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むつとしてもどれば庭の柳かな  蓼太

  柳の芽  芽柳  青柳  夏柳  葉柳

作品
作者
掲載誌
掲載年月
そよ風や湖面を撫づる糸柳 池谷鹿次 末黒野 201704
外濠の風に光りし柳かな 廣畑育子 六花 201704
糸柳欄干の無き行者橋 岡本探魚 京鹿子 201706
風硬し川端柳青みをり 新井八重子 末黒野 201706
糸柳風のあしらひ上手かな 渡部節郎 201707
春風のまつはる遊行柳かな 阿久津勝利 万象 201707
百里来て蕉翁偲ぶ柳かな 駒形祐右子 万象 201707
振付けは気ままな風よ糸柳 赤岡茂子 春燈 201707
望郷や柳がくれの阿国の碑 鈴鹿仁 京鹿子 201904
風折れの衣掛柳ひこばゆる 齊藤いさを 馬醉木 201905
街なかに時のゆるぶや糸柳 片桐紀美子 風土 201905
舟音を聞きて揺らぐや糸柳 及川照子 末黒野 201905
今もなほ真間の入江の川柳 小林共代 風土 201906
大正を伝ふ柳の橋ほとり 浅井青二 雨月 201907
風浚ひ風を流して若柳 野村重子 末黒野 201907
新代もきつと生きんと糸柳 阿部さちよ 201908
せせらぎの光綾なす糸柳 大川暉美 末黒野 201908
ひとり来て群れず嫋やか糸柳 中山未奈藻 201909
おもかげや殊に熊野の白柳 中島陽華 201911
糸柳水面の影と繋がりて 角野良生 201912
風見えてゐるのは柳並木かな 稲畑汀子 ホトトギス 202004
吹かれ立つ柳の風でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 202004
川柳吹かれ未来は未知となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
この柳過ぎれば観世能楽堂 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
がうがうと風や柳の鞭しなふ 辻美奈子 202004
風浚ひ風を流して若柳 野村重子 末黒野 202004
芽柳吹く岸に寄せくる水心 菊池和子 京鹿子 202005
糸柳きのふもけふも写経して 山田佳子 202005
雀らのこゑに揺れゐる柳の芽 きくちきみえ やぶれ傘 202005
柳に芽泣く子ひとりの縄電車 丸井巴水 京鹿子 202006
芽柳や帰り着きたる杜氏の文 丸井巴水 京鹿子 202006
対岸の方が色濃し柳の芽 根岸善行 風土 202006
葉柳に水面尖つてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202006
糸柳揺るしなやかに生きよとて 松井季湖 202007
絹の雨雫連ぬる柳の芽 高木邦雄 末黒野 202007
風あれば風にしたがひ糸柳 木村梨花 春燈 202007
蔵並ぶ古き街道糸柳 西本花音 春燈 202007
柳の芽ぬらりくらりと過ごしける 今井充子 202007
芽柳の彩育むや小糠雨 高木邦雄 末黒野 202008
会ひたくて枝垂柳は風を呼ぶ 佐藤みち子 京鹿子 202008
ピカイアや柳萌え出の葉のごとく 今泉忠芳 日輪馬車のタクト 202009
道風の傘に触るるや柳の芽 今泉忠芳 日輪馬車のタクト 202009
芽柳の風を捌いてをりにけり 角野良生 202010
芽柳のふりそそぎくる浅みどり 宮下桂子 202101
雨は母風は父なり柳の芽 本池美佐子 202104
空青し陽の匂ひ抱く柳の芽 今井弘雄 春燈 202105
湯の町の風の声きく柳の芽 秋山蔦 春燈 202105
崖下につづく階段柳垂る 澤田明子 春燈 202105
芽柳の揺れて風知る夕ベかな 小池桃代 末黒野 202105
芽柳や何処かが揺れてゐる地球 千田百里 202105
芽柳や漆喰壁の美術館 泉一九 やぶれ傘 202105
柳青む川が曲れば土手曲り 加賀荘介 202106
なびけども柳の枝のからまざる 工藤良丞 202106
芽柳の光のかぜとなりにけり 津川かほる 風土 202106
芽柳の触れなばくすと笑ふべし 升田ヤス子 六花 202106
町川の流れゆるやか糸柳 東小薗美千代 末黒野 202107
芽柳や濠に漣絶え間なく 上月智子 末黒野 202107
糸柳水は空より早く暮れ 中村重幸 202107
芽柳や風吹かぬ日の所在なし 岩下芳子 202107
青柳の昏れ千年の世に戻る 高木晶子 京鹿子 202107
啄木の柳かぜ抱く志太郡 間島あきら 風土 202107
美しく傘差す嫗青柳 善野行 六花 202108
芽柳の枝の先まで水明り 山田正子 202108
青柳や雨の重さに濡れそぼつ 青柳節子 末黒野 202109
糸一本縺れ風の柳かな 中嶋陽太 ホトトギス 202109
上りには上りの汽笛柳の芽 森祐司 202110
風やさし芽ばり柳のうすみどり 相川健 202110
柳の芽柳川水路めぐるかな 山田六甲 六花 202204
少年はボクからオレヘ柳の芽 若松恭子 春燈 202205
芽柳やシネマ帰りのカフェテラス 橋本雅代 春燈 202206
芽柳の滝の如くに六角堂 杉本薬王子 風土 202206
透きとほるほどの朝月柳の芽 奥田温子 やぶれ傘 202206
そこだけに風の流れて柳の芽 今村千年 末黒野 202206
町川の流るでもなし柳の芽 佐々木永子 末黒野 202206
堀割の返照に揺れ糸柳 森清堯 やぶれ傘 202207
芽柳のシャワーを浴びぬ身ぬちまで 升田ヤス子 六花 202207
芽柳のそこだけ景色けぶりけり 升田ヤス子 六花 202207
芽柳やざらつく岩のぬくみあり 住田千代子 六花 202207
さわさわと柳の風の濠の道 平居澪子 六花 202207
しなだれて鯉と戯る柳かな 尾野奈津子 春燈 202207
蜜豆や銀座の柳芽吹き初む 今井康子 202211
柳→1

 

2023年4月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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