立 夏 1     280句

胎内の水音聴いてゐる立夏   中村苑子   歳時記(産調出版)

夏立つ  立夏  夏来たる  夏に入る  夏めく  夏は来ぬ・ほか

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
花活けて立夏の卓を飾りけり
稲畑汀子
ホトトギス
199805
揚舟に木洩れ日をどる立夏かな
兼久ちわき
馬醉木
199808
弁天島舞姫ひとり降り立夏
丸山海道
京鹿子
199809
仙酔島
段ボール大きくたたむ立夏かな
川井政子
風土
199901
農継がぬ世相を憂う立夏かな
伊藤一歩
いろり
199906
大小の波踊らせて立夏かな
桑垣信子
いろり
199906
指笛の湖面を走る立夏かな
若井新一
199907
母の足拭ひしだけの立夏かな
嵯峨根鈴子
火星
199907
立夏かな授乳に項垂れしまま
中原道夫
銀化
199907
立夏かな膨らみをます女富士
渡辺機染
199908
橋脚に波あつまれる立夏かな
杉浦典子
火星
199908
雷霆の立夏の昼をおそひけり
神宮寺泰吉
酸漿
199908
竹林に抜ける立夏の空青し
柳沢杏
酸漿
199908
風騒ぎ雷雨いつとき立夏なり
大塚洋子
酸漿
199908
山の田に水の入りゆく立夏かな
千明武
遠嶺
199908
かたさうな煙が出でゐる立夏寒
奥田筆子
京鹿子
199908
朝刊を大きくひろぐ立夏なり
荒木治代
ぐろっけ
199908
ダライラマ頭とんがる立夏かな
中原忽胡
船団
199909
二人して立夏の雨に飛び出すよ
朝倉晴美
船団
199909
カラヤンの生家見つけもして立夏
稲畑廣太郎
廣太郎句集
199912
汽笛いま汽車を離るる立夏かな
華明日香
銀化
200007
干網に潮の香強き立夏かな
古市枯声
春耕
200007
切絵図に寺町さがす立夏かな
中村洋子
風土
200008
火のいろの硝子種吹く立夏かな
杉浦典子
火星
200008
日比谷より銀座抜けゆく立夏かな
坂井建
円虹
200008
無職かな立夏ただよう麟麟の脚
綾部あや
海程
200010
少年のかかと歩きの立夏かな
中原幸子
遠くの山
200010
もも色のゴミ焼いている立夏かな
中原幸子
船団
200010
舞稽古立夏の背筋正しけり
内山和江
奧嶺
200010
たちまちに立夏諾ふ日となりぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200105
駅までの徒歩ためらひて立夏かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200105
パンを売る驢馬の来てゐる立夏かな
森田ゆり
風土
200107
青畳運ばれてくる立夏かな
大和田鏡子
俳句通信
200107
鉄塔に昼月かかる立夏かな
高鴨アヤ子
春耕
200107
立夏なり海を触った指をなめ
ロツキイ
六花
200107
川波の黒めきてゐる立夏かな
深澤鱶
火星
200108
丸太に乗り丸太を数ふ立夏かな
杉浦典子
火星
200108
軒下に軍手の乾く立夏かな
平田倫子
百鳥
200108
湖照つて葭倉照つて立夏かな
石脇みはる
200108
寺参り立夏の山を越えて来し
鷺谷浅子
遠嶺
200108
干し傘のピンと張りたる立夏かな
叶多道子
遠嶺
200108
飛石に揺るる木洩日立夏かな
横山昌子
200108
大空と大地一つにして立夏
粟津松彩子
ホトトギス
200109
姉が居て妹が居て立夏かな
稲見光
船団
200109
母の忌の水のつめたき立夏かな
平田紀美子
風土
200201
卒寿翁よりメールくる立夏かな
朝妻力
雲の峰
200206
立夏来て馬車に乗りたくなりにけり
山田暢子
風土
200207
街騒に子と待ちあはす立夏かな
中川晴美
雲の峯
200207
名はユングフラウ立夏のクルーザー
須佐薫子
帆船
200207
みどりごの足はばたかす立夏かな
飯島士朗
銀化
200207
昔冨士今は金剛山に立夏かな
小田元
六花
200207
朝市に蟹の走れる立夏かな
青池亘
