田 植 4     90句

田を植ゑるしづかな音へ出でにけり    中村草田男

早苗饗  早乙女  田植  植田  青田

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
紫雲英田を一枚残し田を植うる
村上みきお
万象
200606
田を植うる水のきらめき背に溢る
渡邉友七
あを
200606
筑波野に風定まらぬ田植どき
問宮陽夫
馬醉木
200607
畏みて御空深くへ田植歌
横田初美
春燈
200607
田植終ゆ村へ放てりダムの水
伊藤白潮
200607
箱苗を買って田植も人任せ
服部菰舟
雨月
200607
三反を一枚と呼び田を植うる
服部菰舟
雨月
200607
長男に生れし運命の田を植うる
服部菰舟
雨月
200607
棚田植ゑすぐ猪垣の支度する
神田一瓢
雨月
200607
水口の水こぼこぼと田植果つ
谷榮子
雨月
200607
てんごりの田植賑はふ日曜日
浜明史
風土
200607

 

田を植ゑて一枚となる出島かな
鷹羽狩行
200607
潮来
保存家の縁かりむかしの田植歌
吉永寿美子
四葩
200607
堰落ちて田植の水となりにけり
藤井昌治
200607
田を植ゑて生れし一句を水に書く
泉田秋硯
200608
若きらの田植機水の音曵ける
木船史舟
200608
簗を訪ふ田翁でる太田を植ゑて
駒井でる太
200608
ゆつくりと飯たべてをる田植かな
竹内悦子
200608
田が植わり太極拳の手足かな
大山文子
火星
200608
逆さ干しされて反り身の田植靴
影島智子
200608
足を持て田植定規を押さへつけ
芝宮須磨子
あを
200608
田植歌聞えるような田面かな
芝宮須磨子
あを
200608
十二時のサイレン響く田植かな
斉藤裕子
あを
200608
比良の雨比叡の雨に田植かな
三嶋隆英
馬醉木
200609
蓑笠を掛けし落柿舎植田風
名取袿子
200609
田植機の音高らかに進み行く
片岡静子
200609
急かす水ゆるやかな水田植終ふ
工藤ミネ子
風土
200609
安曇野の田植盛りや道祖神
阿部月山子
万象
200609
田を植ゑて五風十雨を願ひをり
川畑はるか
遠嶺
200609
泣ける子のゐてなごやかな田植かな
藤井佐和子
200609
村あげて瀬音の中の花田植
藤井佐和子
200609
奥伊予の男くどきの田植唄
足利徹
ぐろっけ
200609
お田植祭まだ見物のあらはれず
足利徹
ぐろっけ
200609
観光バス来てお田植始まりぬ
足利徹
ぐろっけ
200609
塚一つ残し田植の終りけり
佐久間多佳子
京鹿子
200609
山深き一枚の田も田植済む
長沼紫紅
200609
晴れ渡る嶺々仰ぎては田植笠
川口襄
遠嶺
200610
一人住まひの気丈な女田を植うる
上野みつ子
200610
さびしげに田植見てをり杖の人
伊藤セキ
酸漿
200610
田植機のフル回転す日曜日
山口庸子
ぐろっけ
200610
一族の揃ひし田植ありし頃
高倉恵美子
200611
田を植ゑに帰る楽しみありにけり
斉藤みちよ
春燈
200612
実直に進む田植機四町歩
斉藤みちよ
春燈
200612
歌垣の山の影くる田を植うる
立石萌木
雨月
200612
山国は水の国なり田を植うる
風間圭
馬醉木
200701
田を植うるひと日浅間は雲の中
小山梧雨
200703
田を植ゑてしづかな村となりにけり
滝沢伊代次
万象合同句集
200703
田遊や漢の囃し女植う
植竹美代子
雨月
200704
田植機の孤独は山に励まされ
須田紅三郎
200706
田を植ゑし湖の国より風生まる
山田六甲
六花
200706
鮒寿司屋田植ゑ休みをしてゐたる
山田六甲
六花
200706
ひとつらの動き移れる田植笠
瀧春一
200706
鳶去んで空がら明きの田植かな
曽根京子
春燈
200707
田植機の音の怯まず暮れ泥む
曽根京子
春燈
200707
茨城を過ぎて栃木は田植ごろ
渡辺安酔
200707
下の児が離れに泊る田植の夜
椿和枝
200707
かの翁遊ぶやうにも田を植うる
中村恭子
200708
古代米の田植の児等の賑やかに
官林千枝子
200708
田を植うるあしゆび開くだけひらき
辻美奈子
200708
田を植ゑて能登の棚田に人集ふ
今谷脩
ぐろっけ
200708
御田植祭少女の腰のさだまらず
長崎桂子
あを
200708
遅れつつ田植しづかや佐久平
橋本榮治
馬醉木
200708
藤村の初恋の地は田植どき
三枝正子
万象
200709
田を植うる一段ごとに空近し
高橋スミ子
万象
200709
一族の墓の影濃き田を植うる
田中幹也
万象
200709
田の水に手を浸けてより植ゑはじむ
高橋ひろ
万象
200709
ありあはす物着て過ごす田植寒
高橋ひろ
万象
200709
田植終へみちのり遠きことを知る
伊吹之博
京鹿子
200709
大河より水なみなみと田植かな
あきの澪
200709
ベトナム
田を植うる棚田オーナー和気藹々
佐藤ふみ子
200709
河内野の田植疾くすみ半夏生
石垣幸子
雨月
200709
田植機を洗ふそこより泥の水
大井邦子
ぐろっけ
200709
朝植ゑし田に夕空の澄みてあり
青山村修
酸漿
200709
植ゑし田の静まりて月上げにけり
青山村修
酸漿
200709
植ゑし田の苗に根づきし色の見ゆ
青山村修
酸漿
200709
馬穴田を五つ並べて田植かな
渡邉紅華
酸漿
200709
田を植ゑし夜や水音の夢にまで
中田みなみ
200709
田を植うる老女の胸のクルス揺れ
城台洋子
馬醉木
200709
本降りの中へ田植機送り出す
田村芳陽
200710
マットより田植桟苗を吐き出しぬ
高木伸宜
船団
200710
全景をとらへし水の田を植うる
金井充
百日紅
200711
田植機に蹤く妙齢の姿あり
金井充
百日紅
200711
手で植うる田植家族のいとほしや
金井充
百日紅
200711
水番も要らぬ田植となりにけり
高倉恵美子
200711
箱植の稲の田に穂のはしりけり
阿部ひろし
酸漿
200711
箱植のわが田刈田となりにけり
阿部ひろし
酸漿
200712
山鳩のドテポウポウと鳴く田植
滝沢伊代次
万象
200805
田を植ゑて日本の四季彩れり
稲畑廣太郎
ホトトギス
200806
田植済みたるU夕ーンラッシュかな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200806
田を植ゑて墓地のあらはや平家村
鷹羽狩行
200806

 

2020年6月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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