6    70句

蜩の啼けば瓢の花落ちぬ   暁台

秋の蝉  秋蝉  残る蝉  法師蝉  つくつく法師

    ひぐらし  かなかな

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蜩につれて雉鳩朝ぼらけ ふなかわのりひと 201911
朝蜩良きこと今日もありさうな 藤野力 馬醉木 201911
蜩や合せ鏡で探す傷 小林朱夏 201912
蜩のリズムその日暮らしリズム 芳野ヒロユキ 船団 201912
山降りてくれば蜩もう鳴かず 志方章子 六花 201912
蜩の声かぶせたる登り窯 川内谷育代 馬醉木 201912
蜩にあしたがあると鳴かれけり 馬場節子 春燈 201912
蜩ややり残すこと多かりし 浜崎素粒子 ホトトギス 202001
蜩や妻が門辺で待つてをり 浜崎素粒子 ホトトギス 202001
蜩の六甲思ひ病床に 千原叡子 ホトトギス 202002
蜩に銅山歴史閉ざしゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
蜩に六甲の稜線畏まる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202008
蜩に山の暮しの朝が来る 稲畑汀子 ホトトギス 202008
みちのくの旅路蜩聞くことも 稲畑汀子 ホトトギス 202008
蜩の過ぎ行く荘の夕べかな 稲畑汀子 ホトトギス 202008
蜩や昔通ひし山の家 稲畑汀子 ホトトギス 202008
蜩に体調戻りつつありぬ 稲畑汀子 ホトトギス 202008
蜩に山路追はるる如きかな 稲畑汀子 ホトトギス 202008
蜩の声と気づきしよりのこと 稲畑汀子 ホトトギス 202008
蜩に不安のよぎる日曜日 大日向幸江 あを 202009
句碑ふたつ蜩の音に染まりゐる 山田六甲 六花 202009
蜩のこゑの澄みゆく夕爾の忌 安立公彦 春燈 202009
夕映えの野に蜩の染みとほる 渡辺清 202011
蜩の声をつめこむ旅鞄 久米憲子 春燈 202011
蜩や形見の数珠の褪せし房 小倉陶女 春燈 202011
蜩や暮れなづみゐる懐古園 田中嘉信 春燈 202011
ああ言へばこうは返らず夕蜩 塩貝朱千 京鹿子 202011
蜩や早瀬の音に掻き消され 鈴木英雄 末黒野 202011
蜩の記憶の底の深い穴 大日向幸江 あを 202011
夕蜩風待ちがほの梢の葉 森なほ子 あを 202011
蜩の声に言霊あるやうな 澤田英紀 202012
蜩や谷戸の奥なる坊の宿 宮岡弘 202012
槌音に夕蜩の加はりぬ 斉藤マキ子 末黒野 202012
蜩や雨の止みたる無人駅 加藤あけみ ホトトギス 202101
蜩の天下でありし将軍塚 山田佳乃 ホトトギス 202101
蜩や三瓶の哀史包み込み 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
夕星に蜩いよよ昂れる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202106
蜩や三瓶の哀史包み込み 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
夕星に蜩いよよ昂れる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
蜩に稜線模糊と暮れ初むる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
蜩や山気霊気と変る時 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
蜩に落日の色薄れゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
鳥語止むより蜩の呟ける 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
蜩に三瓶の朝の動き初め 稲畑廣太郎 ホトトギス 202108
蜩の誘ひ鳴きあり夜が近し 丸井巴水 京鹿子 202109
蜩や石段長き羽黒山 釜田敬司 202110
蜩や井戸幽くなる深くなる 林昭太郎 202111
夢の世に居て蜩の声遠し 高橋将夫 202111
蜩や何が急かする夕べの歩 卜部黎子 春燈 202111
蜩やこころに本音置けるまま 西本花音 春燈 202111
蜩や現世になほ鳴き足らず 村上國枝 春燈 202112
蜩のはじめての声夕間暮 大川暉美 末黒野 202112
蜩をきく川沿の草の道 藤波松山 京鹿子 202112
聞きとめて蜩だけに耳を貸す 湯川雅 ホトトギス 202201
蜩や背山へ向けて開く窓 湯川雅 ホトトギス 202201
蜩のとんと聞かざる都市暮し 河野昭彦 ホトトギス 202201
蜩の遠い記憶のなかに降る 直江裕子 京鹿子 202201
蜩や現世になほ鳴き足らず 村上國枝 春燈 202212
蜩や残るは死なる大仕事 中村重幸 202211
蜩のちつちと鳴いて鳴き始む 高橋均 やぶれ傘 202212
廃校舎蜩鳴くは子ら恋うや 中川のぼる 202212
蜩の頻る城址や草の丈 森清信子 末黒野 202212
蜩やその日暮らしの男聴く 延川笙子 六花 202212
蜩の声重なるや日を惜しみ 森清信子 末黒野 202301
蜩や森に満ち干のあるごとく 浜田はるみ 202301
蜩や三瓶の朝塗り替へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
蜩や六甲の稜線凹ませて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
蜩に山気霊気となり暮るる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
蜩の声に漣生まれゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202308
蜩→ 1

 

2023年9月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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