夏めく   302句

火口に雪抛りて女夏めける    高島茂

夏立つ  立夏  夏来たる  夏に入る  夏めく  夏は来ぬ・ほか

作品
作者
掲載誌
掲載年月
海見えて夏めく景となりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
199805
夏めくや一泊の旅簡単に
稲畑汀子
ホトトギス
199905
甲高きナースの声の夏めくよ
杉良介
199905
夏めくや茶垣小路の武家屋敷
生田恵美子
風土
199908
祖父に会ふごとく夏めく句碑に佇つ
稲畑廣太郎
廣太郎句集
199912
夏めくや五指をひろぐる河太郎
三神あすか
ヒッポ千番地
200005
夏めくやカレーの匂ひ持つハーブ
稲畑汀子
ホトトギス
200005
浜風も夏めく迢空墓碑に立つ
能村登四郎
200007
夏めくや娘の嫁入りが近づきて
篠田三七子
いろり
200007
夏めくや板に貼り付きレントゲン
金子里美
船団
200009
夏めくや海老天の尾のよく跳ねて
河口宏子
船団
200010
夏めくと見えないところ感じ居り
三池泉
船団
200011
夏めくや笑ひと拍手渦巻ひて
桑垣信子
いろり
200106
夏めくや元気出せよと背ナ叩く
辻享子
六花
200107
ロザリオの鎖朽ち果て夏めく星
渡邉友七
あを
200107
夏めくやアジアンブームジャスミン茶
上條幸子
あを
200107
夏めくや蔓のあるものよく育つ
成澤桂助
百鳥
200108
夏めくや少女の髪のつややかに
大久保恵美子
遠嶺
200108
気軽とも見ゆる夏めく旅衣
稲畑汀子
ホトトギス
200205
夏めくや漁網干されて裾濃なる
鷹羽狩行
200207
夏めくや朝来る鳥の色変り
金子篤子
200207
夏めくや西郷像に鳥の糞
鷹羽狩行
200208
装ひを替へて夏めく峠茶屋
小牧喜美子
遠嶺
200208
夏めくや二つ返事できまる旅
三崎由紀子
遠嶺
200208
旅装解き玻璃に夏めく湖碧し
和田一
雨月
200208
夏めくや芝の上なる樹々の影
鷹羽狩行
200305
夏めくや湖族大事に櫓と櫂
鈴鹿仁
京鹿子
200305
夏めくや酢の匂ひくる三和土土間
黒崎よし江
雲の峯
200307
女たちすでに夏めく御堂筋
中川二毫子
遠嶺
200308
夏めくや海臨丸に波頭
近藤幸三郎
風土
200308
夏めくや隣村まで磯づたひ
荒井千佐代
200310
夏めくや玻璃の汚れの気になりて
稲畑汀子
ホトトギス
200405
夏めくや水上バスの名は卑弥呼
細田いずほ
遠嶺
200408
夏めくや老舗の濡れし石畳
荻野千枝
京鹿子
200408
おきばりやす声に夏めく祇園の灯
荻野千枝
京鹿子
200408
夏めくや影の大きく座る岩
城尾たか子
火星
200408
夏めくや低音となる木木の声
高橋瑛子
河鹿
200408
夏めくや樹下の木椅子にシャツ放り
糸井芳子
200409
夏めくや甲板に客あふれ出る
平山勝子
河鹿
200410
夏めくや身軽な旅となりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
200505
沖雲や夏めくひかり噴き上げて
遠藤真砂明
200508
夏めくや新図書館の玻璃大き
大坂輝子
百鳥
200508
夏めくや働くこゑが川渡り
清水裕子
200508
夏めくや父の形見の藍紬
青木治代
栴檀
200509
夏めくやいつまで続くタイガース
稲畑廣太郎
ホトトギス
200605
夏めくや運動場の白く見え
河島和子
六花
200607
夏めくや膨らんでをる頭陀袋
植木戴子
200608
夏めくや花の匂ひの夜の雨
藤岡紫水
京鹿子
200608
夏めくや潮の香届く交差点
小泉万里子
200608
夏めくや暮れ方近き寝台車
蓮尾あきら
風土
200609
大川の芥夏めく流れかな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200705
蕉心会美女軍団の夏めける
稲畑廣太郎
ホトトギス
200705
活けられて卓上も又夏めける
稲畑汀子
ホトトギス
200705
祝ぎごとの縫ふもの多し夏めける
百瀬七生子
海光
200705
玻璃器みな磨き直して夏めく日
園多佳女
雨月
200707
公用といふて夏めく京へゆく
井上信子
200708
クレーンもて冷凍鮪夏めく日
出来由子
200708
晩鐘とひづめの音と夏めける
稲嶺法子
遠嶺
200708
夏めくや再び開く師の句集
西口鶴子
遠嶺
200708
水の田に月のゆらゆら夏めけり
中條今日子
万象
200708
夏めくや知育玩具の木の匂
服部早苗
200708
街路樹の影の夏めく石畳
上林孝子
200708
夏めくややるべき仕事多かりき
芝宮須磨子
あを
200708
夏めくや拭き磨きたる懺悔台
亀田やす子
万象
200709
夏めくや土俵狭しと投げ合へり
池森昭子
馬醉木
200710
