秋ふかし    27句

大巖の裂け目裂け目に秋ふかし    中川宗淵

秋深み 秋ふかし 秋深む 秋さぶ 深秋 秋深し

作品
作者
掲載誌
掲載年月
秋ふかむ合ひては川の滑らけく 金子篤子 200011
せせらぎの音変はりゆき秋ふかし 長崎桂子 あを 200312
弘法の水のうましよ秋ふかむ 長沼紫紅 200401
秋ふかし眼をやるたびに水は濡れ 八田木枯 夜さり 200409
秋ふかし雨といふ字は雫して 八田木枯 夜さり 200409
音もなく縁側ぬらし秋ふかむ 岡山満沙子 遠嶺 200502
母の白玉君の白玉秋ふかむ 佐藤喜孝 あを 200511
秋ふかむ川べり石の相かはり 金子篤子 200512
秋ふかし昔の駄菓子色つよし 大西八州雄 万象 200601
秋ふかむわづかにくぼむ壺のあり 芝生南天 河鹿 200601
秋ふかき朝顔や羽織著て座る 瀧春一 常念 200606
麗人の黒着こなせる秋ふかし 那須淳男 馬醉木 200611
秋ふかし雲の流るる果に塔 川崎良平 雨月 200612
水草の根しかと山湖の秋ふかむ 佐々木幸 200702
オルガンの聖歌に和すや秋ふかく 小林成子 200708
十割蕎麦打つて山野の秋ふかむ 大竹淑子 風土 200912
八景の内なる鐘ぞ秋ふかし 木村茂登子 あを柳 201012
マンホールからラッパの音秋ふかし 丑久保勲 やぶれ傘 201012
観音に縋る安産秋ふかし 篠田純子 あを 201101
静かなる歩みの仕舞秋ふかく 松尾静代 ぐろっけ 201101
秋ふかき牛方宿にけもの部屋 桂樟蹊子 201111
古利根の流れとどまり秋ふかむ 北崎展江 くりから 201209
秋ふかし一山背負ふ磨崖仏 三枝邦光 ぐろっけ 201301
秋ふかむ連理の句碑と夫婦墓 塩貝朱千 京鹿子 201501
ある朝の山の濃紺秋ふかむ 井上春子 春燈 201701
秋ふかしきつぱりと言ふ老神父 河前隆三 馬醉木 201712
苦も楽も波がさらひて秋ふかむ 久保夢女 201802

 

2021年11月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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