百鳥
200208
釜飯の蓋の湿りも立夏かな
栗栖恵通子
200208
手作りの饅頭届く立夏かな
倭文ヒサ子
酸漿
200208
立夏はや馬はたてがみもてりけり
鹿野佳子
200208
産声の立夏の空へ突き抜けし
福山悦子
ホトトギス
200209
息詰めて待つや立夏の産声を
福山悦子
ホトトギス
200209
立夏とは聞くさへ潔きここち
柴原保佳
ホトトギス
200209
扇子屋に立夏の雨は静かなり
柴原保佳
ホトトギス
200209
森立夏水に水車のしたがへり
目貫るり子
ホトトギス
200209
鶏鳴の立夏の朝を応へ合ふ
目貫るり子
ホトトギス
200209
太陽の躍り出でたる立夏かな
広川良子
ホトトギス
200209
太陽に素顔気づかふ立夏かな
広川良子
ホトトギス
200209
仰ぎ見る空がもつとも立夏なる
広川良子
ホトトギス
200209
比良山に風吹き上る立夏かな
大山文子
火星
200209
茅葺をひとまはりせし立夏かな
戸栗末廣
火星
200209
マジシャンの白き指先立夏かな
中島陽華
200209
鯉はねる音や立夏の神田川
椎名佐和子
200304
立夏かな湯の白タオル白タイル
鷹羽狩行
200305
遠山の姿あらはに立夏かな
杉良介
200305
見えてゐる海の色にも立夏かな
稲畑汀子
ホトトギス
200305
田の底に水の音する立夏かな
藤野力
馬醉木
200306
チヨークより土俵うまるる立夏かな
須佐薫子
帆船
200306
猫二匹視線外らせし立夏たり
鈴鹿仁
京鹿子
200306
山を出る水の脈打つ立夏かな
高倉和子
200306
一願の鈴たからかに今日立夏
豊田都峰
京鹿子
200307
いつまでも水辺離れぬ立夏の児
丹生をだまき
京鹿子
200307
 
妻の亡きてのひら白き立夏かな
神蔵器
風土
200307
銭湯に猫の生まるる立夏かな
渡辺政子
雲の峯
200307
じやが芋の芽のやうやくに出て立夏
田中青魚
200308
みがき上げて鍋に立夏の水みたす
陣野今日子
風土
200308
俎板に熱湯かける立夏かな
宇垣みきえ
200308
無傷なる立夏の浜を踏みゆけり
金森教子
雨月
200308
絵葉書を選りて立夏の山の駅
十文字慶子
200308
汽車鳴りつぱなし立夏のおもちや箱
岩垣子鹿
ホトトギス
200309
香のもの喰むよき音のして立夏かな
遊橋恵美子
風土
200309
立夏なり戯画の蛙の飛ぶ構へ
乗光雅子
雨月
200309
山頂の簡易郵便局立夏
小池津や子
帆船
200309
砂の入る靴脱ぎ捨てて立夏かな
三間菜々絵
遠嶺
200310
金ぶちの皿は立夏の乱反射
山元志津香
八千草
200311
火襷に一輪を活け立夏かな
鷹羽狩行
200405
立夏なり梅根性の行商女
小林絹子
帆船
200406
大作にとりかかりたる立夏かな
平田倫子
百鳥
200407
ストーブを付けて安らぐ立夏かな
川原典子
酸漿
200407
換気孔に雀来てをる立夏かな
竹内悦子
200407
立夏なり前日からの列に着く
須佐薫子
帆船
200407
朗朗と長唄ひびきくる立夏
赤星惠子
あを
200407
春宮に木遣の鳴ける立夏かな
木村てる代
雲の峰
200407
御柱では歌うを鳴くと
砂風呂に波音とどく立夏かな
杉江茂義
雲の峰
200407
槙の秀に立夏の日差しありにけり
小林てる子
草の花
200407
晴れわたる山に雪ある立夏かな
酒井十八歩
草の花
200407
稜線に牛現はるる立夏かな
斎藤宣子
帆船
200408
富士山を真北に仰ぐ立夏かな
市瀬貞子
栴檀
200408
日めくりの暦半ばや立夏かな
岡田鉄
200408
薪風呂を母が焚きをる立夏かな
淵脇護
河鹿
200408
胡麻妙れば自在に跳ぬる立夏かな
福山広秋
200408
白雲の倉橋山に立つ立夏
史あかり
ぐろっけ
200408
傘寿翁辛口批評して立夏
武田ともこ
ぐろっけ
200408
白糸でゆでたまご切る立夏かな
中和田洋美
万象
200409
親離れ孫の独立夏木立
中村千代
帆船
200409
吾子は皆山の名持ちて立夏かな
須佐薫子
