秋立つ 1          311句

秋立つや素湯香しき施療院    蕪村

立秋  今朝の秋  秋立つ  秋に入る  秋来る  今朝秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
陶器市秋立つ音をさせて売る 小澤克己 遠嶺 199810  
秋立つや京劇観るはWaiguoren 近藤憙治 船団 199812  
返し拭く夫の痩身秋立てり 萩原記代 199901  
稿一つ書きて秋立つ日なりけり 稲畑汀子 ホトトギス 199908  
寄生木の樹齢は知らず秋立ちぬ 伊藤美喜 風土 199910  
秋立つや雨後の夕ベは樹も匂ふ 田口泡水 風土 199910  
秋立つや白猫髭を張つてをり 澤本三乗 199911  
秋立つや我が家を遠く起臥して 能村登四郎 199911  
髪染めて神奈備山に秋立てり 寺坂近子 風土 199911  
秋立つや七里結界高野領 平田紀美子 風土 199911  
秋立つや軽井沢にて購ふ髪飾り 柴田蓉子 遠嶺 199911  
燈台の影を濃くせし秋立つ日 畑中とほる 春耕 199911  
秋立ちぬびょうびょう風は祈りおり 山内節夫 海程 199912  
人を見る象の目やさし秋立ちぬ 橋本美奈子 俳句通信 199912  
折鶴の一羽に小さき秋立てり 柏井幸子 ホトトギス 200001  
身ほとりに物を少なく秋立ちぬ 田中藤穂 水瓶座 200002  
分身の句碑をことほぎ秋立ちぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200008 祝 坂井建様句碑建立
秋立つや白き佛飯丸く盛り 竹貫示虹 京鹿子 200008  
淵岩に水あとの縞秋立ちぬ 山田六甲 六花 200008  
川波の縹渺として秋立てり 斎藤道子 馬醉木 200010  
千畳の風の一角秋立てり 織野健一 馬醉木 200010  
秋立つや柱の釘に輪ゴム朽ち 山田六甲 六花 200009  
校庭の小石拾ふ日秋立ちぬ 山田六甲 六花 200009  
秋立ちぬピリオドが生むはじまりも 中原幸子 遠くの山 200010  
秋立てり臥すこと多き旅ながら 能村登四郎 200010  
持ち歩く薬変らず秋立てり 宮川みね子 風土 200011  
秋立つや但島の国のお客人 市川英一 遠嶺 200011  
秋立つや遺品に並ぶラブレター 山田禮子 遠嶺 200011  
秋立つや六甲影を深々と 林和子 俳句通信 200011  
灯台の白さに風の秋立ちぬ 須藤常央 ホトトギス 200012  
噴煙の高さに空の秋立ちぬ 須藤常央 ホトトギス 200012  
船旅の遥かへ水の秋立ちぬ 須藤常央 ホトトギス 200012  
井戸端に顔を洗ひて秋立ちし 柴原保佳 ホトトギス 200012  
秋立つや咲き初めしもの果てしもの 辻口静夫 ホトトギス 200012  
眼の上のたんこぶとれて秋立てり 飛田可寸美 京鹿子 200103  
芭蕉布に秋立つ風の渡るなり 瀬戸悠 風土 200109  
秋立つや山に小さな美術館 前田達江 200110  
ナース等の背筋ますぐに秋立ちぬ 林翔 馬醉木 200110  
鍵穴に鍵がするりと秋立つ日 金子つとむ 俳句通信 200110  
お馬流しの祭の終へて秋立てり 松崎鉄之介 200110  
雲一つ置かぬ裏富士秋立ちぬ 永沼弥生 春耕 200110  
秋立つやカーテン模様気になりて 桑原敏枝 いろり 200110  
秋立つや飾り伏籠の紅の房 花島陽子 遠嶺 200111  
秋立つや湖撫でてゐる風の精 関口幹雄 遠嶺 200111  
秋立つやリール離るる糸の音 郷田健郎 百鳥 200111  
秋立つと雨さはさはと至りけり 和田敏子 雨月 200111  
身に重き一事を抱き秋立てり 橋本佐智 円虹 200112  
熊笹の鯖街道に秋立ちぬ 大島翠木 200111  
寂寞を両眼にためて秋立ちぬ 稲辺美津 遠嶺 200112  
