すすき 4    71句

御祭りやびらうどの牛銀すゝき   一茶

  枯薄  枯尾花    すすき  青芒

作品
作者
掲載誌
掲載年月
金星やすすき一束抱きをる 岩田洋子 201611
銀座裏花屋のすすき堂堂と 黒澤佳子 あを 201611
名月に捨田のすすき供ふべく 南うみを 風土 201612
野地蔵のしのび笑ひか風すすき 潮貝朱千 京鹿子 201612
会場に月山よりの萩すすき 内海良太 万象 201612
夕風のすすき夕日のすすき道 安藤久美子 やぶれ傘 201612
すすき穂の揺るる稜線西明り 植村蘇星 京鹿子 201701
夕ざれやすすきの揺るる遠こだま 植村蘇星 京鹿子 201701
山家の灯見えゐて遠きすすき径 石原孝人 京鹿子 201701
強き葉の慈愛に育ち花すすき 山口ひろよ 201701
花すすき交しゆく身の軽さかな 根山内洋光 201701
稜線を撫づるすすき穂西明り 植村蘇星 京鹿子 201702
投入れのすすきかるかや明日は明日 岸洋子 201702
大空へ力を放ち枯すすき 小林愛子 万象 201702
ふんはりと谷戸の日を乗せ花すすき 森清堯 末黒野 201702
突然はいつも突然すすきの穂 川副民子 船団 201707
すすき原で躓きすすきに生まれたり 田尻勝子 六花 201712
湧水の精が宿るよ青すすき 松尾龍之介 201712
ひと抱へすすきを活けし漢の手 塩貝朱千 京鹿子 201712
潮風に皺める野もせ花すすき 森清堯 末黒野 201712
むらさきの筒の穂すすき高だかと 大坪景章 万象 201801
信じたる人の迷走青すすき 西村白杼 京鹿子 201801
鳶旋回すすきの原のたゆたへる 宮崎紗伎 春燈 201801
すすきの穂月に供ふに間に合ひぬ 岩井京子 201802
枯すすき数集まりて絶景に 加藤直人 末黒野 201802
穂すすきや老いて狭まる選択肢 松尾龍之介 201803
磐座に風の鳴るなり冬すすき 岡田史女 末黒野 201803
山麓や隅の隅まで枯すすき 森清堯 末黒野 201803
風の去る方へとなびき花すすき 佐津のぼる 六花 201803
新しき風知る朝花すすき 山口郁子 末黒野 201804
御殿坂上りて寺の青すすき 齋藤朋子 六花 201810
風を得て深井をかくす萩すすき 能村研三 201810
すすき野や風の静けさ聴いてをり 近藤喜子 201811
断罪の島の明るき花すすき 柴田志津子 201811
花すすき湖あをあをと暮れゆけり 片山煕子 京鹿子 201812
首縦に振るをんな佳し花すすき 鈴鹿仁 京鹿子 201812
芒すすき駆ける少年風となる 安田優歌 京鹿子 201901
枯すすき枯れの極みの光かな 及川照子 末黒野 201904
吾よりも背高き子らや花すすき 戸田澄子 末黒野 201911
朝な夕三顧の礼や花すすき 植村蘇星 京鹿子 201912
花すすき綴る一齣風となり 鈴鹿仁 京鹿子 201912
地平まですすきの銀波うねりをり 野木富貴 雨月 202001
笛の音の鎮もりゆくやすすき原 谷田明日香 風土 202001
すすきどう活けても風の名残あり 坂下成紘 202001
すすきどう活けても風の名残あり 坂下成紘 202001
萩すすき五重塔の黄金色 藤原明美 202001
しろがねの花のすすきとなる夕べ 荒井一代 202001
忘却の脳内手帳枯れすすき 及川照子 末黒野 202002
芒すすきハープ奏でるやうな風 佐藤あさ子 202002
風騒の扉開けば花すすき 亀井福恵 京鹿子 202002
風呼むで月日の想ひ冬すすき 鈴鹿仁 京鹿子 202002
すすきすすき居場所はそこだ風のまゝ 田尻勝子 六花 202003
山麓や隅の隅まで枯すすき 森清堯 末黒野 202003
しろがねの花のすすきとなる夕べ 荒井一代 202007
擦り落ちる雨滴の愉悦青すすき 能村研三 202009
亜麻色の光に撓ふすすきかな 善野行 聖五月 202010
すすき野や光さらさら鳴つてをり 近藤喜子 202011
すすき穂に掃かれ天空綾にしき 植村蘇星 京鹿子 202011
夕日落つ中州のすすき揺れてをる 大塚たきよ 202011
いただきへ残り三丁すすき原 間島あきら 風土 202012
花すすき風は自在のジャズピアノ 鈴木齊夫 202012
明日は晴れ天へ弾ける冬すすき 間島あきら 風土 202102
貴船径式部の碑守る青すすき 塩貝朱千 京鹿子 202108
詣でたる甲斐の帰りは手にすすき 林いづみ 風土 202112
忘るるはひとつの手段花すすき 岡本尚子 風土 202112
放牧の牛戻りゆく花すすき 森岡正作 202112
窓際にすすきを飾り客を待つ 亀岡睦子 やぶれ傘 202112
枯すすき煙になつてゆくところ 兵藤惠 202202
ふんはりと谷戸の日を乗せ花すすき 森清堯 薫風 202205
一木のすすき吹かるる大焼野 浅田光代 風土 202205
青すすき波打つ風の一張羅 亀井福恵 京鹿子 202212
枯すすきの白き波立ち休耕田 岩上行雄 末黒野 202304
すすき→ 1      

 

2023年10月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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