帆船
200410
デキャンタに名水そそぐ卓立夏
山元志津香
八千草
200411
大樹いま水さかのぼる立夏かな
辻美奈子
200501
立夏なり一人笑ひの赤ん坊
須佐薫子
帆船
200506
足許に立夏の波のすばしこし
和田幸江
春燈
200507
立山連峰立夏の雪の輝けり
五十嵐美穂
帆船
200507
糠床を新しくして立夏かな
橋本靖子
200508
竹叢の波光浄土の立夏かな
西村純
200508
「かぎ膳」にくず切りを喰む立夏かな
遊橋恵美子
風土
200508
明方の土の匂へる立夏かな
木内憲子
200508
巻貝の巻きを強めて立夏かな
飯塚やす子
200510
雨止みて庭に立夏の風渡る
稲畑汀子
ホトトギス
200605
育つもの立夏の雨の上りけり
稲畑汀子
ホトトギス
200605
姫街道三歩の先の立夏かな
林いづみ
風土
200607
はや立夏光と水の大水車
沼口蓬風
河鹿
200608
立夏かな信濃は水の生るる国
矢崎すみ子
200608
航跡のやがては雲となる立夏
加藤京子
遠嶺
200608
風なごむ三里ヶ原の立夏かな
松元末則
酸漿
200608
ふり向けば海せりあがる立夏かな
平居澪子
六花
200608
紙礫仁王に乾く立夏かな
佐藤三男
万象
200609
立夏てふ今未だ残る風邪心地
柳生千枝子
火星
200610
風渡る立夏の蝶の翅づかひ
柳生千枝子
火星
200610
立夏なり大河を前に身を正し
清水裕子
200702
街淡く淡く立夏でありにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200705
旅疲れ立夏の雨にくつろげる
稲畑汀子
ホトトギス
200705
太極拳気の満ちてくる立夏かな
中島玉五郎
200706
旅終へて立夏はためく洗物
大塚洋子
酸漿
200707
最澄の山に来てをる立夏かな
石脇みはる
200708
砂浜を雲の影ゆく立夏かな
米山喜久子
200708
お絞りをやんはり広げ立夏かな
黒澤登美枝
200708
飛び易し立夏の朝のけづりぶし
風間史子
200708
御柱見上げ立夏の雨社
小澤克己
遠嶺
200708
諏訪上社・本宮・前宮
雪舟の名を得し銘酒立夏の夜
小澤克己
遠嶺
200708
蓼科高原に泊す
竪穴住居たてあなは温度十五度立夏なり
中村洋子
万象
200708
立夏なり炎色の残る火焔土器
中村洋子
万象
200708
ナプキンの白き帆ふたつ立夏かな
浅田光代
万象
200708
巌うらに水の斑ゆるる立夏かな
杉浦典子
火星
200708
巫女の朱のひるがへりける立夏かな
高松由利子
火星
200708
ジーパンの膝のあはれも立夏かな
青野れい子
200708
練習船立夏の沖へ帆を張れり
高瀬史
馬醉木
200708
嵯峨立夏草は草づれ木は木づれ
丸山佳子
京鹿子
200709
ことば一つ捨てて立夏の風ひろふ
宇都宮滴水
京鹿子
200709
児の立夏すり傷のこる膝小僧
真木早苗
八千草
200712
新道のただ光りをる立夏かな
宮本徹志
八千草
200712
ドーナツの穴に立夏の空がある
掛井 広通
200801
寝そべって立夏の犬というかたち
坪内稔典
坪内稔典句集U
200804
寝そべって立夏の人というかたち
坪内稔典
坪内稔典句集U
200804
雨も又家居落着く立夏かな
稲畑汀子
ホトトギス
200805
車椅子押して立夏の水族館
高倉和子
200806
白龍の波駆けてくる立夏かな
邑橋節夫
菊揃へ
200806
シチューの香ほのと立夏の銀座裏
水原春郎
馬醉木
200807
夏立てり畳匂へる立夏かな
米山喜久子
200807
颯爽とハイヒールの音の立夏かな
米山喜久子
200807
海の色絵皿に溶かし立夏かな
塩千恵子
200807
ブラウスに糊をきかせて立夏かな
塩千恵子
200807
陶蛙立夏の雨に天仰ぐ
川島澄子
酸漿
200807
立夏かな新大陸へ子の発てり
浜田はるみ
遠嶺
200808
復活の兆し立夏のヨーグルト
瀬下るか
200808
ペン持てばペンの心になる立夏
丸山佳子
京鹿子
200808