暮れそみて秋立つ風の近江かな 重高涌子 遠嶺 200112  
秋立つや躓きつつも捗りて 山田弘子 ホトトギス 200201  
書庫を出て秋立つ風とふと思ふ 浅井青陽子 ホトトギス 200202  
待たれゐし雨もこぼして秋立ちぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
秋立つ日さらさらとさわさわと風 渡邊千枝子 馬醉木 200210  
秋立つや銀の魚の飛行船 祐森彌香 遠嶺 200211  
自愛てふ老後の処世秋立てる 松田雄姿 百鳥 200211  
満ち潮の波の平らや秋立ちぬ 岩永恵子 百鳥 200211  
秋立つや一日耳の聡くあり 半澤佐緒里 百鳥 200211  
終ひ風呂秋立つ一と日使ひきる 小野寺節子 風土 200211  
秋立つや竹の切口水ためて 渡邉友七 あを 200210  
秋立つやきのふと違ふ山の色 岩月優美子 200211  
秋立つや女性のための探偵杜 浜麻衣子 六花 200211  
富士蒼き秋立つ朝の渚歩す 大島寛治 雨月 200211  
秋立つや二階雨戸の半開き 宮原みさを 花月亭 200208  
いつも娘の留守電ピーと秋立てり 佐藤香女 京鹿子 200212  
硝子戸の砂噛んで秋立ちにけり 水野恒彦 200212  
秋立つや蝉声はたと止むあした 久保晴子 雨月 200212  
川波のひかりの荒れて秋立ちぬ 坂田富佐雄 200211  
あの時の名の出ぬ会話秋立ちぬ 宮森毅 六花 200304  
秋立つや松島にして松のこゑ 長谷川耿子 200307  
アンモナイトの渦の芯より秋立ちぬ 浦川聡子 水の宅急便 200305  
秋立つや酸味の効きし糠漬も 朝妻力 雲の峰 200309  
ミセス用スポーツファッション秋立ちぬ 鈴木照子 200311  
秋立つを忌日のごとく定年後 荒木甫 200311  
秋立つや歩き疲れてバッハ聞く 河村高天 200311  
音もなく池のさざ波秋立てり 浦松静子 築港 200310  
をととひは秋立つ魚田崩しをり 大島翠木 200311  
磯波の秋立つさやぎまぎれなし 遠藤真砂明 200311  
秋立つや生後二日の仔牛の目 木村てる代 雲の峰 200311  
白粥を朝の慣ひに秋立てり 岡淑子 雨月 200311  
妙高の水影はきと秋立ちぬ 乗光雅子 雨月 200311  
秋立つや寄木工房夕日さす 浅井美子 遠嶺 200311  
晒されて俎板真白秋立つ日 石川元子 酸漿 200312  
ネクタイのひとすぢに秋立ちにけり 長沼三津夫 200311  
秋立つや雲より薄き昼の月 灘秀子 200311  
泡ひとつあげて秋立つ水中花 元田千重 火星 200311  
種茄子の上に種茄子秋立てり 城孝子 火星 200311  
見舞ふ度痩せゆくおとと秋立ちぬ 松尾緑富 ホトトギス 200405  
鳩の脚赤し赤しと秋立ちぬ 山田六甲 六花 200409  
かにかくに山路の湿り秋立てる 有働亨 馬醉木 200010  
秋立つといふ淋しさをまだ知らず 菅原健一 200410  
秋立つや木漏れ日の照る潦 中村克久 雲の峰 200410  
豪雨禍の爪痕癒えず秋立てり 橋本典男 築港 200410  
秋立てり夜店の裏の水たまり 岡本眸 200409  
史と景の街の石橋秋立ちぬ 沼口蓬風 河鹿 200411  
秋立てり小石をはふる畑仕事 辻男行 草の花 200410  
しなやかに騎乗の乙女秋立てり 北尾章郎 200411  
ほのぼのと淡郷句集秋立てり 金子慶子 遠嶺 200411  
秋立つ日木陰の風を求めつつ 家塚洋子 酸漿 200411  
雲井町松風町と秋立ちぬ 野澤あき 火星 200411  
図書館とプールへ行きし秋立つ日 赤座典子 あを 200410  
秋立つやゼブラゾーンを渡る風 中原春代 百鳥 200411  
苔に浮く細き走り根秋立ちぬ 山口マサエ 雲の峰 200411  
