桑の実 桑苺     137句

桑の実を白酒パイチューに入れ詩の泉   李春徳   獐

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
支持できぬ政党ばかり桑苺 藤田守啓 船団 199811  
桑いちごいつもお腹がすいてをり 大山文子 火星 199906  
桑の実に老らは童声を染め 平田直樹 海程 199910  
野桑の実馬喰みちへ水の音 三原清暁 春耕 200008  
ひきよせて食う桑の実黒き赤き 北川邦陽 海程 200010  
リフト行く山桑の実を目の前に 阿部ひろし 酸漿 200011  
桑の實や敗けて罵聲を放ちたる 中原道夫 銀化 200107  
桑の実や百年を経し祖父の家 吉岡久江 火星 200109  
桑の実を喰ひて子供と仲良しに 望月末夫 百鳥 200109  
桑の実を食べし舌を子ら見せる 永野秀峰 ぐろっけ 200109  
桑の実や行者の脚を恋うてゐて 大橋敦子 雨月 200110  
桑の実のひたすら甘く土を染め 桐木榮子 船団 200111  
地境に残りて桑の実のたわわ 朝妻力 雲の峯 200207  
桑の実や早稲田田圃の名残とぞ 後藤志づ あを 200208  
桑苺一番星は海の上 望月一美 帆船 200208  
悪童も半ばは鬼籍桑苺 白鳥義岳 帆船 200208  
桑苺斑鳩の塔暮れ泥む 山口マサエ 雲の峰 200208  
桑の実や比叡すつぽり雨の中 村上留美子 火星 200209  
桑の実や友の娘も年ごろに 赤羽正行 遠嶺 200209  
桑の実の染のつきたる夏帽子 下平しづ子 雨月 200210  
桑の実や馬車の通ひ路行きしかば 芝不器男 ぐろっけ 200305  
桑の実に顔染む女童にくからず 飯田蛇笏 ぐろっけ 200305  
桑の実に長きも長き峠かな 阿波野青畝 ぐろっけ 200305  
桑の実や擦り傷絶えぬ膝小僧 上田五千石 ぐろっけ 200305  
桑の実の甘き赤さよ声弾む 八木紀子 ぐろっけ 200305  
桑の実の黒きを車椅子の母へ 篠田純子 あを 200307  
桑の実や胸にをさむる術知らず 荒井千佐代 200307  
桑の実やふたり子の膝濡れてをり 岡部名保子 馬醉木 200308  
桑の実を食うべしことのかくされず 斉藤陽子 雨月 200309  
桑の実の見向きもされぬ通学路 遠藤米 帆船 200309  
桑の実や宿に自転車置かれあり 尾崎和子 百鳥 200310  
桑の実をふふみ農道下りけり 徳永真弓 百鳥 200310  
桑の実の濃淡を言ふ姉妹なり 高田令子 200310  
桑の実に彩られたる五山かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200406  
札所みち来て桑の実を摘み急ぐ 伊藤白潮 200408  
桑の実に口染め齢戻らざる 大串章 百鳥 200408  
母が食べ子に桑の実を教へをり 斉藤利男 百鳥 200409  
桑の実に膨らむ雨のひと雫 野村かおり 栴檀 200409  
老いを問ひぷつぷつ桑の実を噛めり 関根義行 対岸 200410  
桑の実や腹を空かせし少年期 原田達夫 虫合せ 200506  
桑の実を摘みゐてけふは桜桃忌 西山美枝子 酸漿 200508  
まだ青き桑の実散れり風のあと 長澤健子 酸漿 200508  
桑の実の熟るる匂やかの日々よ 藤原たかを 馬醉木 200509  
桑の実や母に嘘つきとほしたる 杉浦典子 火星 200509  
桑の実や老いて姉妹の睦まじく 浜福恵 風土 200509  
会ひたくも会へぬ人あり桑いちご 内田稔 遠嶺 200509  
待つことも試練のひとつ桑苺 島元文 遠嶺 200509  
桑の実を雨強く打つ八幡宮 須永トシ 栴檀 200510  
落ちし実に山桑の木のありと知る 宮津昭彦 200607  
桑の実を摘めば鶫の走りけり 松元末則 酸漿 200608  
思川指染めて食ぶ桑苺 荻野嘉代子 春燈 200608  
傘の柄がひつぱつてゐる桑苺 大山文子 火星 200609  
桑いちご民話の里に神多し 笠井敦子 200609  
桑の実を食べ口中の日暮けり 関根洋子 風土 200609  
桑の実の落ちて無人の絹の道 和島出 遠嶺 200609  
桑の実に唇染め口笛もう鳴らぬ 須田紅三郎 200706  
海坂の見えぬ日の桑いちごかな 定梶じょう あを 200708  
桑苺熟るるや勢ふ堰の水 小林輝子 風土 200709  
ポケットを染めし桑の実この味わい 岡野峯代 ぐろっけ 200709  
桑の実や子分一人の餓鬼大将 藤野力 馬醉木 200710  
桑の実熟れ少年Kの厚き唇 伊藤希眸 京鹿子 200711  
わいわいとわらべ桑の実捥ぎゐたる 室谷幸子 万象 200801  
桑の実やそれぞれ語る幼き日 上原光代 酸漿 200809  
桑の実を口にふくみてバスを待つ 國保八江 やぶれ傘 200809  
塾の子と無縁熟れたる桑苺 佐藤山人 200809  
桑いちご乙女の口を染めにけり 池部久子 酸漿 200809  
桑の実や疎開の山は繭の里 四條進 200810  
桑の実の熟るる老木撓ふほど 田中みのる 火星 200908  