降り立ちて虚子の故郷夏めきぬ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200805
夏めきて深川いよよ水の街
稲畑廣太郎
ホトトギス
200805
夏めくや骨皮筋右衛門談義
稲畑廣太郎
ホトトギス
200805
三時間半のドライブ夏めきぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200805
植ゑかへし木々渡る風夏めける
稲畑汀子
ホトトギス
200805
富士見えて来し空の旅夏めきぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200805
計画の動き出すとき夏めきぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200805
太白の西に傾き夏めきぬ
稲畑汀子
ホトトギス
200805
雨予報さへ夏めいて来たりけり
稲畑汀子
ホトトギス
200805
夏めくや三面鏡にひかり跳ね
宮島宏子
200807
夏めくや換へし電球生き生きと
藤田宏
長城
200808
夏めくや昼網の糶見とれゐて
和田一
雨月
200808
夏めきし包丁の音夕明り
東亜未
あを
200808
街川を覗く親子や夏めきて
きくちきみえ
やぶれ傘
200808
夏めくや少女にはかに背丈伸ぶ
渡部磐空
200809
夏めくや銀杏並木に日の燦と
田所洋子
雨月
200809
夏めくや朝の化粧をうすくして
西本輝子
雨月
200809
夏めいてゆく一本の梢より
今橋眞理子
ホトトギス
200810
夏めくや池上線の十一時
川口利夫
ホトトギス
200810
夏めきし浜田魚臭の濃き町に
田中静龍
ホトトギス
200811
似顔絵の虚子の鼻筋夏めける
稲畑廣太郎
ホトトギス
200905
ビル工事音夏めいてをりにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200905
夏めきて猫饒舌となりにけり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200905
夏めきて稲城野いよよ膨らめり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200905
夏めける稲城は嵐去りてこそ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200905
風見せて庭の木洩日夏めける
稲畑汀子
ホトトギス
200905
夏めきて仕事身軽になりしこと
稲畑汀子
ホトトギス
200905
変更の出来ぬ予定の夏めける
稲畑汀子
ホトトギス
200905
夏めくや今日はわたしが著る番
吉田悦花
炎環
200907
夏めくや薩摩切子に盛るサラダ
川崎真樹子
春燈
200907
夏めくやギリシアの壷に波の音
船越和香
馬醉木
200908
夏めきてサラダたっぷり朝の卓
安本恵子

200908
夏めくや草の枕はネットカフェ
大原貴彦
炎環
200908
ピカソ展出できしかほの夏めける
杉浦典子
火星
200908
夏めくやピアスの揺るる陶芸師
岩井ひろこ
火星
200908
夏めくや暖簾は藍のしじら織
富永レイ子
酸漿
200908
夏めきて一人言やや大きめに
伊吹之博
京鹿子
200908
夏めくや通勤時間だけの空
倉持梨恵
200908
アスパラの青き茹で汁夏めきぬ
前田鋭子
春燈
200908
夏めくや翡翠に替ふるペンダント
稲次登美子
雨月
200908
夏めくや藍のかちたる江戸小紋
荻野嘉代子
春燈
200909
ドーナツの穴の夏めく丸さかな
きくちきみえ
やぶれ傘
200909
夏めいてきたる和光のあたりより
稲畑廣太郎
ホトトギス
201005
水音に夏めく心重ねけり
稲畑汀子
ホトトギス
201005
快晴の夏めく旅となりしこと
稲畑汀子
ホトトギス
201005
歩き来し街は夏めく装ひに
稲畑汀子
ホトトギス
201005
夏めく陽いざ靴はきて外へ出む
山田をがたま
京鹿子
201007
夏めくやスカイツリーは伸び盛り
矢口笑子
春燈
201007
咲き垂るるブーゲンビリア夏めきぬ
小川玉泉
末黒野
201008
夏めくやたまの会話に疲れをり
白井美代
末黒野
201008
夏めくや夕餉に使ふガラス皿
安本恵子
201009
夏めくや沖へ白帆の滑るかに
山下良江
万象
201010
夏めいて名園何んも咲いてへん
稲畑廣太郎
ホトトギス
201105
夏めくや同じ時刻に通る犬 笹村政子 初鼓 201105
夏めくや手帖の中の明後日 井上信子 201106
夏めくや黄昏長き並木坂 中田みなみ 201107
夏めきてわれもペディキュアしてみたり 堀口香代子 ぐろっけ 201107
夏めくや京立つ辺りたちつてと 鈴鹿仁 京鹿子 201107
夏めくや淡水真珠腕に巻き 伊勢きみこ 火星 201108
夏めくやさはさはと鳴りしらかんば 柴田良二 雨月 201108