秋立つや男がみがく足の爪 松崎雨休 風土 200411  
万人の和すコンサート秋立てり 沼口蓬風 河鹿 200412  
病床の母の歳月秋立てり 徳田正樹 河鹿 200412  
秋立つやきのふと違ふ路地の風 前迫寛子 河鹿 200412  
秋立つや木の間を洩るる日のまだら 西屋敷峰水 河鹿 200412  
秋立つて夜風の友となりにけり 射場智也 六花 200411  
秋立つや走り根に猫爪を研ぐ 松波幹治 万象 200412  
バイオリン抱く少女や秋立ちぬ 宮川迫夫 遠嶺 200412  
秋立ちて霊気みなぎる聖地かな 徳田正樹 河鹿 200501  
秋立つや残り風鈴鳴りやまず 永野秀峰 ぐろっけ 199911  
狛江より佳人来りて秋立ちぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200508  
秋立つといふ言の葉の重かりし 稲畑廣太郎 ホトトギス 200508  
秋立つとひらく死に方指南の書 伊藤白潮 200509  
秋立つや風の触れゐる木を仰ぎ 宮津昭彦 200509  
熱き熱き日に挟まれて秋立つ日 三嶋隆英 馬醉木 200510  
秋立ちて間なき蛼(いとゞ)とわが知るのみ 瀧春一 菜園 200509  
秋立つや父の奏でる古オルガン 森永敏子 河鹿 200510  
言葉にはならぬ労はり秋立てり 亀井幸子 築港 200510  
秋立つや畳の上を風走り 大坪景章 万象 200511  
秋立つと夜目にも白き波頭 戸栗末廣 火星 200511  
行く水の色空の色秋立ちぬ 稲岡長 ホトトギス 200512  
雲二つ二上にあり秋立ちぬ 稲岡長 ホトトギス 200512  
うら返る波の青さに秋立てり 新井泰子 馬醉木 200512  
建仁寺垣の棕櫚縄しかと秋立ちぬ 久本久美子 春燈 200512  
秋立ちぬ紙の表裏を分かたづに 林昭太郎 200512  
秋立つと水にも力あるごとし 岩岡中正 ホトトギス 200602  
秋立つとしきりに栗鼠のわたりけり 久保田万太郎 春燈 200603 軽井澤にて
奔放な龍子草炎秋立てり 能村研三 200609  
貸し借りのなき身座しゐて秋立てり 村越化石 200610  
テポドンも何時か沈静秋立てり 泉田秋硯 200611  
床屋さん剃りつついふよ秋立てる 定梶じょう あを 200610  
葬式を褒めつつ戻る秋立つ日 戸田和子 200611  
秋立つや掌の貝温き汐たらす 河崎尚子 火星 200611  
黒姫も妙高も晴秋立てり 外川玲子 風土 200611  
散水のホースの先に秋立てり 島田和子 風土 200611  
雲海の上に青富士秋立てり 田中喜久子 酸漿 200611  
秋立つといへど近江の青山河 駒井でる太 200612  
振売の秋立つ風と来りけり 芝山喜久子 馬醉木 200612  
秋立つや今宵も二合米を研ぐ 斉藤裕子 あを 200611  
秋立つや虫歯治療の音の中 松本文一郎 六花 200701  
刻々と近づく一事秋立てり 藤浦昭代 ホトトギス 200702  
朝戸出に秋立つ風とうなづきぬ 瀧春一 200706  
船腹の溶接火花秋立てり 能村研三 200709  
乗り換えの階の脚力秋立てり 能村研三 200709  
血圧の正常にして秋立てり 今谷脩 ぐろっけ 200709  
秋立つや冷やして美味き冬瓜汁 上原重一 200710  
盆用意こまごま記して秋立つ日 阿部悦子 酸漿 200710  
秋立つや荼毘に付したり友二人 佐藤健伍 200711  
秋立ちて身体に覇気のもどりけり 佐藤健伍 200711  
畦豆の葉のさはさはと秋立ちぬ 大坪景章 万象 200711  
秋立つや素直に聴きし子の助言 堤陽子 遠嶺 200711  
秋立つや波の素通る魞の丈 深澤鱶 火星 200711  
老の壁分厚さ増して秋立てり 丹生をだまき 京鹿子 200711  
秋立つや書に親しみてしづごころ 水野節子 雨月 200711  
