田植 3     100句

みめよくて田植の笠に指を添ふ    山口誓子

早苗饗  早乙女  田植  植田  青田

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
田を植うるただそのことの有難し
駒井でる太
200407
田を植ゑし母が卒寿の腰伸ばす
久保一岩
雲の峰
200407
峡の田のひかり湛へて田植待つ
松井志津子
200407
植ゑにけり棚田一枚と家族
須佐薫子
帆船
200408
雲の端をつまみ田植ゑの始まりぬ
小澤克己
遠嶺
200408
田を植ゑてもつとも速き雲に乗る
小澤克己
遠嶺
200408
旅は道づれ村に田植を急かす雨
高木智
京鹿子
200408
田植終へ小雨の今日を憩の日
神田一瓢
雨月
200408
村中の水動き出づ田植どき
下平しづ子
雨月
200408
田の植わるまでの三日の落着かず
下平しづ子
雨月
200408
明日植うる田に月置いて戻りけり
間宮陽夫
馬醉木
200408
新鋭の田植機かこむ村の衆
堀一郎
雲の峰
200408
湖も田植ゑ曇りや奥近江
江崎成則
栴檀
200408
上田より田植始まる千枚田
藤原一路
築港
200408
泥まみれにて田植機の戻り来し
奥村光子
築港
200408
植ゑ揃ふ能登の棚田の幾何模様
黒坂綾子
200408
捨てられし如く田植機早苗田に
御橋忠一
200408
棚田植う青海原を遠く見て
託正夫
200408
田が植わり百の蛙の輪唱湧く
北原東洋男
200408
吟行を休みて友は田を植うる
山口秀子
酸漿
200408
温泉の里や男が一人田を植うる
石井邦子
酸漿
200408
にぎやかに子等学習の田植かな
小山漂葉
酸漿
200408
残る田も植ゑられ月をうつしけり
小山漂葉
酸漿
200408
今日了へし田植や村のしんがりに
小山漂葉
酸漿
200408
雨の日の身を二つ折り遅田植
鷹羽狩行
200408
粒餡は能登大納言田植餅
広瀬長雄
200408
房州に結ひの名残や田を植うる
佐々木よし子
200408
共に来て別々に植う棚田かな
小松誠一
200408
田植待つ出羽満々の水鏡
板坂道子
200408
植ゑ終へし棚田に千の夕日かな
鈴掛穂
200408
戦待つ心地田植を明日と決め
中塚照枝
200409
信樂の棚田に田植笠二つ
木暮剛平
万象
200409
田植歌学習田に響きけり
若林杜紀子
百鳥
200409
高きより棚田の田植始まりぬ
大島寛治
雨月
200409
老いぬれば差し苗巡る田植あと
岸本林立
雨月
200409
彼方まで田植済みたる米所
池部久子
酸漿
200409
うつむいてピアスの光る御田植女
小田元
六花
200409
句を案ずともなく御田植女眺む
小田元
六花
200409
花街の田植女さのみ美女ならず
小田元
六花
200409
御田植風の素通りしてゆきぬ
小田元
六花
200409
この邑の富士の笠雲田を植うる
淵脇護
河鹿
200409
泥まみれ田隅植ゑゆく夏帽子
有島夛美
河鹿
200409
田の神の前から植えて青田風
福田かよ子
ぐろっけ
200409
田植機は世間ばなしもせずすすむ
霜嵜恵美子
六花
200410
田植靴履かぬ夫の足軽く
高倉恵美子
200410
田植機で煙草ふかしつ田を植ゑる
花房敏
ぐろっけ
200410
田植機の音に目覚めし障子かな
小池槙女
火星
200411
お田植祭いまに残れる戯れ芝居
多田生湖
春燈
200411
田植かな荷台の上の魔法瓶
遠塚青嵐
200501
電柱は列を正せり田植終へ
鷹羽狩行
