今朝の秋 3     169句

ゆきひらに粥噴きそめし今朝の秋   石川桂郎

立秋  今朝の秋  秋立つ  秋に入る  秋来る  今朝秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
飛ぶものがとぶものを追ふ今朝の秋 篠田純子 あを 200910  
隣人の大きな嚔今朝の秋 赤座典子 あを 200910  
玻璃越しの光と翳り今朝の秋 三川美代子 200911  
漏水の馬穴に満ちし今朝の秋 林千鶴子 炎環 200911  
野良に出る男のベルト今朝の秋 田村葉 炎環 200911  
一輪を活け洗顔の今朝の秋 田耕造 末黒野 200911  
合ふ人に力を貰ふ今朝の秋 醍醐季世女 200911  
豆乳を求めて帰る今朝の秋 醍醐季世女 200911  
レシートの裏に書き留む今朝の秋 中村クミ子 遠嶺 200911  
綿シャツの肌になじみて今朝の秋 竹内慶子 春燈 200911  
今朝の秋鏡に笑みを返しけり 西岡啓子 春燈 200911  
何気なく風にうなづく今朝の秋 黒澤登美枝 200911  
名水で淹るるコーヒー今朝の秋 杉本光祥 200911  
水替へて供華の息づく今朝の秋 武藤嘉子 200911  
今朝の秋気比松原波立ちて 塩見治郎 雨月 200911  
貰はれて仔犬ゆきけり今朝の秋 古林阿也子 200911  
教会の十字架白し今朝の秋 米田正弘 200911  
熊笹を吹き分けてゐる今朝の秋 松井千鶴子 200911  
雨の香の残れる路地や今朝の秋 中島静子 酸漿 200911  
筋雲の下を綿雲今朝の秋 大崎紀夫 やぶれ傘 200911  
浦沿ひに潮目かがよふ今朝の秋 五領田幸子 馬醉木 200912  
フェリーより吐き出す車今朝の秋 塩見育代 200912  
かすみ目を拭ひてよりの今朝の秋 若井新一 200912  
食卓の広きと思ふ今朝の秋 西山春文 200912  
気分一新いざ出勤と今朝の秋 伊藤靖彦 200912  
毛筆の便り友より今朝の秋 植村よし子 雨月 200912  
ひたひたと寄する波音今朝の秋 尾崎みつ子 雨月 200912  
腕に巻く時計ひんやり今朝の秋 青山正英 201001  
庭師来て鋏を鳴らす今朝の秋 池田光子 201001  
今朝の秋栞いちまい加へたる 村田冨美子 京鹿子 201001  
ふたすぢの山ひだ彫む今朝の秋 豊田都峰 土の唄 201002  
鳶の輪や潮騒とどく今朝の秋 福富みさ子 201002  
スーツ着て鏡の中の今朝の秋 服部郁史 京鹿子 201003  
漫喫の明日は何時来る今朝の秋 網野月を 201007  
今朝の秋遺愛の硯なめらかに 竹貫示虹 京鹿子 201008  
遠きものほど美しき今朝の秋 鷹羽狩行 201009  
薬包をそつと開きし今朝の秋 あさなが捷 201009  
古書市の店主の齢今朝の秋 笠井清佑 201010  
投網打つ飛沫の円や今朝の秋 石田厚子 馬醉木 201010  
帆曳船の纜濡らす今朝の秋 鴨下昭 201010  
まるめたる紙に力や今朝の秋 能村研三 201010  
五体ばらばら名ばかりの今朝の秋 千田敬 201010  
餌をやり鶏に声掛け今朝の秋 城戸愛子 酸奬 201010  
初孫のやっと生れし今朝の秋 西岡裕子 201011  
水底の砂噴き上る今朝の秋 泉本浩子 馬醉木 201011  
押し花の栞こぼるる今朝の秋 窪田粧子 馬醉木 201011  
包丁の切れ味澄める今朝の秋 太田佳代子 春燈 201011  
カーテンのかすかにゆるる今朝の秋 藤村達江 春燈 201011  
洗顔のあとは素顔よ今朝の秋 岩田千 201011  
だしぬけに故郷が映る今朝の秋 森岡正作 201011  
まだ誰も踏まぬ風紋今朝の秋 松井志津子 201011  
食パンの肌理こまやかに今朝の秋 林昭太郎 201011  
板の間に新聞広げ今朝の秋 白石正躬 やぶれ傘 201011  
新しき箒の重し今朝の秋 柴田久子 風土 201011  
群鶴を研出す蒔絵今朝の秋 近藤幸三郎 風土 201011  
豆腐屋の笛待ちし日も今朝の秋 高倉恵美子 201011  
一病に從ふ覚悟今朝の秋 齋藤厚子 201011  
藍染の暖簾に替ふる今朝の秋 青木政江 酸奬 201011  
生きとし生けるものの愛しや今朝の秋 村上悦子 雨月 201011  