蛸壺に秋立つ波のひびきかな 榎本文代 万象 200712  
千羽鶴千折りて秋立ちにけり 荒井千佐代 200712  
秋立つや海星はりつく海星の上 山尾玉藻 火星 200808  
純白の聖母像秋立ちにけり 宮崎すみ 神々の交信 200808  
秋立つや龍子の濤はダイナミック 田下宮子 200810 川端龍子
秋立つと苦々しきは盆の窪 伊丹さち子 馬醉木 200810  
遠やまのひとつみづいろ秋立てり 豊田都峰 京鹿子 200810  
立山や襞くろがねに秋立てり 安達実生子 200811  
秋立つや父の笑ひに力あり 片岡宏文 炎環 200811  
砂浜に万歳の影秋立ちぬ 加藤みき 200811  
青き花咲きてさやかに秋立ちぬ 定藤素子 雨月 200811  
秋立つや遠目伏目のほとけたち 青山悠 200811  
秋立つや白日に身も俎も 来海雅子 200811  
たどりつく宇治十帖や秋立つ日 宮川みね子 風土 200812  
ふるさとに足踏みオルガン秋立ちぬ 野畑小百合 200812  
秋立つと明日の遠出の仕度して 岡本直子 雨月 200901  
秋立つと頬をゆつくり撫でにけり 石川叔子 200901  
八ツ手の葉雨を溜めゐて秋立つや 瀧春一 深林 200901  
妻の針に糸通しやりぬ秋立つ朝 瀧春一 深林 200901  
トーストにほんのり焦げ目秋立つ日 松田とよ子 200910  
盆点前の朝の一服秋立つ日 藤見佳楠子 200910  
秋立つやダム湖に悠々雲流る 羽賀恭子 200910  
庭前の石影尖り秋立ちぬ 飯田ひでを 200910  
秋立つや試飲のワインに少し酔ひ 佐田昭子 ぐろっけ 200910  
秋立つや島に来てゐる旅役者 青山悠 200910  
「神谷バー」の文字の黒々秋立てり 小熊幸 炎環 200910  
秋立つや眼下に一帆青き海 中村芳夫 200910  
秋立つや遠山みづの青さもて 安立公彦 春燈 200911  
積みあげし薪の切口秋立ちぬ 小林のり人 春燈 200911  
三柱の位牌を清め秋立つ日 平居澪子 六花 200911  
秋立つや今日再びの通り雨 片野美代子 酸漿 200911  
赤道をさまよふ気分秋立つも 辰巳比呂史 200912  
稜線に光るものあり秋立てり 本多俊子 200912  
たぶの木の下陰に秋立ちにけり 白石正躬 やぶれ傘 200912  
秋立ちて岬の寺へ納骨す 鈴木てるみ ぐろっけ 200912  
秋立つや稲荷きつねの横顔に 垣岡暎子 火星 200912  
秋立つも地球時計の遅れかな 橋本くに彦 ホトトギス 201001  
水底を流るる影や秋立てり 樋口みのぶ 201002  
秋立てり五重塔の天辺に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201008  
絵手紙に鷺草翔けぬ秋立ちて 藤見佳楠子 201010  
図書館の書架整然と秋立てり 笠井清佑 201010  
牟婁の津の潮目さだかに秋立てり 藤谷紫映 馬醉木 201010  
雉の尾へ貫く青や秋立ちぬ 大島翠木 201010  
声明は杜の方から秋立てり 伊藤希眸 京鹿子 201010  
荒神の杜に秋立つ真綿雲 遠藤真砂明 201010 大國魂神社吟行
秋立ちぬ不在の椅子の背凭れに 辻直美 201010  
秋立つや香ばしき白湯たまはりて 上田玲子 201010  
名ばかりとなりし暦の秋立つ日 木村茂登子 あを 201010  
余生てふ雑誌の付録秋立ちぬ 森下康子 201011  
秋立てばらしく装ひたき気分 笹井康夫 201011  
秋立つと帯をきつめに締上げし 海村禮子 春燈 201011  
秋立てり等間隔の街路樹に 荒井千佐代 201011  
猫の名はわさび秋立つ庭の朝 中里信司 酸奬 201011  
咲きつげる日々草に秋立てり 石井邦子 酸奬 201011  
紫式部の須磨の巻より秋立ちぬ 小幡喜世子 ろんど 201011  
