逝く春   54句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
逝く春や神蝋涙を垂らすのみ 豊田都峰 山の唄 198200  
逝く春の磴を細めて雨あがる 小澤克己 遠嶺 199807  
逝く春の人形振の足はこび 渡辺昭 200006  
逝く春の高圧線の唸りかな 小形さとる 200007  
逝く春を訪ひ得て虚子の記念館 大橋宵火 雨月 200007  
逝く春を惜しむ独りを哀れまず 渡辺純 京鹿子 200007  
逝く春や首傾けて伎芸天 小林優子 酸漿 200104  
逝く春のまだ戒名の出來て來ぬ 中原道夫 銀化 200105  
逝く春の森に柏手そつと打つ 村越化石 200107  
逝く春の涙を拭ふ薬指 岸田爾子 200108  
逝く春の霞に入りて大人たり 伊丹さち子 馬醉木 200206  
逝く春の齢を人に問はれけり 村越化石 200206  
逝く春や砂丘の果に波頭 斎藤道子 馬醉木 200207  
逝く春の山繭いろの薬包紙 西郷利子 200207  
逝く春の水金火星縦並び 二瓶洋子 六花 200208  
逝く春の夢の子細に及びけり 橋本榮治 馬醉木 200304  
逝く春のピアノエチュード繰返す 毛塚静枝 200305  
逝く春に釘を打つてはなりませぬ 丸山佳子 京鹿子 200307  
逝く春や真夜の雨音重ねては 岡部名保子 馬醉木 200308  
逝く春や抽斗に時効の物二三 丸山佳子 京鹿子 200405  
逝く春やいま文久の風の中 鈴鹿仁 京鹿子 200406  
逝く春や胸にのこれる轍跡 田中藤穂 あを 200407  
逝く春の芥浮べて淀む川 小川匠太郎 200505  
逝く春や母に別れの手を重ね 北島上巳 酸漿 200506  
逝く春の石斧に浮きし握り艶 鈴掛穂 200507  
逝く春を惜しむか何もかもが散る 浜田久美子 六花 200507  
逝く春へ本押し出してしまひけり 富沢敏子 200607  
逝く春やつぶやくごとく母へ経 淡地和子 雨月 200607  
逝く春や松下村塾ひそとあり 名取袿子 200706  
逝く春や流人の積みし石の垣 中山皓雪 200707  
逝く春の講座案内は亡夫に宛 池田かよ ぐろっけ 200707  
逝く春の愛染明王坐像かな 中谷葉留 風土 200708  
逝く春の植物園に長き塀 林昭太郎 200806  
逝く春の旅の鞄に鳥図鑑 藤井君江 馬醉木 200807  
逝く春や紙衣姿の伊左衛門 水原春郎 馬醉木 200906  
逝く春や髪純白にすると言ふ 田原陽子 200907  
逝く春に病床日記水とのみ 森さち子 200910  
逝く春や石の狐の口真つ赤 林昭太郎 201006 王子吟行
逝く春や若き尼僧の大茶盛 小林成子 201106  
逝く春や良寛に逢ふ旅ごころ 山下朝香 春燈 201107  
逝く春や鏡の奥の扉が開き 北川英子 201107  
逝く春を沖の巨船に託しけり 森岡正作 201207  
逝く春をけちらす舟のエンジン音 山荘慶子 あを 201207  
逝く春や砂糖たつぷり座禅豆 コ田千鶴子 馬醉木 201406  
逝く春の船が船曳き隅田川 楠原幹子 201407  
逝く春の風座りゐる湖岸ベンチ 豊田都峰 京鹿子 201407  
逝く春のゆつくり沖を指す白帆 北川孝子 京鹿子 201408  
逝く春を乗せて出でけり十石舟 浜口高子 火星 201408  
逝く春の下がるものなき糸瓜棚 辻美奈子 201506  
逝く春を惜しみて閉づる句帖かな 佐藤信子 春燈 201507
逝く春の内陣冥く十二神将 大西逸子 京鹿子 201507  
逝く春を逝くなと止める媼かな 竹中一花 201606  
逝く春や渚に靴の忘れもの コ田千鶴子 馬醉木 201607  
逝く春を高切れのする一の糸 木村ふく 馬醉木 201607  
逝く春を蜷はぐらりと身を揺らし 浜福恵 風土 201608  
逝く春の丘に佇み海の紺 田村加代 末黒野 201707  
逝く春や「とはずがたり」を遅々と読む 宮田豊子 春燈 201807  

 

2019年4月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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