朝 霧 2     62句

朝霧に醒めし金魚とオホーツク    高島茂

 朝霧 夕霧 夜霧 川霧 山霧 海霧 霧笛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
朝霧のトマトは愛子桃太郎 徳田千鶴子 馬醉木 201109
朝霧の底に歩荷とすれ違ふ 宇都宮敦子 201109
朝霧や霊峰たかく海に浮く 海村禮子 春燈 201111
朝霧を脱ぎて淡海となりにけり 古賀しぐれ ホトトギス 201201
朝霧へ桃源台発ローブウエー 池田光子 風土 201201
朝霧の湖の明け初め投網打ち 中山良子 末黒野 201202
朝霧のミラノの街を抜けにけり 松村光典 やぶれ傘 201202
朝霧を擦り抜けて来る手漕ぎ舟 吉田和子 ぐろっけ 201204
朝霧や人の動きと警笛と 松本周二 かさね 201212
朝霧の中よりぬつと種雄牛 瀬島洒望 やぶれ傘 201301
樹々覆ふ朝霧深し高千穂峡 橋本靖子 201311
朝霧や犬の散歩がのつと出て 岡野安雅 かさね 201311
朝霧に日の出を告ぐる鶏の声 塩路隆子 201312
山間に八(やつ)の朝霧留まりぬ 永田万年青 六花 201401
朝霧や口笛に寄る牧の牛 外山節子 末黒野 201401
朝霧や母の口笛節なくて 大野芳久 やぶれ傘 201402
でかんしよの村の朝霧豆太る 山本耀子 絵襖 201404
朝霧や愛宕路となる辻あたり 豊田都峰 京鹿子 201410
山の湖の朝霧籠り櫂の音 矢崎すみ子 201411
カウベルを吊り朝霧へ放ちけり 曽根薫風 馬醉木 201412
朝霧の高台の街チロルめく 増田一代 201501
朝霧で朝日はまるで月のよう 廣瀬将也(小六) 201501
朝霧の白きがうごく甲斐五山 安立公彦 春燈 201501
朝霧のこぼれ光るを悼みとす 豊田都峰 京鹿子 201501
斜交ひに朝霧流れ杉の山 沢辺たけし 万象 201502
朝霧を四方に従へ筑波山 加藤静江 末黒野 201502
朝霧の霽れて穂高の連なりぬ 大川暉美 末黒野 201502
朝霧にまた立ちあがる舊き塔 佐藤喜孝 あを 201505
朝霧や熊の爪痕あらたなる 原田達夫 箱火鉢 201511
朝霧の奥の奥までお茶畑 上野進 春燈 201601
朝霧や逢ひたき人の忌曰くる 上野紫泉 京鹿子 201602
鳥海の朝霧海へ棚引けり 手島南天 万象 201602
朝霧やトマムの山の蒔絵ぶり 山口素基 万象 201602
朝霧に濡れ畦の豆引きにけり 川村みよき 万象 201602
朝霧にブーレッド城の隠さるる 中村洋子 風土 201610
新涼や朝霧高原馬放ち 津川かほる 風土 201611
綿菅の野を朝霧の走りけり 大内和憲 万象 201611
朝霧のリフトの下の花野かな 渡辺絹代 末黒野 201611
朝霧に染み一叢の曼珠沙華 森藤千鶴 馬醉木 201612
朝霧の町のあけゆく匂かな 西岡啓子 春燈 201612
朝霧の匂う少年名はシスター 阪野基道 船団 201612
朝霧の晴れて古刹の八重桜 吉田きみえ 末黒野 201708
朝霧や異凶のごとき向かう岸 須賀ゆかり 201801
朝霧の土手の斜面のもぐら塚 白石正躬 やぶれ傘 201803
朝霧や今日の天気をうたがはず 山咲和雄 末黒野 201804
天童の大朝霧に着けるバス 赤川誓城 ホトトギス 201901
朝霧のとざす一村鹿威し 能美昌二郎 201901
朝霧を吸うて漬物石沈む 甲州千草 201901
朝霧や妻に促す旅心 碇天牛 雨月 201901
朝霧の置き残しけり返り花 伊丹さち子 馬醉木 201901
朝霧の伊予の霊峰鳥帰る 石本秋翠 馬醉木 201905
朝霧の猛き雷鳴春立てり 田中信行 201906
山の宿朝霧川を渡り来ず 笹村政子 六花 201912
朝霧の濃ゆきところは川流れ 山田暢子 風土 202001
朝霧や秩父盆地をすつぽりと 森清堯 末黒野 202001
朝霧やとほく雨戸を開ける音 岩崎俊 202002
朝霧が我が家の庭を動きゐる 丑久保勲 やぶれ傘 202002
朝霧の切れ目山顛蒼く立つ 深川淑枝 202003
朝霧やとほく雨戸を開ける音 岩ア俊 202007
朝霧の舞れて車窓に富士を嵌め 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
朝霧の晴れて輝く北アルプス 赤座典子 あを 202104
朝霧の晴るる嵯峨野や今年竹 石黒興平 末黒野 202109
朝 霧 1

2021年11月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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