夏は来ぬ     68句

金属音が君らの眼ばたき夏が来る    金子兜太

夏立つ  立夏  夏来たる  夏に入る  夏めく  夏は来ぬ・ほか

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
雲雀という言葉に夏が来ていたり 池田澄子 船団 199812  
上げ潮の香や大阪の夏が来る 西村和子 火星 199905  
夏の来し北海道の大地踏む 稲畑汀子 ホトトギス 199905  
夏が来たよ物言えぬ妻と見つめ合い 岩田ひろあき 船団 199909  
新作の羨むような夏が来る 尾上有紀子 わがまま 200002  
夏は来る予期せぬ握手のその先に 尾上有紀子 わがまま 200002  
粗注連のかたむき夏の来たりけり 栗栖恵通子 200008  
サーフィンの帆柱が増え夏が来し 鎌倉喜久恵 あを 200106  
酢を効かす一気に夏の来る気配 木村公子 200109  
夏は来ぬ人魚の岩に人だかり 三池泉 船団 200109  
ペディキユアの足より夏が来たりけり 橋本靖子 200109  
電線にしづくを連ね夏は来ぬ 竹内弘子 あを 200206  
厨房にキャベツ溌剌夏は来ぬ 鷹羽狩行 200207  
野獣派を自認の夏の来たりけり 戸田悠 銀化 200208  
空気にも味ある夏の来りけり 石井麗火 ホトトギス 200209  
渚にも夏の来てゐる蹠かな 鷹栖美代子 ホトトギス 200209  
屋上のわがジヨッキより夏は来ぬ 田中武彦 六花 200210  
投げた石水面をすべり夏は来ぬ 江頭信子 馬醉木 200308  
面映ゆき二の腕夏の来るかな 北村和子 草の花 200408  
若き等に米寿祝がるる夏は来ぬ 瀬尾幸代 200409  
達磨船白波立てて夏が来る 吉原一暁 200503  
男みな痴漢に見ゆる夏は来し 堀内一郎 あを 200505  
夏が来る豪雨ひととき荒れて過ぎ 柳生千枝子 火星 200507  
ネックレスこつんと夏の来りけり 佐藤郭子 200607  
カッコーが棲む交差点夏は来ぬ 佐藤喜孝 あをかき 200607  
自動扉の白きブティック夏は来ぬ 泉田秋硯 200608  
夏は来ぬ一指をふれて見るピアノ 小林奈美 春燈 200608  
森少しあり少年に夏の来ぬ 吉永寿美子 四葩 200609 孫二人
畳替えして夏が来し集会所 達山丁字 200609  
後ろ向き歩く先生夏が来る 森津三郎 京鹿子 200610  
ドレミファは一二三四夏は来ぬ 堀内一郎 あをかき 200707  
葉毎その雀の背丈夏は来ぬ 丸山冬鳳 京鹿子 200709  
また夏が来てこの町の川匂ふ 福地初江 200710  
閃光に昏みて夏の来りけり 水田壽子 雨月 200810  
夏は来ぬじつと顔見る同窓会 小澤正信 200811  
飴いろの落暉炎となり夏は来ぬ 千田百里 200907  
食卓に並ぶガラス器夏は来ぬ 金子隆吉 200909  
柵のなき牧場の牛や夏は来ぬ 神田惣介 京鹿子 200909  
伊吹嶺に光あふるる夏の来ぬ 八木喜世子 200909  
酢払効かす一気に夏の来る気配 木村公子 花貝母 200911  
地震止まぬ瓦礫の街に夏は来ぬ 今村征一 投稿 201005  
幸不幸かはりがはりに夏は来ぬ 菊地瑩子 春燈 201007  
水割りの音硬質に夏は来ぬ 上家弘子 ろんど 201009  
立ち枯れの松を囃しに夏は来ぬ 布川直幸 201105  
清らかな乳房まぶしき夏は来ぬ 布川直幸 201106  
太陽は腹式呼吸夏が来る 松田都青 京鹿子 201109  
夏が来た君が麦茶をだしたから 上村美翔 うらら 201202  
日に風に雨に勢い夏が来る 布川直幸 201206  
父は刻母は夕映え夏は来ぬ 熊谷ふみを ろんど 201207  
詰襟の人恋ひかなし夏は来ぬ 三枝邦光 ぐろっけ 201208  
生なり木綿箪笥の中に夏が来る 舩山東子 ろんど 201209  
夏が来て捨てるに惜しき造花かな 長島清山 かさね 201210  
肉の君われ骨のひと夏は来ぬ 千田敬 201407  
シンバルの最後の一打夏は来ぬ 荒木甫 201408  
食べ物に注意をしたき夏が来る 佐藤健伍 201409  
梟に一拍遅れの夏が来る 奥田筆子 京鹿子 201409  
夏が来て火薬の匂ひ持ち歩く 鴨下昭 201409  
江ノ電の木の床ゆかし夏は来ぬ 野村重子 末黒野 201409  
免許返上とぼとぼ歩く夏が来た 大日向幸江 あを 201508  
カーテンを揺らして夏の来たりけり 寺田すず江 201510  
夏は来ぬ独り居の椅子広縁に 大橋伊佐子 末黒野 201510  
雉子車まはれまはれと夏は来ぬ 石川博臣 末黒野 201510  
青畳匂ひて夏の来りけり 高倉和子 201607  
硝子屋の鏡に夏の来りけり 原田しずえ 万象 201608  
くだもの屋台かたむきて夏が来る 奥田筆子 京鹿子 201609  
叙勲欄丹念に見て夏は来ぬ 谷口一献 六花 201708  
歌声につられて合はす「夏は来ぬ」 大嶋洋子 春燈 201708  
雑草の勢ひ著き夏は来ぬ 浅田セツ子 春燈 201807  

 

2019年5月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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