底 紅     138句

底紅や黙つてあがる母の家  千葉皓史  ザ・歳時記

木槿  白木槿 花木槿 底紅 むくげ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
底紅や薬飲むため飯を食ふ 神蔵器 風土 199809  
底紅や雨来るさまのはらはらと 宮津昭彦 200010  
底紅や都は昼を暗く棲み 東麗子 銀化 200010  
底紅の紅はゆるされ神の苑 鷹羽狩行 200011  
底紅や津山に残る百済姓 松崎鉄之介 200011  
底紅やふたごころなく客を待つ 中原道夫 銀化 200011 祇園、米さん
底紅やあけすけに物言うてをる 植野あき子 200012  
底紅や牛の眉とてまなことて 中島陽華 200012  
底紅の紅あせぬまま花終へし 稲畑汀子 ホトトギス 200108  
底紅や忌日の句碑に一礼す 朝妻力 俳句通信 200109 箕面・夜半句碑
底紅の一花のいのちみづみづし 佐藤国夫 馬醉木 200110  
底紅や姉妹のごとき句ともがら 中村芳子 円虹 200110  
底紅に山風ありて犀の角 山本田津子 200111  
底紅や街なか塀を高く住む 吉年虹二 ホトトギス 200201  
底紅の木槿老女のおしやれ好き 丹羽杏華 京鹿子 200201  
底紅の紅を散らさずたたみけり 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
底紅の底は覗いてみたきもの 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
底紅や小学校に茶をたまふ 神蔵器 風土 200210  
しきたりのいちいちうるさ底紅咲く 中原道夫 銀化 200210  
底紅や過去へ降り立つ昇降機 水木沙羅 銀化 200210  
底紅の紅を見せざるこころざし 近藤季美 銀化 200212  
底紅とあり父よりも妻思ひ 後藤比奈夫 ホトトギス 200301  
雲に彩あり底紅の散りつくす 沢田邦子 200302  
一日を今生として底紅も 後藤比奈夫 ホトトギス 200302  
底紅の紅に光れる雨の粒 十河恭子 雲の峯 200308  
底紅にまことに小さき羽虫をり 宮津昭彦 200309  
底紅や誤植一字の燃え立てり 神蔵器 風土 200310  
底紅や手押しポンプの重たかり 鈴木綾子 百鳥 200311  
底紅の初々しさを日々あらた 溝内健乃 雨月 200311  
底紅に羽音沈めしもの数多 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408  
底紅の紅を結びて夕べ来し 稲畑汀子 ホトトギス 200408  
底紅を鉢に咲かせて余生なる 志水芳秀 雲の峰 200410  
底紅や隣家の少女おとなびて 杉江茂義 雲の峰 200410  
底紅や柳行李に父のもの 北村菜々子 草の花 200412  
底紅の蜜白なるか紅なるか 岸善志 ホトトギス 200501  
底紅やむかし母校に作法室 西郷利子 200501  
底紅の西へ向く二花寄り添へり 松崎鉄之介 200509  
底紅や耳をくすぐる朝の雨 山崎靖子 200511  
底紅や庭からあがるハイヒール 片山タケ子 200511  
底紅やけふ為すことの有りてこそ 柴田雪路 200511  
伸びやかに底紅空を掴みをり 鈴木蕗子 築港 200511  
底紅や享年五十七の母 ほんだゆき 馬醉木 200512  
底紅の紅をたたみて散りにける 中野京子 200512  
底紅の木槿の一花残りをり 小黒加支 酸漿 200512  
白木槿の底紅ほどの帰心あり 吉田陽代 200601  
底紅の今年の紅を見て通る 青山丈 200601  
美人妻底紅咲くに姿見す 松崎鉄之介 200610  
底紅やMRI室を出て 神蔵器 風土 200611  
底紅の皆こちら向き露天風呂 小泉喬 万象 200701  
底紅の白に甦りたる彼 稲畑廣太郎 ホトトギス 200708  
底紅の百花に紅の一つづつ 杉良介 200708  
祖母の忌を迎へ底紅咲き初めぬ 深沢梅子 200709  
底紅や由来書に置く石一つ 林いづみ 風土 200710  
底紅や村の重石の大藁屋 神蔵器 風土 200711  
底紅の落ちしは月の大地なり 大島翠木 200711  
底紅の紅流れだしさうな雨 高橋将夫 200712  
底紅や子の留守といふ旅心地 高橋道子 200712  
底紅を咲かせ十六代城主 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808  
在りし日のまま石組みも底紅も 朝妻力 雲の峰 200809  
底紅や黄泉より還るオルフェウス 佐藤午後 炎環 200810  
底紅や母の抽出しそのままに 落合絹代 風土 200810  
底紅に糠雨太る坂の町 朝妻力 雲の峰 200810 風の盆
底紅の底を覗いてをりにけり 近藤紀子 200811  