外湯巡りの夕ベ明るき立夏かな
森脇貞子
雨月
200808
サンダルにペデイキュア光る立夏かな
武石京子
やぶれ傘
200808
断崖を風吹き上がる立夏かな
柴田佐知子
200809
玄海の波新しき立夏かな
吉村摂護
200809
この会のすめば湖畔に泊つ立夏
稲畑汀子
ホトトギス
200905
ファッションは少し立夏に魁けて
稲畑汀子
ホトトギス
200905
ひこにゃんのTシャツ買うて立夏かな
中川すみ子
200907
庭下駄の鼻緒すげかふ立夏かな
佐々木力
炎環
200907
実朝の海へ立夏の帆を張れり
大森春子
200907
足裏に敷居ひんやりけふ立夏
林昭太郎
200907
屋上を渡りし風も立夏かな
橋本リエ
春燈
200907
狛犬の鼻息荒き立夏かな
川崎真樹子
春燈
200907
立夏過ぎ一枚羽織る小糠雨
渡辺暁
酸漿
200907
膝にあご載せて爪切る立夏かな
米澤光子
火星
200908
神官の「菖蒲根合せ」立夏かな
橋添やよひ
風土
200908
かをり立ち茶柱のたつ立夏かな
有賀昌子
やぶれ傘
200909
立夏なりみどり鮮やぐ光蘚
網野茂子
酸漿
200909
太郎橋静かに濡るる立夏かな
青山正生
200910
大欅立夏の雨の潔し
木村享史
ホトトギス
200911
中空は濡れに濡れたる立夏かな
鈴木勢津子
樹間
200911
立夏かな膝を崩して針運ぶ
ことり
六花
201005
夜明けより馬のいななく立夏かな
滝沢伊代次
万象
201006
湯けむりの太く真白に立夏かな
川崎俊子
馬醉木
201007
放生の稚魚遡る立夏かな
大沢美智子
201007
推敲の下五に悩みぬく立夏
仁平則子
201007
山鳩の声に目覚めし立夏かな
吉沢陽子
201007
湯かげんをみるに立夏の手首かな
栗栖恵通子
201008
礁打つ波に立夏の力かな
松本三千夫
末黒野
201008
外っ国の野菜あふるる立夏かな
西川みほ
末黒野
201008
目に痛き立夏の湖の入り日かな
峰幸子
201008
手庇の遠見に鯱の立夏かな
日下部亜こ
ろんど
201008
耳藉して暗峠こえる立夏かな
佐藤涼宇子
ろんど
201008
朝まだき畑に父の背立夏なり
坂本知子
酸奬
201008
引き潮に足すくはるる立夏かな
加山ひさ子
万象
201009
草の葉の影くつきりと立夏かな
青木民子
酸奬
201009
皂莢の木に雨の降る立夏かな
山尾玉藻
火星
201105
別れには立夏の日差し明るすぎ
伊藤純子
201107
ゆつくりと動く母ゐて立夏かな
高倉和子
201107
今日立夏湯呑み茶碗を薄手にし
久染康子
201107
帆曳船立夏の景をふくらます
田山登喜子
201107
車窓みな開けて立夏の風入るる
大橋晄
雨月
201107
幼声ひびく立夏の電話口
池田いつ子
酸漿
201107
酒蔵の木戸を立夏へ開け放つ
間島あきら
風土
201108
ゆつたりと雲の流れて立夏かな
中山静枝
201108
立夏今日一つ足しけり角砂糖
泉田秋硯
201108
立夏あす夕日を拝む農夫あり
吉@田裕志
201108
どの蔵も運河に開く今日立夏
岸田爾子
201108
漆黒の髪をアツプに立夏かな
石田玲子
201108
訝しく沖波眺む立夏かな
田中貞雄
ろんど
201108
薬草の百のあまたを見て立夏
川崎かずえ
ろんど
201108
海風の山かけのぼる立夏かな
小嶋紘一
末黒野
201108
潮の香の吹き上げてくる立夏かな
平居澪子
六花
201108
ハーケンの谺を天に立夏なり
久田澄子
馬醉木
201109
垂れ髪を三つ編にする立夏かな
中山純子
万象
201109
柴垣の小路立夏の風吹けり
齋藤朋子
やぶれ傘
201109
音たてて立夏の水となりにけり
岩岡中正
ホトトギス
201110
賞味期限はや来てボトル立夏過ぐ
布川孝子
京鹿子
201110
鼠蹊から管入りくる立夏かな
篠崎善久
やぶれ傘
201111
立夏かな「和を以て貴しと為す」
雨宮桂子
風土
201111
立夏かな玻璃越しに観る画廊の絵
丑久保勲
やぶれ傘
201112
咲くものを鳴くものを促す立夏
稲畑廣太郎
