節 分 2     102句

節分や親子の年の近うなる   正岡子規

節分 追儺 豆撒 豆打 年の豆 鬼やらい

作品
作者
掲載誌
掲載年月
節分の草戸開きて闇に佇つ 岡野ひろ子 210405
竹の柵置いて結界節分会 田代貞枝 201406
節分を過ぎても今年雀見ず 大坪景章 万象 201406
節分のぽかぽか陽気豆を噛む 松村光典 やぶれ傘 201406
節分だけどレイ・チャールズを聞いている 梨地ことこ 船団 201406
木鉦の一心揃ふ節分会 内山花葉 201504
鬼の面節分までは飾りもし 伊庭玲子 201504
節分の袋小路に鬼気配 鈴木照子 201504
小格子に節分鰯刺す旧家 伊藤和子 201504
節分の鬼役決むる阿彌陀籤 藤野力 馬醉木 201504
西南を向き節分の恵方巻 岡本ヨシエ 末黒野 201505
鬼になる父の出番よ節分会 江島照美 201505
豆の数端折り節分終りけり 石坂比呂子 ろんど 201505
節分てふ狂言に冬尽きにけり 竹内喜代子 雨月 201505
吉田山明々点り節分会 隅田恵子 雨月 201505
簪のきらめく夜店節分会 隅田恵子 雨月 201505
節分の豆を数へるひとりの夜 住田千代子 六花 201505
節分の誰かこの世の戸をたたく 高木晶子 京鹿子 201505
節分のお化けが売り子五色豆 澤近栄子 京鹿子 201505
福みくじ混ぜて撒きをり節分会 三輪敏夫 201506
節分やうぶな青鬼赤くなる 八木健 八木健俳句集 201509
節分の宮と思へぬ静けさに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602
節分の空裂くスカイツリーかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602
節分の鬼ゐませんか園メール 安居正浩 201604
身の内に棲む鬼のあり節分会 都丸美陽子 春燈 201604
節分の鬼も高齢逃げ遅れ 井上静子 201604
節分の鬼大仰に肩すぼめ 大橋晄 雨月 201604
四発の花火合図に節分会 山田春生 万象 201605
大公捺樹に豆あたかたる節分会 鎌田光恵 201605
節分や赤ちやうちんに集ふ鬼 浅木ノヱ 春燈 201605
日遅れの節分の寿司賢いに行こ 柳川晋 201605
節分のおほでらに受く薬港茶 今井妙子 雨月 201605
節分の青鬼とゐる野点席 古川しげ子 雨月 201605
天王山貫く法螺や節分会 塩見英子 雨月 201605
節分や空ラ菓子箱に鬼の面 野沢しの武 風土 201607
節分会目の位置合はぬ鬼の面 苑実耶 201704
節分会鬼が逆襲してきたる 苑実耶 201704
節分の鬼になるため帰宅せり 森岡正作 201704
節分やレコード盤の薄埃 中澤弘 春燈 201704
節分や無口な父の鬼は外 浜田久美子 六花 201704
節分の今朝月山は霧隠れ 沼澤石次 馬醉木 201704
加減せぬ節分鬼が児を泣かす 中原吟子 雨月 201704
散るものは散れと節分寺の鐘 高木晶子 京鹿子 201705
大達磨片目に雫節分会 高木晶子 京鹿子 201705
節分会蕎麦屋に残る歴史あり 多田光子 京鹿子 201705
節分の鬼の追はれて控室 大橋晄 雨月 201705
節分鰯われをわれをと言ひ立てり 久保夢女 201705
夕焼けてゐし節分の雑木山 小林愛子 万象 201705
祖父の名の残る献灯節分会 笹村政子 六花 201705
節分や夫の買ひたる焼鰯 廣畑育子 六花 201705
節分や三日月に星はんなりと 谷口一献 六花 201705
節分会どこか憎めぬ鬼の面 延川五十昭 六花 201705
法螺の音に鳩飛び立てる節分会 延川五十昭 六花 201705
絵本へと戻る赤鬼節分会 塙誠一郎 201705
海暮れて風吹きかはる節分会 大西乃子 201706
節分を過ぎ半歩ほど温くなり 七郎衛門吉保 あを 201804
節分や梁に鋳びたる鯨銛 栗坪和子 201804
節分鰯藁一本の燃え残る 大沢美智子 201804
節分の鬼の居場所を聞に聞く 辻美奈子 201804
浅草に節分の豆買ひにけり 深川敏子 春燈 201804
福も鬼も共に来れよ節分会 川崎雅子 春燈 201804
節分の鬼も失念一つ家 高木晶子 京鹿子 201805
節分は一人静かに福を待つ 東秋茄子 京鹿子 201805
節分や雀とびゆく風の中 海村禮子 春燈 201805
鬼潜む隙無し節分万灯籠 武田巨子 春燈 201805
節分詣銭湯残る神楽坂 門伝史会 風土 201805
節分の生ゆば箸をよく滑る 有賀昌子 やぶれ傘 201805
春分の日の雨季節分つ雨 大橋晄 雨月 201808
節分の日の高くある長湯かな 田岡千章 201808
火打ち石の火もて始まる節分会 田代民子 201808
節分や梁に銹びたる鯨銛 栗坪和子 201901
節分の祝詞人間(じんかん)すり抜ける 高木晶子 京鹿子 201904
青竹で酌む節分の力酒 高木晶子 京鹿子 201904
節分や夜店でしばし豆鉄砲 中澤弘 春燈 201904
節分や九十四年の早さかな 中村風信子 馬醉木 201904
節分の鬼一列に休みをり 前田美恵子 201905
節分や飲み屋に鬼の待ち構へ 森清堯 末黒野 201905
成田屋の豆を拾ひに節分会 小張昭一 春燈 201906
ペンキ屋の赤鬼役や節分会 延川五十昭 六花 202004
節分やロールケーキの鬼の顔 延川五十昭 六花 202004
節分会水仙の花賑はへり 延川笙子 六花 202004
水槽の水日に当る節分会 延川笙子 六花 202004
釣り糸を垂れる親子の節分会 延川笙子 六花 202004
節分会若き男の子の声凛々し 中澤弘 春燈 202004
赤鬼をひつぱたく夢節分会 延川笙子 六花 202004
節分やまるまるとせる鰯買ふ 延川五十昭 六花 202004
節分の鬼より激し人の息 高木晶子 京鹿子 202005
節分が創業の日よ鳶の笛 村手雅子 202005
節分や長蛇の列の恵方巻 冷泉花 六花 202005
節分や参道脇に豆の店 冷泉花 六花 202005
節分やまだまだ元気鰯焼く 中御門出 六花 202005
節分にまだ見当たらぬ特効薬 中御門出 六花 202005
節分の目に見えぬ敵鬼笑ひ 中御門出 六花 202005
節分や鳩にミサイル打つ男 平野多聞 202005
赤鬼の屋根に見下ろす節分会 永田万年青 六花 202005
南座の舞妓総見節分会 藤田美耶子 202005
節分や朝は素顔をかくす妻 中御門出 六花 202005
節分や福の内にも鬼の貌 阿部さちよ 202005
節分や今は二人で恵方巻 冷泉花 六花 202005
誰も居ず節分前の元興寺 和田芳明 船団 202006
節分や面を作りて鬼の役 湯本実 やぶれ傘 202006
節分 →3

 

22/02/05 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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