キャンパスの陰影はきと秋立てり 大橋晄 雨月 201011  
表紙絵に褐色の増え秋立ちぬ 中原敏雄 雨月 201011  
さりげなく友逝くことも秋立ちぬ 瀧青佳 ホトトギス 201012  
盛り上がる雲の乱れず秋立ちぬ 中原俊之 201012  
秋立つや口に含める薄荷糖 大橋伊佐子 末黒野 201012  
秋立つや風柔らかき果樹の里 鍋島武彦 末黒野 201012  
秋立つや竹林洩るる水の音 森清堯 末黒野 201012  
秋立つや梳けば母似の薄き髪 藤田満枝 万象 201012  
鈴鹿嶺に菰舟翁亡く秋立ちぬ 植村よし子 雨月 201012  
秋立つ日鵯に追はるる蝉のあり 家塚洋子 酸奬 201012  
秋立つや特別展の馴染む館 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
絵手紙に鷺草翔けぬ秋立ちて 藤見佳楠子 201010  
図書館の書架整然と秋立てり 笠井清佑 201010  
牟婁の津の潮目さだかに秋立てり 藤谷紫映 馬醉木 201010  
雉の尾へ貫く青や秋立ちぬ 大島翠木 201010  
声明は杜の方から秋立てり 伊藤希眸 京鹿子 201010  
荒神の杜に秋立つ真綿雲 遠藤真砂明 201010 大國魂神社吟行
秋立ちぬ不在の椅子の背凭れに 辻直美 201010  
秋立つや香ばしき白湯たまはりて 上田玲子 201010  
余生てふ雑誌の付録秋立ちぬ 森下康子 201011  
秋立てばらしく装ひたき気分 笹井康夫 201011  
秋立つと帯をきつめに締上げし 海村禮子 春燈 201011  
秋立てり等間隔の街路樹に 荒井千佐代 201011  
猫の名はわさび秋立つ庭の朝 中里信司 酸漿 201011  
咲きつげる日々草に秋立てり 石井邦子 酸漿 201011  
紫式部の須磨の巻より秋立ちぬ 小幡喜世子 ろんど 201011  
キャンパスの陰影はきと秋立てり 大橋晄 雨月 201011  
表紙絵に褐色の増え秋立ちぬ 中原敏雄 雨月 201011  
さりげなく友逝くことも秋立ちぬ 瀧青佳 ホトトギス 201012  
盛り上がる雲の乱れず秋立ちぬ 中原俊之 201012  
秋立つや口に含める薄荷糖 大橋伊佐子 末黒野 201012  
秋立つや風柔らかき果樹の里 鍋島武彦 末黒野 201012  
秋立つや竹林洩るる水の音 森清堯 末黒野 201012  
秋立つや梳けば母似の薄き髪 藤田満枝 万象 201012  
鈴鹿嶺に菰舟翁亡く秋立ちぬ 植村よし子 雨月 201012  
秋立つ日鵯に追はるる蝉のあり 家塚洋子 酸漿 201012  
秋立つや特別展の馴染む館 稲畑廣太郎 ホトトギス 201108  
秋立ちて畳の上の椅子机 能村研三 201109  
白雲の動かぬ空や秋立てる 中川すみ子 201110  
暁雲を背に秋立てる比叡山 前川ユキ子 201110  
秋立つや寄らず離れず石二つ 神蔵器 風土 201110  
動き出す故障ファックス秋立てり 仁平則子 201110  
秋立つや鼻高だかと馬笑ふ 大坪景章 万象 201110  
秋立つや庭師の拭ふ石の顔 白神知恵子 春燈 201111  
真夜中の雨途切れなく秋立てり 高田令子 201111  
秋立つやぽかんと亀の甲羅干し 黒澤登美枝 201111  
秋立ちし疊さらさら掃きいだす 丸山佳子 京鹿子 201111  
秋立つや鹿めいめいに影つれて 城孝子 火星 201111  
雑巾を固く絞つて秋立つ日 きくちきみえ やぶれ傘 201111  
世襲なる風折烏帽子秋立てり 雨宮桂子 風土 201111  
秋立つや仏の水を替へてより 雲所誠子 風土 201201  
秋立つや水琴窟の軽き音 松本文一郎 六花 201201  
雑布を固く絞つて秋立つ日 きくちきみえ やぶれ傘 201201  
秋立ちて屋根の影絵に雀降り 松下八重美 夢見の鐘 201203  
国盗りの城の天守や秋立てり 有賀鈴乃 末黒野 201204  
