植 田 1  148句

曉の一燈植田に灯り    高島茂

早苗饗  早乙女  田植  植田  青田

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
白雲の紋を添へたる植田縞
林翔
199907
 
足跡は植田に残すほかはなし
中原道夫
銀化
199907
 
ゐのこりて婆が仕上げの植田かな
小原禎子
銀化
199907
 
さびしさよ昨年より植田狭まりて
能村登四郎
199908
 
鏡なす植田夕焼燃えてをり
大内裕家
酸漿
199908
 
水戸黄門ゆかりの園に植田あり
八木岡博江
酸漿
199908
 
おしのびで植田見に出る御陵亀
丸山佳子
京鹿子
199908
 
丸きゆゑ地球はころぶ植田雲
宇都宮滴水
京鹿子
199908
 
満目の植田江南広きかな
高村信子
春耕
199908
 
植田道村人の顔生き生きと
林田加杜子
いろり
199908
 
植田かなさみどりの田の整然と
林田加杜子
いろり
199908
 
漣の植田に還る日暮かな
生田恵美子
風土
199909
 
影うつす高圧線や植田水
皆川盤水
春耕
199909
 
蒼天の椰子の実映す植田かな
藤村美津子
春耕
199909
 
夕づきて平らにそよぐ植田かな
笹村政子
六花
199909
 
まつすぐなやうで歪みし植田かな
志方桜子
六花
199909
 
着陸へ植田形となつてきし
安原葉
ホトトギス
199910
 
他事でなく車窓の植田つぎつぎに
立岩利夫
海程
199911
 
日韓の絆は植田にもありて
稲畑廣太郎
廣太郎句集
199912
 
韓国の少し歪みし植田かな
稲畑廣太郎
廣太郎句集
199912
 
水張つて一番植田にほひけり
佐藤国夫
馬醉木
200001
 
名園の植田一枚松映し
河野美奇
円虹
200005
 
植田植田つづく植田委細承知済み
島津亮
海程
200005
 
降り出して水輪明るき植田かな
川畑良子
200008
 
植田にも星のしづくが落ちゐたり
三村禮子
酸漿
200008
 
大植田そよげる風のうすみどり
東芳子
酸漿
200008
 
参道のいつか街道植田風
藤井圀彦
200009
 
百選の水もて植田湛へけり
足利徹
ぐろっけ
200009
 
白鷺や植ゑし水田の稲みどり
門屋大樹
春耕
200009
絆支えの植田さざなみ明りかな
五十嵐研三
海程
200010
 
水口の水のかがやき植田村
鷹羽狩行
200106
 
ケイタイの茶髪や窓の植田なる
物江昌子
六花
200107
 
方形のさざ波光る植田かな
松村富子
200108
 
合羽着て植田寒なる田をめぐる
武井美代子
風土
200108
 
濃美平野植田に映る白き雲
小山ナオ子
酸漿
200108
 
高圧線はつきり映る植田かな
赤川孝子
200108
 
大屋根の甍映して植田かな
比田誠子
百鳥
200108
 
みちのくは田でつながりぬ植田風
鷹羽狩行
200108
福島
植田照小駅つづきて乗降なし
岡本眸
200108
 
鉄塔の踏ん張つてゐる植田かな
島村耕作
200109
 
雨空を凌ぎ植田の耀へり
岩田育左右
遠嶺
200109
 
植田風ふつくら蔵の街つつむ
佐藤ナオ子
遠嶺
200109
 
日を映し風を映して植田水
志賀白雲子
百鳥
200109
 
弥彦みち鉄路の横切る植田かな
鰍澤真佐子
春耕
200109
 
どこまでも植田蹤き来る羽越線
岡本久也
200109
 
ランドセル路傍に嬉嬉と植田かな
市原光子
海程
200110
 
茶畑の斜面の裾は大植田
大森ムツ子
ぐろっけ
200110
 
越中も米どころなる植田かな
