秋深し 2     106句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
毎度てふ浪速挨拶秋深し 石岡祐子 200402  
秋深し息ととのへて墨を磨る 高橋瑛子 河鹿 200402  
秋深しそれぞれ老ゆる歩き癖 平山勝子 河鹿 200402  
秋深し鶏血石に刃の光 玉川悠 遠嶺 200402  
カメラ手に湯の湖のほとり秋深し 豊田作二 遠嶺 200402  
蔵に棲む酵母の香り秋深し 山田怜子 遠嶺 200402  
銀翼を仰ぐ二人や秋深し 山田富朗 遠嶺 200402  
秋深し耳遠き人よく笑ふ 伊藤律子 帆船 200402  
来るはずと決めて文待ち秋深し 田宮勝代 酸漿 200402  
秋深し気になりしことの電話待つ 北島上巳 酸漿 200402  
計画の動きはじめぬ秋深し 稲畑汀子 ホトトギス 200410  
秋深しオンザロツクの午後三時 小林絹子 帆船 200411  
秋深しパンダは毬のごと眠り 朝妻力 雲の峰 200411  
秋深し石鹸白き泡たてて 朝妻力 雲の峰 200411  
三徳路は日蔭の多く秋深し 河中透水 雨月 200411  
秋深し離れ住む子の夢に出で 辻恵美子 200412  
湿原に一両電車秋深し 大川智美 風土 200412  
髭の有無カラー手配書秋深し 小田切陽子 帆船 200412  
太き幹太き走り根秋深し 平岡千代子 百鳥 200412  
慰霊碑を守る観音秋深し 前阪洋子 春耕 200412  
秋深しガラスの町の夕灯 谷野由紀子 春耕 200412  
秋深し蒸気アイロン嘆息す 瀬下るか 200501  
秋深し雲の流るる富士聖地 徳田正樹 河鹿 200501  
秋深し箪笥の底の宝もの 橋口礼子 河鹿 200501  
秋深し白寿の母のおがみ癖 平山勝子 河鹿 200501  
トレモロを爪弾く夜や秋深し 泉田秋硯 200501  
秋深し犬もマダムも黒づくめ 刈米育子 200501  
秋深し母の姉妹の多きこと 早川尚子 帆船 200501  
秋深し砥石をすべる刃の音色 荻野嘉代子 春燈 200501  
作文に成長のあと秋深し 武田和代 百鳥 200501  
秋深し魔女の街よりエアメール 瀬崎憲子 百鳥 200501  
迷路めく湯宿の廊下秋深し 松林順子 雨月 200501  
常臥に知らせぬ訃音秋深し 栗田武三 ぐろっけ 200502  
大橋の下の漁村も秋深し 島内美佳 ぐろっけ 200502  
秋深し看取りの姪の夜の電話 伊藤マサ子 ぐろっけ 200502  
秋深し復旧の目途も新幹線 北村香朗 京鹿子 200502  
秋深し長谷寺詣での走り旅 窪寺良子 帆船 200506  
秋深し医通ひ増えし予定表 岡本眸 200510  
岩吼ゆる越前岬秋深し 吉永寿美子 四葩 200512  
逍遙の奥の細道秋深し 牧原佳代子 酸漿 200512  
秋深し火星を覗く列につく 森山のりこ あを 200512  
飛び石の足の運びに秋深し 廣畑忠明 火星 200601  
秋深し謎のほほえみ飛鳥仏 河合佳代子 栴檀 200601  
携帯の呼び出すばかり秋深し 瀬下るか 200601  
死の一字常に頭にあり秋深し 斉藤陽子 雨月 200601  
須磨琴の調べせつせつ秋深し 大畠政子 雨月 200601  
秋深し大寺支ふ太柱 綿谷美那 雨月 200601  
秋深しバス待つ人と話しこむ 池田いつ子 酸漿 200601  
秋深し窓開けにゆく父の家 土田栄 200601  
撫で肩の大黒天や秋深し 浜田はるみ 遠嶺 200602  
秋深し小路の奥の古本屋 小林眞彦 遠嶺 200602  
秋深し人恋しくてメール見る 高安勝三 遠嶺 200602  
秋深し母の享年まで生きねば 山田をがたま 京鹿子 200602  
朝刊の全面広告秋深し 森津三郎 京鹿子 200602  
飴造り家業三代秋深し 河合佳代子 栴檀 200602 いちの木さん
秋深し城を真中に町さびれ 島谷征良 風土 200603  
