春行く   26句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
荒川線大曲りして春行くや 頓所友枝 199907
春行くや一指も海に触れずして 小澤克己 遠嶺 200107
舟降りて春行く吹かれ歩きかな 岡本眸 200206
春行くや後部二両を切り離し 田村はじめ 銀化 200301
春行くやわれ鈍行に眠る間に 山元志津香 八千草 200310
みよし野の過ぎ易き春行くばかり 稲畑汀子 ホトトギス 200504
車椅子たたまれしまま春行けり 徳田正樹 河鹿 200506
春行くや吉祥天の周りより 岩月優美子 200606
一隻の帆船すべり春行けり 東綵子 河鹿 200608
春行きぬ呼べど返るはこだまなり 松嶋一洋 200707
春行くや出雲風土記の頁繰る 小野寺節子 風土 200707
老人医療費天引きされて春行かす 伊藤白潮 200806
南庭の白砂春行く紫宸殿 小澤淳子 200907
囲碁将棋つひに覚えず春行けり 竹内弘子 あを 201007
春行くや夕日真近の干拓地 工藤ミネ子 風土 201008
春行くと波の残せしうつせ貝 益本三知子 馬醉木 201306
春行くや閉店セールなほつづき 森下康子 201407
春行くや一語一語に身を削り 岩岡中正 ホトトギス 201510
アーモンドかりりと噛んで春行かす 服部早苗 201607
春行くと大気を吸へば甘かりき 松本三千夫 末黒野 201707
春行くぞ病院仲間いま四人 タチオカ帽子 船団 201802
音立つる夜雨春行く平成も 久留米脩二 馬醉木 201907
以下同文と受くる賞状春行けり 小田嶋野笛 末黒野 201908
春行くや予断許さぬウイルス禍 亀井福恵 京鹿子 202008
春行かす鯛の一さく昆布で締め 井原美鳥 202107
春行くや形見となりし文庫本 岩岡中正 ホトトギス 202110

2022年4月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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