16    49句

  枯薄  枯尾花    すすき  青芒

作品
作者
掲載誌
掲載年月
残照に映ゆる芒の踊る影 浜崎喜美子 202101
山小屋にカレーのにほひ芒散る 天野美登里 やぶれ傘 202101
化野の風を舞はせて花芒 和田華凛 ホトトギス 202101
穂芒に風の生まるる雨上り 山田閏子 ホトトギス 202101
しつとりと日をはらみゐる芒かな 善野行 六花 202101
次の間は何も置かずに萩芒 星野椿 ホトトギス 202102
曽爾に来てあやさん思ふ芒原 西村やすし ホトトギス 202102
曽爾高原霧の芒となりゆける 西村やすし ホトトギス 202102
別れ際芒かくれに手を振る子 笹倉潤 ホトトギス 202102
抜け道の真赭の芒垂直に 岡田史女 末黒野 202102
築山の芒一叢まつたりと 小林拓路 末黒野 202102
萩・芒良寛の書もそよぐなり 角野良生 202102
もも色に芒の原や朝ぼらけ 堺昌子 末黒野 202103
穂芒を手に佇めり蛇笏の忌 東小薗美千代 末黒野 202104
入りてすぐ出口を探す芒原 高倉和子 202105
踏み入らねば見えぬ道あり芒原 千田百里 202110
花芒まだ知らざりし風の裏 村田あを衣 京鹿子 202110
金色の風を纏ひて夕芒 山岸明子 202110
砥峰の芒に迷ひましたよね 山田六甲 六花 202110
切岸へ波立ち上がり青芒 岡野里子 末黒野 202111
芒原ころげ新宿育ちかな 上野紫泉 京鹿子 202111
別の声遠くにひとつ芒原 金山雅江 春燈 202112
ほどほどに枯れて芒のかがやける 村上國枝 春燈 202112
濡れ色の真緒の芒薄明り 岡野里子 末黒野 202112
雲厚くとよもす鴉声芒の穂 森清信子 末黒野 202112
出揃へる穂の風生れ芒原 加藤静江 末黒野 202112
白芒剪つて野の風軽くなる 高村令子 風土 202112
おまけとふ花屋の芒抱き帰る 土井三乙 風土 202112
いま誰か我が名呼びけり風芒 岡本尚子 風土 202112
阿蘇谷を白くうねらせ花芒 石橋みどり 202112
哀愁のトランペットや芒原 鈴木基之 202112
座頭市ロケの昔や芒原 懸林喜代次 春燈 202201
芒原穂波の果ての山上湖 齋藤晴夫 春燈 202201
亡き友は賑やかなりき花芒 山本泰人 春燈 202201
放棄田の十寸穂の芒盛りかな 藤野武彦 202201
路線バス芒擦りつつ峠道 渡辺やや 風土 202201
築山にさざなみ寄せて花芒 六車佳奈 風土 202201
一遍忌供華の芒の穂の豊か 加藤静江 末黒野 202201
四方の風渡る里山花芒 大川暉美 末黒野 202201
電柱を建て替へてをり花芒 瀬島洒望 やぶれ傘 202201
揺れ続く芒中央分離帯 渡邉孝彦 やぶれ傘 202201
ひと叢のひかる芒や岐れ道 善野行 六花 202202
荻の風芒の風や川流る 星野椿 ホトトギス 202203
風筋のくつきりと出て芒原 古橋寛人 風土 202203
大阿蘇の風呼び込んで芒波 古橋寛人 風土 202203
川風に揺れて向きかへ青芒 岡美智子 末黒野 202204
芒野の風の広さとなりにけり 山本則男 202205
自づから径出来てゐる芒原 石橋幾代 202206
青芒すぐに乱るる兆し見え 黒滝志麻子 末黒野 202210
芒 →1

 

2022年10月18日 作成

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