夏めくや一湾分つ濃き潮目 川崎良平 雨月 201108
夏めくや金堂諸仏横ならび 乗光雅子 雨月 201109
おしゃべりや玻璃の耳輪の夏めきて 乗光雅子 雨月 201109
夏めくや井伊の具足の寂びし朱も 乗光雅子 雨月 201109
夏めくや骨董店の仄白く 松本文一郎 六花 201110
夏めくや海の色なる雨雫 木暮陶句郎 ホトトギス 201111
夏めくや折角だから今夜どう 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205
夏めくや会ひたき人に会へばなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205
原子力空母帰りて夏めきぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205
夏めいてきたから今日は焼鳥屋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205
渡し舟待つ間に魚はね夏めきぬ 川井素山 かさね 201207
夏めくや椀に浮かびし山椒の葉 米田文彦 かさね 201207
くすり屋の多き町過ぐ夏めきぬ 井上信子 201207
夏めくやしかと影置く百度石 矢野百合子 201207
夏めくや息止めて撮るレントゲン 松嶋一洋 201207
とんぼ玉光殖やして夏めきぬ 松本峰春 春燈 201207
夏めくやまだ歯の生えぬ子のバイバイ 大日向幸江 あを 201207
夏めくや人妻に見る衿ほくろ 大日向幸江 あを 201207
下町のあくたれ口も夏めくよ 辻美奈子 201208
夏めくや霧状に噴く化粧水 栗原公子 201208
夏めくや杖を頼りの医者通ひ 代田青鳥 風土 201208
夏めきて大樹の蔭に待たさるる 黒澤登美枝 201208
朝ごとに替ふる病衣や夏めきぬ 小川玉泉 末黒野 201208
夏めくやレシピ貼らるる冷蔵庫 南恵子 万象 201208
夏めくや着ることもなき上着持ち 溝渕弘志 六花 201208
影濃ゆく越し来し街の夏めきて 野村鞆枝 京鹿子 201210
夏めくや草のにほひの裸馬 前田恵美子 青鷹 201210
夏めいて心の闇を払ひけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305
阿波の旅終へて一気に夏めける 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305
夏めいてきて三沢川らしくなる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305
釣人に夏めく潮目ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305
夏めくといひまだ油断ならぬとも 稲畑汀子 ホトトギス 201305
竜巻といふ現実も夏めく日 稲畑汀子 ホトトギス 201305
辻棲の合はぬ話も夏めきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201305
快晴が夏めく一日約しけり 稲畑汀子 ホトトギス 201305
夏めくや身軽になりて旅衣 稲畑汀子 ホトトギス 201305
コート掛け空いて夏めく部屋隅に 稲畑汀子 ホトトギス 201305
東京の滞在長し夏めく日 稲畑汀子 ホトトギス 201305
工事場の遠きオーライ夏めける 細野恵久 ぐろっけ 201305
ステツキの柄も多彩に夏めきぬ 神田惣介 京鹿子 201310
夏めくや伏してゐる間に爪伸びて 志方章子 六花 201310
玉砂利を買ふ夏めくと思ふ朝 井上信子 201406
夏めける海見て老の独り言 小野喬樹 馬醉木 201406
夏めくや象は鼻ふり鼻をあげ 中山静枝 201407
夏めくや計画のみの旅プラン 塩千恵子 201407
灯ともすや常の家居の夏めきぬ 安立公彦 春燈 201407
夏めくや珈琲に描くミルクの輪 中村洋子 風土 201408
夏めくや肌みするともなくあらは 中野英伴 春燈 201408
夏めきにけりラディッシュのルビー色 蘭定かず子 火星 201408
夏めくやホースの先を強く持ち 菊川俊朗 201409
定まらぬ陽気夏めく日も近し 稲畑汀子 ホトトギス 201505
いつの間に夏めく旅となりしかと 稲畑汀子 ホトトギス 201505
これよりは夏めく旅と心して 稲畑汀子 ホトトギス 201505
夏めける開放感に似て親し 稲畑汀子 ホトトギス 201505
目眩ふと夏めく会話途切れたる 稲畑汀子 ホトトギス 201506
一段落とも思ひつつ夏めきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201506
夏めくや母法要の斎の膳 青野安佐子 201507
夏めくや白きドレスが輝きて 秋川泉 あを 201507
夏めくは夜の湯上りの肌に似て 大日向幸江 あを 201507
