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むつとしてもどれば庭の柳かな  蓼太

柳の芽  芽柳    青柳  夏柳  葉柳

作品
作者
掲載誌
掲載年月
その下の君は柳の精かとも 稲畑廣太郎 ホトトギス 200804
二三本揺れれば風に和す柳 稲畑廣太郎 ホトトギス 200804
もつれては風の解きたる糸柳 鈴木多枝子 あを 200806
動くさま思ひのままに糸柳 高木千鶴子 酸漿 200806
青柳のひととき妻をつつみたり 邑橋節夫 菊揃へ 200806
川下り枝垂柳を肩に受け 井上あき子 ぐろっけ 200808
葉柳や風のささやき聞き流す 鈴鹿仁 京鹿子 200809
柳さへ梅雨の住吉小橋かな 阿部ひろし 酸漿 200809
風絶えてたちまち痩せし柳かな 稲畑汀子 ホトトギス 200904
西湖まだ柳のほかの色を見ず 片山由美子 200904
苔清水老柳荘はあの辺り 稲畑廣太郎 ホトトギス 200907
青柳や「人間環境学部」棟 下山田美江 風土 200907
夕星を掴みそこねし糸柳 梶浦玲良子 六花 200908
どぢやう屋を微醺に出づる青柳 倉科紫光 馬醉木 200909
葉柳や蘇州運河を舟辻る 伊舎堂根自子 万象 200909
蝉穴に柳の白きひげ根かな 加藤和子 万象 200911
遠柳なびきては色零したる ことり 六花 201003
楊柳へ紅殻の窓開け放つ 江見悦子 万象 201004
柳おぼろ手兒奈入水の跡といふ 大坪景章 万象 201005
雨後の日につつまれて柳萌ゆ 小川玉泉 末黒野 201006
楼門の雨にしだるる柳かな 吉沢陽子 201006
空と川揺らしてつなぐ糸柳 古川千鶴 201006
柳影橋の袂のそば処 吉田晴子 201007
青柳の影に風音生れにけり 近藤きくえ 201007
蕉翁の句碑に影さす柳かな 妹尾貞雪 春燈 201007
墨染めの風の行方や糸柳 梶浦玲良子 六花 201007
葉柳に夢二の女出てきさう 竹内悦子 201008
どの風にも応へてをりぬ糸柳 畑佳与 京鹿子 201008
哲学の道の小橋や糸柳 内藤恵子 万象 201008
遠柳風のかたちになってゐる 遠藤実 あを 201105
水夫のこゑ水面を渉る柳かな 松木ひろ ろんど 201106
青柳の橋一つ過ぐ人力車 外川玲子 風土 201106
柳絮とぶ石に石積む祈りかな 卜部黎子 春燈 201107
日暮れくる倉敷川の柳かな 外川玲子 風土 201107
目立て屋の在りし辺りや柳萌ゆ 山本町子 風土 201107
雨音を聞きゐるやうな青柳 上原恒子 雨月 201107
風を呼び風に戯る糸柳 奥村真人 雨月 201107
葉柳や液状化の路走るバス 鴨下昭 201108
風評に右往左往の糸柳 赤松鈴江 京鹿子 201108
黄砂来る胡楊紅柳の香もあらず 中原俊之 201108
青柳や花川戸より二天門 瀬島洒望 やぶれ傘 201109
白川の澱みなき瀬や糸柳 渡邊孝彦 やぶれ傘 201110
水は揺れ映る柳はそよぎをり 續木文子 あを 201111
初風にまこと奔放糸柳 水上依乃 万象選集 201205
膳所と呼ぶひびきやさしき柳かな 中村嵐楓子 春燈 201206
どこまでを枝と言ふべし糸柳 渡部節郎 201206
捨て舟の湖畔に吹かれ柳かな 中川すみ子 201207
池に影映して弧なる柳かな 岡野ひろ子 201207
川すぢの青柳のすく芝居の灯 豊田都峰 京鹿子 201207
青柳の雨は黒髪梳きゐたる 山田六甲 六花 201207
