今朝の秋 4     44句

ゆきひらに粥噴きそめし今朝の秋   石川桂郎

立秋  今朝の秋  秋立つ  秋に入る  秋来る  今朝秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
エアコンと我身励まし今朝の秋 森なほ子 あを 201910
サンダルで菜園へ行く今朝の秋 有賀昌子 やぶれ傘 201911
今朝の秋言葉が烏とすれちがふ 片山煕子 京鹿子 201911
今朝の秋真白き皿にあふれける 阪倉孝子 201911
羽帚に骨董拭ふ今朝の秋 西村博子 馬醉木 201911
アッサムの紅茶の色香今朝の秋 塩見英子 雨月 201911
今朝の秋千六本の音弾む 辻響子 201912
横顔の左右鏡に今朝の秋 笹村ルル 201912
階段に猫の足音今朝の秋 波戸辺のばら 201912
控え目の桃色今朝の秋海棠 杉原ツタ子 201912
今朝の秋出しを効かせたお味噌汁 都築繁子 201912
全容の富士高々と今朝の秋 野木富貴 雨月 202001
ラグビーボールのごときオムレツ今朝の秋 田中信行 202001
足太き仔犬の駈くる今朝の秋 岩永みはる 追伸 202003
今朝の秋→1      
ことごとく開け放つ窓今朝の秋 菅澤陽子 春燈 202009
聞き耳を風に立てゐる今朝の秋 森岡正作 202010
キリマンジャロコーヒー熱く今朝の秋 森なほ子 あを 202010
コーヒーの苦みほどほど今朝の秋 有賀昌子 やぶれ傘 202010
ひと本の風樹に聞きぬ今朝の秋 森清堯 末黒野 202011
今朝の秋からくり箱のかたと開き 宮下桂子 202011
しろじろと島の岩肌今朝の秋 小田里己 202011
大空の青の深さや今朝の秋 高木邦雄 末黒野 202011
今朝の秋俎板に音生まれたり 千葉禮子 202012
今朝の秋目映きほどの白き雲 廣畑育子 六花 202012
錠剤をひとつ減らしぬ今朝の秋 林徹也 202101
喜寿過ぎのスマホデビューや今朝の秋 重実ひとみ 春燈 202102
水替へて仏花生き生き今朝の秋 横田敬子 202102
海鳥は潮目を平し今朝の秋 須賀ゆかり 202105
ドッグランやひどく吠えらる今朝の秋 谷田貝順子 202110
今朝の秋多摩の山並みくっきりと 釜田敬司 202110
調香のガラスの部屋や今朝の秋 兵藤惠 202110
洗顔の水こそ清し今朝の秋 五十畑悦雄 202110
式部の実きみどり緑今朝の秋 篠田純子 あを 202110
切札は使はずにおく今朝の秋 西本花音 春燈 202110
雨戸繰るおとの軽さや今朝の秋 江森悦子 202111
顔ゆがめ曲ぐる体操今朝の秋 森竹治郎 末黒野 202111
ベビーカー覗けばチワワ今朝の秋 江草礼 春燈 202111
石鹸の匂ひほのかな今朝の秋 植村蘇星 京鹿子 202111
今朝の秋大きな卓の一人膳 都築繁子 202112
井戸端会議弾む道端今朝の秋 木村純子 末黒野 202112
雨音を瀬音とおもふ今朝の秋 六車佳奈 風土 202112
徒長枝の支離滅裂や今朝の秋 小田嶋野笛 末黒野 202201
山裾の花織工房今朝の秋 岸本順子 京鹿子 202201
今朝の秋池盛り上がる太き鯉 上野静子 末黒野 202204
 

 

2022年8月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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