曲屋の建具一式夏めけり 上川いつ子 201508
夏めくや鯉の口よる池の端 秋山文子 末黒野 201508
夏めきで木々の明暗濃くなりぬ 大橋晄 雨月 201508
夏めくやけやき並木の風の音 宮本加津代 万象 201508
日と風と入と夏めく根津の町 黒滝志麻子 末黒野 201509
夏めくや貨車は昭和の音立てて 原田達夫 箱火鉢 201511
夏めきて身軽な旅となりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201605
夏めくや体調を先づ心して 稲畑汀子 ホトトギス 201605
旅北へ夏めく心あともどり 稲畑汀子 ホトトギス 201605
水音に夏めく心置きそめし 稲畑汀子 ホトトギス 201605
夏めきて昨日が遠くなりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201605
ふり返る旅路の遠し夏めける 稲畑汀子 ホトトギス 201605
旅終へていつか夏めく日々となる 稲畑汀子 ホトトギス 201605
夏めくや若き心を取り戻す 稲畑汀子 ホトトギス 201605
酔ざめや星座のややに夏めきて 益本三知子 馬醉木 201606
夏めくや湿り香残る蔵画廊 近藤暁代 馬醉木 201607
夏めくやクルーズ船の千の窓 能美昌二郎 201607
夏めくやピアスの光る野球帽 鈴鹿呂仁 京鹿子 201607
陰口を夏めく雲が吸つてゆく 丸井巴水 京鹿子 201607
夏めくや白黒の傘闊歩する 長崎桂子 あを 201607
銀食器の並ぶ食卓夏めきぬ 臼杵游児 春燈 201608
藍つむぎ身八口の風夏めきぬ 鶴岡紀代 春燈 201608
夏めくや寛にたゆたに野辺の花 吉村さよ子 春燈 201608
夏めくや行進合図の大太鼓 問島あきら 風土 201608
三段階伸ばす梯子や夏めきぬ 中嶋陽子 風土 201608
夏めくや水の美山のひとしほに 和田照海 京鹿子 201608
振りて切る旅の水滴夏めきし 北川孝子 京鹿子 201608
夏めくや少女の長き髪光り 櫛橋直子 雨月 201608
夏めくや大正ガラス磨かれて 加藤静江 末黒野 201609
夏めきて婿の好物糠漬を 水谷直子 京鹿子 201612
発電所夏めく水を落しけり 内海良太 青嶺 201612
貝がらを拾ひ髪膚の夏めきぬ 田坂能雄 201612
吉方の千本鳥居夏めける 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705
阿波に来て夏めく旅と思ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201705
木星も火星も見えて夏めく夜 稲畑汀子 ホトトギス 201705
旅多き日々となりつつ夏めける 稲畑汀子 ホトトギス 201705
阿波に来て夏めく旅と思ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 201705
木星も火星も見えて夏めく夜 稲畑汀子 ホトトギス 201705
夏めくや割箸ぱきと割る音も 松本三千夫 末黒野 201708
夏めくやフランスパンを鷲掴み 中村嵐楓子 春燈 201708
夏めくや髪のリボンの透きとほる 秋川泉 あを 201708
夏めくや砂丘足裏に感じつつ 大橋晄 雨月 201708
探しものばかり夏めく日々となる 稲畑汀子 ホトトギス 201805
夏めくと思へば予定次々と 稲畑汀子 ホトトギス 201805
若者とあれば夏めく心かな 稲畑汀子 ホトトギス 201807
ラベンダー匂ふ夏めく湯槽かな 茂木なつ 春燈 201808
踏切の警笛の音も夏めきぬ 大橋晄 雨月 201808
夏めくや飾り窓より手の伸びて 亀井紀子 201808
夏めく日追ひかけ回し犬洗ふ 藤井啓子 ホトトギス 201809
夏めける風の運び来暁の鐘 竹内喜代子 雨月 201809
夏めきて祭りの準備にかり出され 東秋茄子 京鹿子 201810
夏めくや激昂型の子規の文 千原叡子 ホトトギス 201810
夏めいて鵺の出さうな芦屋浜 稲畑廣太郎 ホトトギス 201905
座談会済めば夏めく庭に出る 稲畑汀子 ホトトギス 201905
夏めくと思ふ油断のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201905
探しものばかりしてをり夏めく日 稲畑汀子 ホトトギス 201905
上京も旅の一つよ夏めきぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201905
この頃の地球は不思議夏めくも 稲畑汀子 ホトトギス 201905
夏めくや旅の写真の配らるる 稲畑汀子 ホトトギス 201905
夏めく→2      

 

2021年5月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。