国盗りの城の天守や秋立てり 有賀鈴乃 末黒野 201204  
青年の直ぐな鼻梁に秋立てり 布川直幸 201208  
のみ槌の彫僧禅師秋立てり 能村研三 201209  
しこ草のうれのそよぎも秋立ちぬ 中嶋昌子 春燈 201210  
秋立つや羽搏き強き鳥の群れ 亀井紀子 201210  
秋立つや草の蔽ひし操車場 吉村摂護 201210  
秋立つや背丈比ぶる影法師 田中清秀 かさね 201211  
看護師の足音覚え秋立ちぬ 小川玉泉 末黒野 201211  
仏への茶の香ばしや秋立てり 有賀鈴乃 末黒野 201211  
ざんざ降りの雨の生む風秋立てり 岡野里子 末黒野 201211  
雲海の上の遠富士秋立てり 柚木澄 末黒野 201211  
秋立つ日一人籠りて爪を塗る 向江醇子 ぐろっけ 201212  
秋立つや次々届く見舞状 水上貞子 ぐろっけ 201212  
読書の秋立ち読みで済む医学の書 黒澤登美枝 201212  
秋立つや野菜炒めの聞こえ来る 北村ちえ子 六花 201212  
秋立つや夜風をまとふたばね髪 山田佳乃 ホトトギス 201301  
秋立つや妙義奇巌は空の奥 小林美登里 かさね 201302  
食卓に潮の香かすか秋立てり 江見悦子 朴の青空 201307  
秋立つとはや鶏頭の夕明り 安立公彦 春燈 201310  
遠からず秋立つ橋を渡りけり 西山浅彦 春燈 201310  
紅き花まだ咲いてゐて秋立ちぬ 藤丸誠旨 春燈 201310  
秋立つを待たず蜩庭に鳴く 小川玉泉 末黒野 201310  
篁のざわめき夙に秋立てり 田辺博充 201310  
秋立てり流木・藻屑・貝の殻 荒井千佐代 201310  
埒もなし暦の上の秋立つ日 木村茂登子 あを 201310  
秋立つや優先順位見えてきた 斉藤裕子 あを 201310  
唐門の雲龍の彫り秋立ちぬ 田中浅子 201311  
幾多郎の全九十句秋立ちぬ 内藤静 風土 201311  
秋立つや風の十字路通り抜け 坂入妙香 春燈 201311 浜離宮
白神は橅の輪廻や秋立てり 能村研三 201311  
秋立てり流木・藻屑・貝の殻 荒井千佐代 201311  
たれかれの忌日確め秋立ちぬ 中原敏雄 雨月 201311  
封緘の白き鴎や秋立てり 鳥居美智子 ろんど 201312  
ししうどり花傘つらね秋立つ雨 瀧春一 花石榴 201312  
充電の物言わぬ機器秋立つ日 辻村拓夫 船団 201401  
秋立つや店先飾る稚児衣裳 柴田志津子 201402  
空青し我が心にも秋立ちぬ 辰巳あした 雨月 201409  
秋立ちぬ今朝の散歩の心地よき 辰巳あした 雨月 201409  
秋立つ日書と生け花のコラボ展 松岡和子 201410  
秋立つと小病みのならひ八十路過ぎ 秋葉雅治 201410  
秋立つと見はるかす野の草青し 辰巳あした 雨月 201410  
自転車の置きし小つむじ秋立てり 甲州千草 201410  
緋目高を貰ふ約束秋立てり 村上倫子 201410  
腰椎の歪みを正し秋立てり 渕上千津 201410  
湯気中に明智の供養秋立てり 渡部法子 201410 妙心寺
屋根を打つ日照雨の音や秋立ちぬ 小川玉泉 末黒野 201411  
秋立つや竹の揺らぎの変らねど 松本三千夫 末黒野 201411  
星影の濡るる渚や秋立ちぬ 大橋伊佐子 末黒野 201411  
秋立つや宿の朝餉の五穀米 佐藤良二 末黒野 201411  
秋立つや立山連峰晴ればれと 布施由岐子 末黒野 201411  
歳時記に自問自答や秋立てり 和田政子 201411  
カーテンの襞の陰影秋立ちぬ 小河原清江 201411  
秋立つや町の要に消火栓 柴田志津子 201411  
踝を引く波の音秋立てる 松本三千夫 末黒野 201411 秋立つ→ 2

 

2019年8月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。