桑の実の熟るる大利根河川敷 本多遊方 春燈 200908  
逝きし子に桑の実供へ合掌す 村田文一 遠嶺 200909  
桑の実や母娘の話に近付けず 久津見風牛 200909  
桑の實の黒きは高き枝にあり 近藤紀子 200909  
桑の実や昼の島道みな海へ 竹内美穂 炎環 200909  
桑の実や草かご編みてくれしかな 新井青葉 炎環 200909  
桑の実の黒きことなどつれづれに 大島英昭 やぶれ傘 200909  
桑の実や川の流れのゆつくりと 天野美登里 やぶれ傘 200909  
木漏日に桑の実小さく熟れにけり 中島伊智子 酸漿 200909  
はらからと語りたき日や桑苺 小山徳夫 遠嶺 200909  
ことごとく桑の実熟るる白潮忌 山崎靖子 200911  
桑の実や近所付き合ひまだ難し 近藤倫子 ぐろっけ 200911  
色づくを待つばかりなり桑苺 小松渓水 酸漿 201007  
桑の実の熟れポケットにある記憶 福島茂 201008  
桑の実も色づき初めて病癒ゆ 武智恭子 ぐろっけ 201009  
人気なき城跡桑の実のたわわ 岩上定子 酸漿 201009  
桑の実や焦がれし夢のまた遙か 内田和子 酸漿 201009  
桑の実や竹馬の友のみな逝きて 山下美典 ホトトギス 201010  
傘をさし桑の実を食ぶ雨を食ぶ 紅谷芙美江 万象 201109  
桑の実の熟れて神苑誰もゐず 谷村幸子 201109  
桑の実や合図の旗に来る渡し 服部早苗 201111  
桑は実に古俗を保つ国栖の里 尾崎みつ子 雨月 201209  
桑の実やダム放流のアナウンス 奥田順子 火星 201209  
桑の実や聞こえがくれに沢の水 成田美代 201210  
桑の実や川の流れに雨のまた 天野美登里 やぶれ傘 201210  
桑いちご食みつつ覗く村芝居 高橋定峰 末黒野 201210  
桑の実や聞こえがくれに沢の水 成田美代 201210  
桑の実や川の流れに雨のまた 天野美登里 やぶれ傘 201210  
桑の実や遥かに還りたきこころ 岩月優美子 201310  
桑の実や風の重たき谷の径 森清堯 末黒野 201310  
指染めて桑の実口にしてゐたり 國保八江 やぶれ傘 201310  
桑の実を摘みに来よとの里だより 川村欽子 雨月 201408  
まだ青き桑の実摘めり人を待つ 塩貝朱千 京鹿子 201408  
桑の実や餓鬼大将でありし頃 大西よしき ろんど 201409  
待つてゐるメール桑の実熟したか はしもと風里 201409  
桑の実の紫色を二つ三つ 久世孝雄 やぶれ傘 201410  
桑の実に染まりし舌を囃し合ふ 田村園子 201410  
からす翔ちばつさと桑の実の落つる 菊地葉子 やぶれ傘 201410  
木道の桑の実踏みてより火照る 園部早智子 ろんど 201411  
天皇の植樹の桑の実を食みぬ 天谷翔子 201412  
桑の実を摘み来し証指の先 稲畑汀子 ホトトギス 201506  
桑の実の色の弾んでゐる歯塚 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
桑の実を摘み来し証指の先 稲畑汀子 ホトトギス 201506  
桑の実の色の弾んでゐる歯塚 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
桑の実や青春の日に懺悔あり 安居正浩 201507  
桑の実の真下生ゴミ集積所 きくちきみえ やぶれ傘 201507  
桑の実は赤から黒に変心す 椿和枝 201508  
桑の実や赤く小さく震災地 松本秀子 201508  
桑の実やがき大将をなつかしむ 鈴木セツ 201508  
桑の実の黒きに雨の降り注ぐ 藤井美晴 やぶれ傘 201509  
桑の実や厩舎よりたつ雀どち 森清信子 末黒野 201509  
桑の実や舌を見せ合ふ女の子 佐津のぼる 六花 201509  
桑は実に綾子生家の閉ざされて 田中佐知子 風土 201510  
桑の実の甘さのしみる街育ち 神田美千留 京鹿子 201510  
桑の実の熟れて疎開の話かな 榊山智惠 末黒野 201604  
桑の実を摘みむさぼりて白い雲 秋川泉 あを 201608  
山桑の実の紅と紫と 白石正躬 やぶれ傘 201609  
桑の実や嘘つく口の赤き舌 清水美子 春燈 201610  
桑の実や明日は解体する絹屋 小田嶋野笛 末黒野 201708  
桑の実の三つ目青き昭和旧る 和田照海 京鹿子 201709  
鳥除けの煌めき桑の実の熟るる 廣畑育子 六花 201709  
桑の実や此処いら曾て蚕飼村 大村峰子 万象 201709  
桑の実の熟るるに雨の容赦なく 安部和子 雨月 201709  
草踏まへ桑の実を採る野川べり 原田しずえ 万象 201710  
得意気に桑の実一つ銜みけり 中野大樹 末黒野 201711  
桑の実の黒熟のあり青きあり 安部和子 雨月 201809  
桑の実を食うべ疎開の話など 堀井英子 雨月 201809  
桑の実や旅を好みし妹よ 浦川哲子 201902  

 

2019年6月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。