浮舟に水溜りある柳かな 竹内悦子 201208
青柳や東寺の見ゆる路地がある 岸千手 201208
町に飛ぶ柳の綿毛北京いま 増本明子 ぐろっけ 201208
人待ちて風待ちて青柳かな 橋本くに彦 ホトトギス 201209
植田吹く風の柳におよびをり 北崎展江 くりから 201209
葉柳を揺らして通る弓袋 師岡洋子 ぐろっけ 201209
七月の柳は水に影つくる 郡山真帆 かさね 201210
刈られ伏す草の匂へる柳かな 國保八江 やぶれ傘 201211
ふふみては風を吐き出す若柳 荒木甫 201306
風を呼ぶごとし柳の揺れやうは 大橋晄 雨月 201306
楊柳へ紅殻の窓開け放つ 江見悦子 朴の青空 201307
川すぢの柳萌えをり阿国の碑 伊東和子 201307
春の水漲る風の柳かな 半田稜 ろんど 201309
ゆくりなく総理官邸糸柳 池谷鹿次 末黒野 201404
裏白を見てをる川端柳かな 竹内悦子 201404
しなやかに柳吹かるるほどの風 稲畑汀子 ホトトギス 201404
荒川の柳青めく河川敷 渡辺安酔 201405
遠景の柳に目立つ浅みどり 伊庭玲子 201406
柳垂る昔栄えし舟着場 加藤北天 雨月 201406
青柳のふれてはなやぐ夕明り 豊田都峰 京鹿子 201406
葉柳や鳩の五六羽じつとして 小山陽子 やぶれ傘 201407
岩はしる水音峡の青柳 吉田きみえ 末黒野 201407
青柳や廓名残の輪違屋 齊藤いさを 馬醉木 201407
鬼平のよこぎりさうな青柳 藤田素子 火星 201408
想ひ出の銀座の柳数寄屋橋 大西よしき ろんど 201408
楊柳の並木を揺らす石炭車 江見悦子 万象 201410
葉柳に流るる如く車道あり 今橋眞理子 ホトトギス 201411
柳吹く風が時雨れてきたりけり 浜福恵 風土 201412
旅人にしたしき遊行柳かな 近昌夫 春燈 201412
柳風櫂を忘れしだまし舟 山本正 京鹿子 201501
渡し場の柳は青し旅送り 王岩 あを 201503
美しき小雨の色や嬌柳 王岩 あを 201504
画仙紙を結ぶ紙縒や糸柳 下山田美江 風土 201505
春風にふくらむ柳並木路 黒沢由紀子 201505
やすやすと時流になびく柳かな 高橋将夫 201505
水鏡柳ゆうらり親子鴨 布川孝子 京鹿子 201505
空つぽの刀箪笥や楊柳 竹中一花 201506
野遊や柳の枝の菜の箸 土江比蕗 春燈 201506
ひしひしと大気の重さ糸柳 高橋将夫 201507
昼の月川原の柳青みけり 時田義勝 やぶれ傘 201508
絵手紙の水茎にほふ糸柳 元橋孝之 京鹿子 201508
ああ言へばかういふ妻や糸柳 園部蕗郷 春燈 201508
雨粒のふゆる岸辺や糸柳 藤生不二男 六花 201508
若柳ロックンロールの風に揺れ 小林陽子 201606
買つて出る力はもはや糸柳 山崎靖子 201606
細波の水面に垂るる糸柳 高木邦雄 末黒野 201606
街角の珈琲館や川柳 中村風信子 馬醉木 201606
さみどりの花を水面に糸柳 水野加代 万象 201607
点滴の二色の玉や春柳 小野弘正 末黒野 201607
花街の柳の風につばめ来る 鈴鹿仁 京鹿子 201607
柳→3      

2021年4月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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