稲畑汀子
ホトトギス
200206
 
峡抜けて視界展けし植田かな
稲畑汀子
ホトトギス
200206
 
立山の見えぬ植田の果を見る
稲畑汀子
ホトトギス
200206
 
九十九折来て光りゐる大植田
佐々木蔦芳
春耕
200206
 
一族の墳墓を囲む植田かな
佐々木蔦芳
春耕
200206
 
飛び跳ねて獅子集ひくる植田道
古市文子
春耕
200206
 
千枚の植田も海もさざなみす
岩木茂
風土
200207
 
農屋敷丸ごと映す植田かな
荒井正隆
200207
 
下駄履いて植田見にゆく風呂上り
浅川正
雲の峯
200207
 
月うつす植田八十八夜かな
小山漂葉
酸漿
200207
 
一村一寺の鐘響きくる植田かな
岩木茂
風土
200208
 
天地の植田に暮色ただよへり
小野寺節子
風土
200208
 
一枚の植田を月の渡るなり
林裕子
風土
200208
 
犇めける水の呟き大植田
塩川雄三
築港
200208
 
山峡の植田は鳥のかたちして
辻直美
200208
 
満目の水郷植田揃ひけり
宮崎直子
200208
 
植田の面すべりにすべる水馬
阿部ひろし
酸漿
200208
 
鴨がはや植田に波をひろげをり
阿部ひろし
酸漿
200208
 
峡深き植田青田を見おろせり
阿部ひろし
酸漿
200208
 
残雪の山近くある植田かな
菊地英雄
酸漿
200208
 
白雲のほかは動かず大植田
中尾公彦
200209
 
夜々の星下りて植田に睦みあふ
鷹羽狩行
200209
 
手庇で植田見てゐる九十翁
末益冬青
雲の峰
200209
 
植田風水のかけひきなど習ふ
末益冬青
雲の峰
200209
 
連峰の裾野を過ぐる植田風
新関澄子
遠嶺
200209
 
蕎麦食つて向かふは広き植田かな
柴田節子
帆船
200209
 
余り苗植田の隅に育ちをり
飯田角子
酸漿
200210
 
植田原夕づつの鋭き光かな
松林順子
雨月
200210
 
日輪へ植田千枚さざなみす
福盛悦子
雨月
200301
 
踏み込んで不意に鳥翔つ植田寒
羽根嘉津
200301
 
アルプスヘ野を引き締むる植田かな
宮坂恒子
雪底
200304
 
今日よりの植田縞とも言はむかな
林翔
200307
 
一枚に千のいのちよ植田風
林翔
200307
 
言祝ぎの開眼経に植田澄む
能村研三
200307
 
身の支へ欲し一望の植田水
鷹羽狩行
200307
 
湖岸よりひたすら植田の風となる
豊田都峰
京鹿子
200307
 
一望す植田百枚その光
谷榮子
雨月
200307
 
植田中伊那の家々は倉多し
阿部ひろし
酸漿
200307
 
朝日さす峡の植田のうすみどり
阿部ひろし
酸漿
200307
 
減反てふ植田ひとすみ雲浮ぶ
阿部ひろし
酸漿
200307
 
家々の浸る植田のうすみどり
伊藤一枝
酸漿
200307
 
水鳴りて植田はてなく白濁す
渡邉友七
あを
200307
 
一望の青の遅速も植田照
岡本眸
200307
植田縞まれに皺めく地の歪み
林翔
馬醉木
200308
 
稜線にとどまる夕日植田かな
稲辺美津
遠嶺
200308
 
開田村植田に映す通し稲架
松崎鉄之介
200308
 
禅僧めく片脚立ちの植田の鷺
土田祈久男
200308
 
踏み込んでぐらぐら畦の植田かな
成井侃
対岸
200308
 
風の出て遠くの植田濃くありし
海野廸子
対岸
200308
 
苗を足し植田整ふ夕べかな
大柳篤子
雲の峯
200308
 
旅二日植田のなかを帰りけり
長谷川守可
百鳥
200308
 
見えて来し月山けぶる植田照
植松安子
200308
 
