青 葉 6   100句

ぶつぶつ言う馬居て青葉郵便局    加川憲一

作品
作者
掲載誌
掲載年月
人を待つ青葉やつれとも違ひ 井上信子 200908
いたつきや青葉隠れといふことも 笠井敦子 200908
青葉道少年耳に蒼き石 徳永明世 200908
魂も竦みてをりぬ青葉谿 中根健 200908
目に青葉眼鏡のくもり拭きにけり 金子隆吉 200908
若葉より青葉に移る山の色 内山芳子 雨月 200908
青葉風加賀は百万石なりし 上原恒子 雨月 200908
つぎつぎと風走り行く蓮青葉 木内美保子 六花 200908
青葉風雨の止む間を渡り来る 長崎桂子 あを 200908
ひと粒の薬に頼る青葉の夜 篠田純子 あを 200908
切通し抜けて海の香青葉光 半澤正子 馬醉木 200909
鎮もりの青葉囲ひに古寺一つ 遠藤和彦 遠嶺 200909
どの窓も青葉一色新居祝ぐ 和田セツ子 遠嶺 200909
眠る嬰に禰宜の祓ひや青葉風 山口キミコ 200909
法螺の音や青葉の中の稚児大師 谷村幸子 200909
戒名は読めずともよし青葉風 桑原逸子 200909
古備前や青葉の奥を一座とす 豊田都峰 京鹿子 200909
をさふね一振底光りして青葉陰 豊田都峰 京鹿子 200909
安らけし命の褥青葉して 谷中弘子 200909
風を生む青葉大樹の力かな 七種年男 200909
御佛に青葉あかりの連子窓 川端俊雄 火星 200909
若葉して青葉して味噌汁二杯 陽山道子 船団 200909
自販機に礼を言はるる青葉風 守屋井蛙 酸漿 200909
青葉光長谷寺キッズ選びをり 田中貞雄 ろんど 200909
観音の慈眼遥けし青葉風 松尾京子 末黒野 200910
鳴き竜の眼のらんらんと青葉濃し 橋本良子 遠嶺 200910
十六羅漢五百羅漢へ青葉風 前原早智子 春燈 200910
飛行船青葉の上に現はるる 松村光典 やぶれ傘 200910
朝日透く三百年の欅青葉 手島南天 万象 200910
青葉騒関節チクと痛みけり 木下もと子 200910
白神の歳月深し橅青葉 國永靖子 ぐろっけ 200910
リフト行く青葉若葉に囲まれつ 中里カヨ 酸漿 200910
青葉風サッカーコーチの精神論 花岡花子 炎環 200910
みくじ結ふ枝より青葉時雨かな 熊谷尚 200911
ゆさゆさと朝の空気に柿青葉 神山市美 やぶれ傘 200912
詩集なる頁は青葉風まかせ 豊田都峰 土の唄 201002
爪先まで青葉の毒のまはりきる 伊藤白潮 201004
曲水のほとりで和歌を青葉風 林日圓 京鹿子 201005
樽出しの京漬物屋青葉風 松田和子 201007
青葉風大極殿へ人の列 笠井清佑 201007
なめくぢり青葉に汝の命跡 四條進 201007
なんば橋栴檀木橋や青葉風 白石善子 雨月 201007
青葉風一里を過ぎて旅あらた 小島三恵 酸漿 201007
昨夜の雨青葉の色もひとしほに 渡辺暁 酸漿 201007
青葉若葉無色の風を袂にす 堀内一郎 あを 201007
史実読む石佛堂塔青葉風 長崎桂子 あを 201007
カフェテラスぶだう青葉に囲まれし 田中藤穂 あを 201007
白壁と青葉が誘ふレストラン 楯野政雄 201008
古民家の裏へつつ抜け青葉風 熊切光子 末黒野 201008
かはらけの落ち行く青葉若葉かな 内藤静 風土 201008
青葉の扉ひらけば生まれたての風 豊田都峰 京鹿子 201008
川灯台今なほみちびく青葉風 豊田都峰 京鹿子 201008