今朝の秋外野へ飛ばす草野球 長崎桂子 あを柳 201011  
抱けばすぐ直る機嫌や今朝の秋 村上沙央 201012  
寝てゐたし早起きしたし今朝の秋 井上美智子 201012  
改札の向うは海や今朝の秋 涼野海音 火星 201012  
先のばしまた持ち越して今朝の秋 竹田ひろ子 ろんど 201012  
飯粒の残るしやもじや今朝の秋 天野美登里 やぶれ傘 201012  
起きやうと努力してをり今朝の秋 出口誠 六花 201012  
人形に囲まれ眠る今朝の秋 井上正子 春燈 201101  
新殿に仏像うつす今朝の秋 長憲一 201101  
仏壇の殊に艶めく今朝の秋 井上あき子 ぐろっけ 201103  
今朝の秋箸にならうと吉野杉 高橋龍 201105  
茶柱の立つは吉兆今朝の秋 藤見佳楠子 201110  
朝顔のうすむらさきに今朝の秋 上原重一 201110  
ばかといふ夫のやさしさ今朝の秋 増田一代 201111  
計算カードに捲り癖あり今朝の秋 鈴木照子 201111  
ひとむれの稚魚透きとほる今朝の秋 泉本浩子 馬醉木 201111  
一水の調べ豊かに今朝の秋 矢口笑子 春燈 201111  
淋しさは野にも川にも今朝の秋 飯田ひでを 201111  
みづからの影を濃く置く今朝の秋 川崎かずえ ろんど 201111  
今朝の秋電子辞書より鳥の声 永田圭子 ろんど 201111  
点滴の腕をいたはり今朝の秋 博多永楽 雨月 201111  
勤行の鉦よくひびき今朝の秋 本多正子 雨月 201111  
入り船を待つ犬のゐて今朝の秋 小林朱夏 201112  
古鍋に水かさの跡今朝の秋 鳳蛮華 201112  
入退院繰り返しつつ今朝の秋 久世孝雄 やぶれ傘 201112  
手習いの筆新しく今朝の秋 高木篤子 ぐろっけ 201112  
庭下駄のす足の掴む今朝の秋 熊川暁子 201112  
逝きし人香煙に偲ぶ今朝の秋 坂上じゅん かさね 201201  
ひとつまみ胡麻をおはぎへ今朝の秋 飯塚ゑ子 火星 201201  
湯沸かしの音聞こえ出す今朝の秋 大島英昭 やぶれ傘 201201  
今朝の秋日の出の綺羅を長良川 有賀鈴乃 末黒野 201204
唐崎の松に来てをり今朝の秋 北崎展江 くりから 201209  
新聞のめくれ軽やか今朝の秋 吉田希望 201210  
良き音を立てて爪切る今朝の秋 高倉和子 201210  
今朝の秋起きぬけに飲む水一杯 丹生をだまき 京鹿子 201210  
ひと日過ぎ一日減りゆく今朝の秋 加藤静江 末黒野 201211  
軒下に鳩迷ひこむ今朝の秋 橋本正二 201211  
うつすらと風青みけり今朝の秋 橋本修平 かさね 201211  
深煎りのコーヒーを挽く今朝の秋 辻井ミナミ 末黒野 201211  
熱き茶の香り一きわ今朝の秋 藤岡紫水 京鹿子 201211  
眼の覚めて右手を撫でる今朝の秋 西村純太 201211  
六甲山に旗雲かかり今朝の秋 塩見治郎 雨月 201211  
今朝の秋振り向きざまに仔山羊鳴く 吉村さよ子 春燈 201211  
おだやかに夢に来し母今朝の秋 篠原幸子 春燈 201211  
ハイヒール音の快活今朝の秋 宮崎左智子 201211  
病み上りのインコ「オハヨウ」今朝の秋 古井公代 ぐろっけ 201212  
今朝の秋香炉の位置を一寸変へ 松木ひろ ろんど 201212  
スカールがスカールを追ふ今朝の秋 白石正躬 やぶれ傘 201212  
食卓に花一輪や今朝の秋 大川ゆかり 201310  
一雨に風の立ちたる今朝の秋 阿部月山子 万象 201311  
籠り居の瑟々待つや今朝の秋 小菅礼子 春燈 201311  
記録なき酷暑にめげず今朝の秋 市橋香 ぐろっけ 201311  
畑仕事思ひ切れない今朝の秋 鴨下昭 201311  
道の辺のミントの花や今朝の秋 西岡啓子 春燈 201311  
高飛びの棒の撓りや今朝の秋 藤井君江 馬醉木 201311  
稚魚群るる光微塵や今朝の秋 泉本浩子 馬醉木 201311  
引潮の砂紋の著し今朝の秋 森清信子 末黒野 201311  
東京にきまりし五輪今朝の秋 伊藤マサ子 ぐろっけ 201312  
心なし風柔らかき今朝の秋 鍋島武彦 末黒野 201312  
濠端の走者ひたすら今朝の秋 黒滝志麻子 末黒野 201312  