200503
田を植うる己の影の上に植う
吉原一暁
200503
田を植えて会津一郷水びたし
須田紅三郎
200506
田植ゑ待つ水を鏡の男山
竹貫示虹
京鹿子
200506
田植はや終りし山に花の雲
竹内悦子
200507
田植機に老母を乗せて帰りけり
内海良太
万象
200507
青刈りと決まりをる田を植ゑて逝く
松崎鉄之介
200507
お田植の少女蹴出しに羞へり
荒川文雄
200507
植ゑし田を母を車に乗せて見す
村山みよ
築港
200507
田植女の棚田廻しの午餉焼酎そつ
禰寝瓶史
京鹿子
200507
棒のごと眠り落ちゆく田植あと
下平しづ子
雨月
200507
街見えて村一番の田植ゑかな
加藤夕陽子
百鳥
200507
千枚田昔を今に田植かな
長崎桂子
あを
200507
よろよろと脚の抜き差し田植人
福留ゆみえ
河鹿
200508
田植歌悠紀の百戸に残る結ひ
永井雪狼
200508
雪形の鯉を浅間に田を植うる
佐藤いね子
馬醉木
200508
島を出る子ばかり育て田を植うる
新井泰子
馬醉木
200508
水郷や田植帰りの手漕舟
十川たかし
200508
車田の臍めぐりつつ植ゑはじむ
原田要三
200508
田植季時の鐘つく坊が妻
山本漾子
雨月
200508
田植機のつひの円形植ゑ終ふる
近藤豊子
雨月
200508
御田植の畦を木沓の禰宜が来る
長谷川青松
築港
200508
粉黛の植女が揃ふ御田祭
長谷川青松
築港
200508
老いてなほ田植の一家取り仕切る
薮口弥生
築港
200508
身ぶるひをして田植機の仕事終ふ
安井和子
築港
200508
一、二枚煙草田残す田植ゑどき
淵脇護
河鹿
200509
植ゑ立ての稲溺れゐる棚田かな
淵脇護
河鹿
200509
斎田の幣の白さや田植前
田中伸子
河鹿
200509
田を植ゑてちちははの土地飾りけり
木船史舟
200509
喜寿われの決死の旅ぞ田を植ゑて
駒井でる太
200509
千枚のパッチワークや田を植うる
阪本哲弘
200509
田植機の武者ぶるひして田に下りぬ
今成公江
200509
田を植ゑて丹波の国のかがやけり
大槻球子
遠嶺
200509
田を植ゑてより列島のふるへる夜
西口鶴子
遠嶺
200509
田植機を洗つて帰る夕日かな
小山内巌
百鳥
200509
田植機に声かけ田植始めけり
柿澤喜三郎
百鳥
200509
田が植わり水に水色もどりけり
櫻井幹郎
百鳥
200509
新しき田植笠被て男女かな
近藤豊子
雨月
200509
向き変へるとき田植機の熱き風
及川茂登子
対岸
200509
田植てふ公開講座慈雨の中
河合佳代子
栴檀
200509
ピアスつけ早乙女赤き田植機に
鈴木愛子
ぐろっけ
200509
空中へ苗放り投げ田植歌
木原紀幸
河鹿
200510
御先祖の千枚田なり田を植ゑな
鵜飼紫生
雨月
200510
田植無事済ませし安堵句座に在り
浅井青陽子
ホトトギス
200511
田植水走りて村の元気なり
高倉恵美子
200511
御田植祭禰宜の袴の風に鳴り
土川照恵
栴檀
200511
配らるる水の後れし山田植う
上崎暮潮
ホトトギス
200601
郭公と葭切のこゑの植田かな
瀧春一
常念
200606
日かげりし山は大きく田植かな
高倉和子
200606
田植待つ棚田田毎に日を浮べ
三村武子
酸漿
200606
梅見月島は田植の早仕度
中里カヨ
酸漿
200606

田植 4

 

2020年6月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。