桑の実 桑苺 2     61句

桑の実を白酒パイチューに入れ詩の泉   李春徳   獐

作品
作者
掲載誌
掲載年月
桑の実を摘みに来よとの里だより 川村欽子 雨月 201408
まだ青き桑の実摘めり人を待つ 塩貝朱千 京鹿子 201408
桑の実や餓鬼大将でありし頃 大西よしき ろんど 201409
待つてゐるメール桑の実熟したか はしもと風里 201409
桑の実の紫色を二つ三つ 久世孝雄 やぶれ傘 201410
桑の実に染まりし舌を囃し合ふ 田村園子 201410
からす翔ちばつさと桑の実の落つる 菊地葉子 やぶれ傘 201410
木道の桑の実踏みてより火照る 園部早智子 ろんど 201411
天皇の植樹の桑の実を食みぬ 天谷翔子 201412
桑の実を摘み来し証指の先 稲畑汀子 ホトトギス 201506
桑の実の色の弾んでゐる歯塚 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506
桑の実を摘み来し証指の先 稲畑汀子 ホトトギス 201506
桑の実の色の弾んでゐる歯塚 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506
桑の実や青春の日に懺悔あり 安居正浩 201507
桑の実の真下生ゴミ集積所 きくちきみえ やぶれ傘 201507
桑の実は赤から黒に変心す 椿和枝 201508
桑の実や赤く小さく震災地 松本秀子 201508
桑の実やがき大将をなつかしむ 鈴木セツ 201508
桑の実の黒きに雨の降り注ぐ 藤井美晴 やぶれ傘 201509
桑の実や厩舎よりたつ雀どち 森清信子 末黒野 201509
桑の実や舌を見せ合ふ女の子 佐津のぼる 六花 201509
桑は実に綾子生家の閉ざされて 田中佐知子 風土 201510
桑の実の甘さのしみる街育ち 神田美千留 京鹿子 201510
桑の実の熟れて疎開の話かな 榊山智惠 末黒野 201604
桑の実を摘みむさぼりて白い雲 秋川泉 あを 201608
山桑の実の紅と紫と 白石正躬 やぶれ傘 201609
桑の実や嘘つく口の赤き舌 清水美子 春燈 201610
桑の実や明日は解体する絹屋 小田嶋野笛 末黒野 201708
桑の実の三つ目青き昭和旧る 和田照海 京鹿子 201709
鳥除けの煌めき桑の実の熟るる 廣畑育子 六花 201709
桑の実や此処いら曾て蚕飼村 大村峰子 万象 201709
桑の実の熟るるに雨の容赦なく 安部和子 雨月 201709
草踏まへ桑の実を採る野川べり 原田しずえ 万象 201710
得意気に桑の実一つ銜みけり 中野大樹 末黒野 201711
桑の実の黒熟のあり青きあり 安部和子 雨月 201809
桑の実を食うべ疎開の話など 堀井英子 雨月 201809
桑の実や旅を好みし妹よ 浦川哲子 201902
桑の実にある少年期の瑕瑾 森岡正作 201908
桑の実の熟るる麓のジャム工場 岩下芳子 201909
桑の実を一つぶ口に里の味 堺昌子 末黒野 201909
桑の実や冒険ごつこに夢中な子 小林紫乃 春燈 201909
町の子の知らぬ甘さや桑苺 菅野日出子 末黒野 201910
朝の眉引くや桑の実落ち続き 小田嶋野笛 末黒野 201910
桑の実が旅のくちびる青くする 宇都宮敦子 琴引鳥 202002
桑の実の枝を引き寄せつまみ食ひ 山本久枝 やぶれ傘 202007
桑の実を食つて餓鬼大将の顔 本田武 やぶれ傘 202007
桑の実や絹街道てふ昔みち 及川照子 末黒野 202008
土産よと桑の実を出しほほえめる 田中藤穂 202009
桑の実や遠回りする帰り道 角口秀子 202009
桑の実の紅の唇尖がらせり 藤生不二男 六花 202009
桑の実の二粒三粒里ごころ 長尾タイ 末黒野 202009
桑の実をひとつもぎ取り食べてみる 森美佐子 やぶれ傘 202009
桑の実に口汚したる疎開の日 栗原完爾 春燈 202009
桑の実や紫黒に染むる指と爪 東小薗美千代 末黒野 202104
遠き日となる桑の実の甘き舌 柴田靖子 202107
桑の実を摘む慎ましき里山に 増成栗人 202108
桑の実をふふめば母と逢へさうな 荒川心星 202109
桑の実や母のそばかす譲り受け 松本胡桃 風土 202110
蚕屋閉ぢて桑の大森実をこぼす 中田みなみ 202112
桑の実や戦時の頃の話など 廣瀬雅男 やぶれ傘 202209
きっかけは桑の実ひとつ食みてより 岸本順子 京鹿子 202211
桑の実 →1

 

2023年6月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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