十重囲む青葉や尽忠自刃址 豊田都峰 京鹿子 201008
鏡より余命抜け来る青葉光 服部郁史 京鹿子 201008
歩くほど青葉の空となつてきし 樋囗みのぶ 201008
目に青葉湯川小さき石の橋 仁平則子 201008
青葉籠りや舌頭に十七字 千田百里 201008
きのふより雨のまつすぐ青葉肥 奥田順子 火星 201008
青葉騒二タ夜のことでありにけり 井上信子 201008
滝壺の天を覆ひし青葉かな 五ケ瀬川流一 六花 201008
法鼓打青葉若葉の深大寺 青木政江 酸奬 201008
大きめの園服歩く青葉風 小澤徳江 遠嶺 201008
運慶の地蔵くろぐろ青葉光 篠田純子 あを 201008
点描で描き切ったり青葉山 松岡和子 201009
風騒ぎ青葉の遊ぶ雑木山 伊東和子 201009
せせらぎや青葉若葉の川湯かな 西田史郎 201009
川底を覆ふ青葉の濃く淡く 田中浅子 201009
棕櫚蓑を纏ふ船頭青葉渓 塩路隆子 201009
青葉山を呑み込むばかり深呼吸 松岡和子 201009
青葉映ゆ馬上聖徳太子像 山下美典 ホトトギス 201009
団子屋に生醤油匂ふ青葉風 能美昌二郎 201009
青葉なる風一身に信心す 豊田都峰 京鹿子 201009
療法士に腕とられて試歩青葉道 山田をがたま 京鹿子 201009
この径は抜けられません青葉風 井尻妙子 京鹿子 201009
小禽の影洩る青葉明かりかな 中嶋昌子 春燈 201009
親木守る実生の橅の青葉かな 工藤ミネ子 風土 201009
雲湧いて午後の青葉となりにけり 大島英昭 やぶれ傘 201009
切岸に日差し一すぢ羊歯青葉 大島英昭 やぶれ傘 201009
青葉山手早き猿の毛繕ひ 島内美佳 ぐろっけ 201009
青葉山越えるやいなや鼠捕り 島本知子 ぐろっけ 201009
鬨の声きざみし年輪楠青葉 鈴木浩子 ぐろっけ 201009
青葉深き道幾筋や山に消え 松林順子 雨月 201009
フルートを吹くまなざしに青葉光 大崎ナツミ 雨月 201009
関羽旗の城郭しかと青葉風 塩路隆子 201010
すだま住む森とも青葉月夜かな 今村征一 ホトトギス 201010
城崎で天下取ったり青葉の湯 丸井冬星 201010
毎日の鼓動を色に青葉風 中野京子 201010
山間の青葉若葉に囲まるる 渡邉孝彦 やぶれ傘 201010
富士山見えて青葉時雨に打たれけり 白石正躬 やぶれ傘 201010
青葉影水棹をゆるくどんこ舟 安武晨子 201010
山青葉深く鎮もる鞆の浦 山下良江 万象 201010
大天狗小天狗像や青葉風 大里快子 酸奬 201010
石灯籠仄あかりして青葉の香 岸野美知子 酸奬 201010
南房や角刈り高き青葉垣 藤井圀彦 201011
青葉涼風南無和合歓喜天 平子公一 馬醉木 199908
青葉風捕へてみれば鉋屑 伊藤希眸 京鹿子 201101
青葉蔭白洲次郎と正子墓碑 長谷川鮎 ぐろっけ 201106
秀吉の御土居や今も青葉風 松田和子 201107
文字の海ひろがつてくる青葉の夜 柴田佐知子 201107
流れ来る聖鐘青葉ぐもりかな 西村博子 馬醉木 201107
青葉→ 7      

 

2021年6月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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