沢有理子 | 風土 | 201202 |
すすき挿す家の犬の名芭蕉とや | 宮崎知恵美 | 万象 | 201202 |
皇子眠る万葉の山花すすき | 北崎展江 | くりから | 201209 |
鬼子母神木菟となるすすきかな | 北崎展江 | くりから | 201209 |
上州と信濃を分くるすすき原 | 北崎展江 | くりから | 201209 |
いつまでも力を拔かぬ古すすき | 佐藤喜孝 | あを | 201204 |
岩壁に朽ちしレリーフ山すすき | 松田洋子 | 璦 | 201211 |
山道の小さきすすきの穂の長き | 本郷宗祥 | かさね | 201211 |
穂のかたきすすきの原の光りをり | 本郷宗祥 | かさね | 201211 |
萩すすき一茶ゆかりの双樹庵 | 河口仁志 | 沖 | 201211 |
命日を一日痒しすすき傷 | 山田六甲 | 六花 | 201211 |
借景の白馬連山花すすき | 谷貝美世 | 末黒野 | 201211 |
さはさはとすすき揃ひて池の端 | 本郷宗祥 | かさね | 201212 |
夕風の揉みゆく波やすすき原 | 西川春子 | 春燈 | 201212 |
廃鉱のあかがね色のすすきかな | 近昌夫 | 春燈 | 201212 |
すすき原雲まよはせることなき日 | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201212 |
日のすすき溜めても脇のあまさかな | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201212 |
探究はすすきの絮のひと綿毛 | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201212 |
すすき穂のほぐるる那須の火山群 | 佐藤美紀 | ろんど | 201212 |
死火山のふもと明るし花すすき | 柴田志津子 | 空 | 201212 |
すすきの子ゑのころの子と滑り来る | 久米なるを | 鴫 | 201301 |
すすき野や平城京趾暮れ急ぐ | 松本周二 | かさね | 201301 |
遠くきてすすきが原のかなたの雲 | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201301 |
あこがれは翔てぬすすきを痩せさせる | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201301 |
月光のすすきが原は分けもせず | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201301 |
古墳訪ふ上総丘陵花すすき | 田中臥石 | 末黒野 | 201301 |
穂すすきに日がな雨降る蛇笏の忌 | 戸田澄子 | 末黒野 | 201301 |
穂すすきや余生は風の吹くままに | 戸田澄子 | 末黒野 | 201301 |
単線路曲りまがりてすすきの穂 | 吉成美代子 | あを | 201301 |
たをやかや風に応へて花すすき | 神谷さうび | 末黒野 | 201302 |
頂上の視界に余る花すすき | 久保東海司 | 槐 | 201302 |
思ひきの大すすき野に秋思捨て | 中島知恵子 | 雨月 | 201302 |
暮れてより風音だけのすすきかな | 菊谷潔 | 六花 | 201302 |
山神の蔵出しの風花すすき | 近藤喜子 | ミネルヴァの梟 | 201303 |
朝日受く川原すすきの柔らぎて | 布川孝子 | 京鹿子 | 201303 |
風情ふと見返り美人花すすき | 鳳蛮華 | 空 | 201303 |
まつすぐにすすきを活ける水曜日 | 塩貝朱千 | 京鹿子 | 201311 |
遠き嶺呼びてすすきは穂になりゆく | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201311 |
穂すすきと小半日なる雲あそび | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201311 |
夕ぐれてすすきの欲しい遠きの灯 | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201311 |
夕映のすすきにふれて遠くなる | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201311 |
すすき野や心に闇を曳きずつて | 柴田朱美 | 京鹿子 | 201311 |
花すすき風に吹かれて茜雲 | 丸山酔酔子 | かさね | 201312 |
吾が句碑の裾初花の糸すすき | 瀧春一 | 花石榴 | 201312 |
雨上がり穂が地に垂るる白すすき | 丸山酔酔子 | かさね | 201312 |
今もなほ女人結界花すすき | 尾崎みつ子 | 雨月 | 201312 |
風巻いてざんばら髪の花すすき | 那須淳男 | 馬醉木 | 201312 |
裏箔の色してすすき波立てる | 長久保郁子 | かさね | 201312 |
足裏癒えすすきの招く野径行く | 原田たづゑ | 春燈 | 201312 |
夕茜すすきが原の丘めきて | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201401 |
山遠く暮れてすすきの暮れなづみ | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201401 |
萩すすき素焼きの甕のさざ波す | 本郷公子 | 京鹿子 | 201401 |
四五本の月光こぼすすすきの穂 | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201401 |
すすき原月夜の曲を編みもして | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201401 |
すすき野に風届くまで見てをりぬ | 生田作 | 風土 | 201401 |
すすき野へ置く一枚の鏡池 | 辻本俊子 | 京鹿子 | 201401 |
丘ひとつすすき月夜となりゐたり | 豊田都峰 | 京鹿子 | 201401 |
みちのべのすすきのなみにきみのかほ | 元橋孝之 | 京鹿子 | 201402 |
穂すすきや川幾曲りして来しや | 松田泰子 | 末黒野 | 201402 |
浅瀬に手すすぎて秋の遍路かな | 天谷翔子 | 空 | 201402 |
夜が明ける一番列車にのるすすき | 上野紫泉 | 京鹿子 | 201402 |
花すすきの襲の色香袷衿 | 宮崎左智子 | 璦 | 201411 |
穂すすきに風のあかるさ獺祭忌 | 西岡啓子 | 春燈 | 201411 |
夕すすき灯台はまだ目覚めざる | 松本三千夫 | 末黒野 | 201411 |
孤児院に望楼すすき十重二十重 | 堀内一郎 | 堀内一郎集 | 201412 |
穂すすきの波間歩きや富士裾野 | 久染康子 | 沖 | 201501 |
すすきの穂大合唱の風吹けり | 溝測弘志 | 六花 | 201501 |
やはらかに句碑を彩どる風すすき | 塩貝朱千 | 京鹿子 | 201501 |
花すすき安土の風をはなさずに | 山田和 | 京鹿子 | 201501 |
舟待ちの大王すすき噴きにけり | 山田六甲 | 六花 | 201510 |
萩すすき夢二に生けてありにけり | 山田六甲 | 六花 | 201510 |
足の為歩く齢や花すすき | 黒坂紫陽子 | 馬醉木 | 201511 |
すすき原夕日の色を奪ひけり | 宮内とし子 | 沖 | 201512 |
すすき原ひかり隠るるところなし | 亀井紀子 | 空 | 201512 |
右かまくら左おほやま花すすき | 鍋島武彦 | 末黒野 | 201512 |
枯れすすき一斉に向き変へにけり | 久世孝雄 | やぶれ傘 | 201602 |
老人の何か喚きてすすき原 | 福田葉子 | 面 | 201602 |
師の訓いつも直球青すすき | 江澤弘子 | 鴫 | 201610 |
すすき →4 |
2021年10月19日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。