柏手の響き重なる秋深し 宮森毅 六花 200605  
何事もやり果せねば秋深し 稲畑汀子 ホトトギス 200610  
神前に二礼四拍手秋深し 松下八重美 200612  
大岩を卓とし書けば秋深し 加瀬美代子 200612  
鶏を呼ぶこゑや遠野の秋深し 中田みなみ 200612  
沈黙のをとこが一語秋深し 泉田秋硯 200701  
蟹が抱く珊瑚のかけら秋深し 前田貴美子 万象 200701  
潤む目に薫香まとひ秋深し 青垣和子 雨月 200701  
降り立てばシカゴ空港秋深し 秋田直己 ぐろっけ 200701  
秋深し鳥の餌にとパンの耳 秋田直己 ぐろっけ 200701  
ショーウインドーの「考へる女」秋深し 陳錫恭 春燈 200702  
祖父を語る汀子しみじみ秋深し 落合由季女 雨月 200702  
隣立ちて揺らぐ布椅子秋深し 仲村青彦 200702  
秋深し色また勝る大欅 小林幸子 酸漿 200702  
龍子画く素材の庭も秋深し 安原葉 ホトトギス 200703  
秋深し旧友の減るクラス会 藤原りくを 八千草 200704  
秋深し虚子知る人のまた減りて 五十嵐哲也 ホトトギス 200704  
灯して消してひとりや秋深し 岡本眸 200710  
秋深し肩を沈めて湯の香あり 岡本眸 200710  
秋深し溜めては流す人と車 金井充 百日紅 200711  
秋深し汐さし来たる夕日川 岡本眸 200711  
秋深し話の間の雨の音 石脇みはる 200801  
橋桁に水位の跡や秋深し 遠藤逍遙子 風土 200801  
雨音の重たくなりて秋深し 中山三渓 200801  
身ぎれいに老いたき願ひ秋深し 林和子 200802  
秋深し虫のしらせの訃のありて 渡辺立男 馬醉木 200802  
戦友が物故の寸楮秋深し 北村香朗 京鹿子 200802  
ビルの窓一つ一つに秋深し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
秋深し日の香を纏ふ濯ぎ物 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
ぽつかりと雲ほつこりと秋深し 稲畑廣太郎 ホトトギス 200810  
一つづつ会をこなして秋深し 稲畑汀子 ホトトギス 200810  
秋深し山路に染まりゆくこころ 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
秋深し蓑虫庵の煙草盆 田下宮子 200811  
夜の音となる山の音秋深し 山田暢子 風土 200811  
秋深し五分遅れの古時計 藤本秀機 200812  
秋深し一年振りの子の便り 金原亭馬生 炎環 200812  
秋深し木々の葉音に彩さして 加藤克 200812  
秋深し一族集ひ忌を修す 前川千恵子 雨月 200812  
林間の湯宿一軒秋深し 羽賀恭子 200901  
秋深し終着駅に猫居着き 唐鎌光太郎 ぐろっけ 200901  
秋深し三十年を句筵に 稲次登美子 雨月 200901  
み仏の命惜しめと秋深し 川上恵子 雨月 200901  
教へ子といふも還暦秋深し 中原敏雄 雨月 200901  
秋深し富士湧水の錦鯉 小滝奈津江 酸漿 200901  
秋深し端切れあれこれ取り出して 鈴枝美智子 やぶれ傘 200901  
古民家に横笛の音や秋深し 山下美絵子 遠嶺 200902  
秋深しとどまるごとく信濃川 北川とも子 ぐろっけ 200902  
禅林に板木の音や秋深し 橋本くに彦 ホトトギス 200903  
畦道に榛の木の影秋深し 國保八江 やぶれ傘 200903  
秋深し一人ぐらしに慣れもして 竹貫示虹 京鹿子 200909 秋深し →3

2019年11月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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