雨後の鳶の笛美し今朝の秋 橋場美篶 末黒野 201312  
宇治の茶の色よく出たる今朝の秋 佐津のぼる 六花 201312  
老年に日月早し今朝の秋 福田葉子 201401  
ろうそくの焔よく伸ぶ今朝の秋 矢野百合子 201401  
今朝の秋荷物がひとつふえている 田彰子 船団 201403  
地獄からすとんと変はる今朝の秋 中島玉五郎 201409  
息かけてみがく鏡や今朝の秋 西岡啓子 春燈 201411  
対岸に手を振る少女今朝の秋 黒滝志麻子 末黒野 201411  
西窓に裾までの富士今朝の秋 森清堯 末黒野 201411  
一滴の目薬沁むる今朝の秋 佐藤良二 末黒野 201411  
今朝の秋の胃のおほひなる怒り買ふ 西田孝 ろんど 201411  
新聞を門辺にひらく今朝の秋 礒貝尚孝 201411  
傘立に杖置く音や今朝の秋 加藤季代 万象 201411  
六甲の山荘閉ざす今朝の秋 高橋照子 雨月 201411  
稜線に雲盛り上り今朝の秋 塚越.弥栄子 末黒野 201412  
川底に白き骨片今朝の秋 平居澪子 六花 201412  
今朝の秋洗濯音まで快適に 伊吹之博 京鹿子 201501  
風筋の中よりはたと今朝の秋 今橋眞理子 ホトトギス 201501  
バス停ひとつ速歩競ひぬ今朝の秋 成井隆之 末黒野 201502  
玄関を出る靴音や今朝の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508  
立て付けの障子しなやか今朝の秋 宮川みね子 風土 201510  
目薬の頬にこぼれて今朝の秋 玉置かよ子 雨月 201510  
初味見の素麺南瓜今朝の秋 和田政子 201510  
空蝉の二つ三つあり今朝の秋 四條進 201510  
パプリカの中がらんどう今朝の秋 黒澤登美枝 201511  
牛乳にうすき膜張る今朝の秋 池田節 春燈 201511  
大丈夫とふ励まし嬉し今朝の秋 石田康明 春燈 201511  
『折々のことば』読みゐる今朝の秋 中嶋陽子 風土 201511  
仏壇の灰均しをり今朝の秋 藤田裕子 万象 201511  
渓流のしぶきの勢ひ今朝の秋 黒滝志麻子 末黒野 201511  
今朝の秋三日不明の犬帰る 須賀敏子 あを 201511  
今朝の秋公孫樹の蔭の濃くなりぬ 大橋晄 雨月 201511  
御堂筋にしばらく沿うて今朝の秋 大石よし子 雨月 201511  
口中の落雁ほろと今朝の秋 木村美翆 201511  
足太き仔馬の駆ける今朝の秋 岩永はるみ 春燈 201512  
また一歩道をそれてや今朝の秋 中島陽華 201512  
頬撫でる風に肌理あり今朝の秋 熊川暁子 201512  
床柱の短冊かへて今朝の秋 中道愛子 201512  
雲すでに崩れてをりし今朝の秋 吉村摂護 201512  
線香のかをり変りぬ今朝の秋 住田千代子 六花 201512  
プードルに見詰められたり今朝の秋 神田惣介 京鹿子 201601  
出来ること数えて安堵今朝の秋 都築繁子 201603  
今朝の秋包丁研ぐや時かけて 石川賢吾 201603  
星帰る森のしとねや今朝の秋 今井弘雄 春燈 201610  
一刷毛の群青信貴山の今朝の秋 密門令子 雨月 201610  
三代目のをのこ抱きあぐ今朝の秋 山本漾子 雨月 201611  
復活と再生産と今朝の秋 柳川晋 201611  
水色のロッカールーム今朝の秋 森なほこ あを 201611  
吾が挙措の父似に気づく今朝の秋 小島昭夫 春燈 201611  
仏壇の香のただよふ今朝の秋 白石正躬 やぶれ傘 201611  
こだはりの珈琲窓に今朝の秋 岡山敦子 京鹿子 201612  
風の向き変はる一日や今朝の秋 榎美幸 万象 201612  
起き抜けの熱きコーヒー今朝の秋 久世孝雄 やぶれ傘 201612  
朝戸出の下駄の湿りや今朝の秋 森清堯 末黒野 201612  
潮の香を風に掬ひて今朝の秋 石原孝人 京鹿子 201701  
孫娘に背丈越されて今朝の秋 中川句寿夫 ここのもん 201705  
整列のからだの細胞今朝の秋 陽山道子 船団 201707 今朝の秋→1

 

2017年8月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。