ホトトギス
201205
ふと心添はぬ立夏の朝の冷え
稲畑汀子
ホトトギス
201205
紫の花数多見る立夏かな 木島茶筅子 かさね 201207  
神の山けふは立夏の風となる 鈴鹿仁 京鹿子 201207  
立夏夕燒自分が薄くなつてゆく 大島翠木 201208  
天守より高きに住みて立夏かな 岩下芳子 201208  
屋上の菜園立夏の水流る 竹中一花 201208  
水切りの三つ跳びたる立夏かな 浅田光代 風土 201208  
ほんのりと立夏の朝日頬にしむ 吉村さよ子 春燈 201208  
おおいなる立夏の月や酒を買ふ 岡田史女 末黒野 201208  
街路樹の濃淡すでに立夏かな 岡井マスミ 末黒野 201208  
巻尺の嬉々と走りて立夏かな 小瀧洋子 ろんど 201208  
つぎつぎと立夏の鴉森をさす 数長藤代 201208  
新品の白襟光らせて立夏 松井洋子 ぐろっけ 201208  
立夏の川の日本海へと迸る 渡邉美保 火星 201208  
手鏡に雲の映れる立夏かな 藤生不二男 六花 201208  
はや立夏寛にたゆたふ雲の生れ 吉弘恭子 あを 201208  
気がつかぬ間に垂直に来し立夏 松田都青 京鹿子 201209  
立夏すぎ今年の空のささくるる 松本アイ ぐろっけ 201209  
前向きに前向きにまへむきに立夏 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
立夏てふ声美しく重なりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201305 祝 恵太君 御結婚
窓占めて桷の花咲く立夏かな 松本美簾 馬醉木 201307  
透くる葉の蔭の濃淡立夏かな 石川かおり 201307  
旅鞄閉ざせしままの立夏かな 笠井清佑 201307  
立夏の雲随身門を掠めけり 石橋邦子 春燈 201307  
外つ国へ娘旅立ち立夏かな 小柳千美子 かさね 201307  
心地よき立夏の靴でありにけり 岩岡中正 ホトトギス 201310  
やはらかく畳を拭きし立夏かな 石脇みはる 201310  
懶惰にて花も作れず立夏かな 瀧春一 花石榴 201312  
三輪山の雲解き放つ立夏かな 久保久子 湖心 201402  
旅に来て立夏の風の甘さかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405  
流速に逆らはず生きはや立夏 竹貫示虹 京鹿子 201405  
帆柱のぎしぎしと鳴る立夏かな 上原重一 201407  
幾重にもけぶる島山けふ立夏 石本秋翠 馬醉木 201407  
波打ちて茶山の傾ぐ立夏かな 林範昭 火星 201407  
高きこと給水塔の立夏かな 定梶じょう あを 201407  
アーケードに雨脚見ゆる立夏かな 上谷昌憲 201407  
ナフタリン匂ふ立夏の快速車 村上倫子 201407  
折鶴の折り目正しく立夏かな 宮川みね子 風土 201408  
酢をさして白米たたす立夏かな 浅田光代 風土 201408  
てのひらの石鹸匂ふ立夏かな 池田光子 風土 201408  
神杉に雨しづかなる立夏かな 涼野海音 火星 201408  
新刊書抱へ立夏の駿河台 谷田部栄 万象 201408  
酒蔵のもろみ呟く立夏かな 鈴木鳳来 春燈 201408  
王城の丹の壁匂ふ立夏かな 比嘉半升 万象 201408  
日程のその先にある立夏かな 上家弘子 ろんど 201408  
石階をはづみて下りて立夏かな 窪田佳津子 雨月 201408  
コック帽の糊よく利きて立夏かな 田賀楳恵 万象 201408  
磯鵯の声や立夏の雨上る 中本清 万象 201409  
立夏かなをちこち木瘤育ちゆく 伊藤希眸 京鹿子 201410  
あるだけの漁具は干されて立夏かな 栗原京子 201503 立夏 →2

 

2016年5月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。