映るものとてなく出羽の植田かな
青山丈
200308
 
暮れ近き植田の水のひかりかな
片山由美子
200309
 
夕映えのさざなみよせて植田かな
阿部正枝
遠嶺
200309
 
遠景に山を坐らせ植田かな
西村咲子
六花
200309
 
見学の次の古墳も植田中
板橋智恵子
百鳥
200309
 
秩父路や植田が写す山と雲
鶴岡美恵子
帆船
200309
 
田に祠植田豊作祈り上げ
上岡末喜
築港
200309
 
疾風の走る植田となりにけり
藤居長治
築港
200309
 
風暮色植田そよぎの星灯す
丸山冬鳳
京鹿子
200309
 
植田はや筑波の風に応へをり
平野静
京鹿子
200309
 
まだ水の色の勝ちたる植田かな
櫨木優子
200310
 
植田水雀が飲みに来たりけり
木村コウ
酸漿
200310
 
水の面に夕日砕けて植田かな
町田洋子
200310
 
なほ奥に人の暮せる植田あり
稲畑汀子
ホトトギス
200405
 
木曽三川渡れば植田つづく
鈴木一明
築港
200407
 
植田はや一枚となるうすみどり
阿部ひろし
酸漿
200407
 
駅鈴の植田へひびき隠岐の国
今井妙子
雨月
200407
 
植田やや色増す五風十雨かな
松本治充
草の花
200407
 
鷺舞へば植田に歓喜ありにけり
林翔
200407
 
大日の如来姿す植田あり
小澤克己
遠嶺
200408
 
晩鐘のかすかに届く植田かな
飛山ますみ
遠嶺
200408
 
植田なか塑像のやうに鳥佇てり
伊東政勝
遠嶺
200408
 
象潟の島美しき植田かな
梅原幸子
遠嶺
200408
 
看板を頼り植田の道まつすぐ
伊藤早苗
200408
 
植ゑ終へて植田の風を背に戻る
足立典子
雨月
200408
 
チヤイム鳴る植田の中の小学校
大山里
200408
 
満面に植田みつめる男かな
内海良太
万象
200408
 
旬日にして一望の植田かな
若山実
雲の峰
200408
 
背広脱ぎ植田の水を加減せり
柏木昭子
築港
200408
 
あけぼのの植田を廻る人のあり
小澤登代
草の花
200408
 
奥伊勢の植田を渡る風すがし
小山漂葉
酸漿
200408
 
五位鷺の植田の水を治めをり
水谷ひさ江
六花
200408
 
みちのくの投網を打ちしごと植田
鷹羽狩行
200408
 
電柱の列は残して大植田
鷹羽狩行
200408
 
天つ日を映さずなりぬ植田村
鷹羽狩行
200408
 
しんかんと植田が写す生家かな
淵脇護
河鹿
200408
 
海明りくまなく広き植田かな
西屋敷峰水
河鹿
200408
 
ねむごろに鷺の閲する植田原
坂本京子
200408
 
植田早や根付きて風に逆らへる
広瀬長雄
200408
 
浪の綺羅植田のきらや九十九里
廣島泰三
200408
 
植田道干拓の碑に夕日映え
溝口ゆき
百鳥
200409
 
楊貴妃の墓所へ植田の畦伝ひ
岡本直子
雨月
200409
 
植田から出て変身の耳飾
国包澄子
築港
200409
 
飄飄と祖父の影過ぐ植田かな
前迫寛子
河鹿
200410
 
上海の植田よこぎる濁り川
小林登喜枝
万象
200410
 
植田風腰折山の横たはり
名和未知男
草の花
200410
 
田植田に踏切の鐘響きけり
小池槙女
火星
200411
 
昼寝ぐせ植田の風の涼しさに
小池槙女
火星
200411
 
みちのくの植田投網を打ちしごと
鷹羽狩行
200503
 
鯉の子の植田を泳ぐ信濃かな
滝沢伊代次
万象
200505

 

2020年6月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。