底紅の木槿の庭となりにけり 岸本林立 雨月 200811  
底紅や頼みなりけり座右の書 山崎靖子 200811  
底紅や膝つきて切る母の爪 柿沼盟子 風土 200811  
底紅や私小説めく妻の詩 坂本丹荘 遠嶺 200812  
底紅のおかれて重きデスマスク 西村純太 200812  
底紅の奥より虫の上りきし KOKlA 六花 200902  
水面しづかや底紅の花のとき 山尾玉藻 火星 200909  
底紅や出船入船水の面 杉原ツタ子 200910  
底紅や路地の奥より三味の音 山田春生 万象 200911  
まなむすめとはすゑむすめ底紅忌 後藤立夫 ホトトギス 200912  
底紅に忌日重ぬることもなし 後藤比奈夫 ホトトギス 201001  
底紅や気象神社の下駄の絵馬 齋藤朋子 やぶれ傘 201002  
底紅のむくげピエタの絵画かな 大島翠木 201011  
底紅に夜雨の粒ののこりけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201011  
底紅の根に雨とどけ白潮忌 山崎靖子 201011  
底紅を咲かせ世嫌かぶれかな 豊田都峰 京鹿子 201011  
底紅の昨日の暑さたたみ落つ 内藤三男 ぐろっけ 201011  
底紅や旧家に残る四脚門 黒滝志麻子 末黒野 201012  
底紅や町家の奥の桜皮細工 雨宮桂子 風土 201101  
底紅や路地の奥までなまこ壁 松田明子 201101  
底紅や歇私的里をばうつくしく 佐藤喜孝 あを 201110  
底紅の一会の花や世間広し 松岡利秋 かさね 201201  
底紅の濃きに集まる羽音かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
底紅の紅ほどに魂宿し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201210  
底紅の一樹ゆかしく家古りぬ 井上浩一郎 ホトトギス 201211  
底紅や北座南座向かひ合ひ 橋添やよひ 風土 201212  
底紅の紅は弁慶好みなり 高橋将夫 201302  
風やさし底紅の紅極めけり 舩山東子 ろんど 201311  
底紅のほのと茶室の整ひぬ すずき巴里 ろんど 201311  
底紅の筒巻きはじむ夕青空 小林輝子 風土 201311  
底紅や一期の栄え咲き尽くす 加瀬伸子 末黒野 201312  
底紅を慕ふ心のいつまでも 後藤比奈夫 ホトトギス 201312  
底紅や句のみ知りたる人の逝く 青木朋子 201401  
底紅や器量そこそこ育ちくれ 三村純也 ホトトギス 201401  
底紅の色失ひし夕べかな 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
底紅の紅を納めて散り敷ける 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
底紅やいまも韓国訪はずして 竹内悦子 201411  
底紅やまだ日の暮れぬうちの風呂 広渡敬雄 201411  
捨てし家も今底紅の盛りなむ 栗原`公子 201411  
底紅や散水栓が校庭に 根橋宏次 やぶれ傘 201411  
底紅や鐘楼横に別の鐘 瀬島洒望 やぶれ傘 201411  
底紅や尼の清めの駐車場 岡野里子 末黒野 201412  
底紅や稜線どこも母に似る 田中とし江 201412  
底紅のまだふつきれぬ思ひあり 寺田すず江 明日葉 201505  
目の高さてふ底紅の主張かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508  
底紅の底の底なる大宇宙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201508  
底紅や雨細やかに夕づきぬ 石川倜子 馬醉木 201511  
底紅や麻酔覚めつつある奥歯 服部早苗 201511  
底紅やわたしを嫌ふ私の子 辻美奈子 201511  
底紅のこの紅見よといふかたち はしもと風里 201609  
底紅や語りすぎたる悔ありて コ田千鶴子 馬醉木 201610  
底紅の生垣越しにおばんざい 斉木永久 馬醉木 201610  
底紅の乙女ごころを失なはず 寺田すず江 201610  
底紅の天に触れざるまま散れり 犬塚李里子 201611  
底紅やひと日の花の愁ひあり 吉田順子 201611  
底紅や谷より暮るる妣の郷 窪田粧子 馬酔木 201611  
底紅のしづかなりけり午後の寺 青谷小枝 やぶれ傘 201611  
蹲の水陽炎が底紅に 瀬島洒望 やぶれ傘 201611  
底紅や唐天竺に水流る 雨村敏子 201612  
底紅や母校にあった水球部 たかはしすなお 201612  
底紅の日を蓄へし紅ならむ 石田きよし 201711  
底紅や秘めたる紅の奥床し 服部珠子 雨月 201711  
底紅や女の度胸試すべく 久保夢女 201712  
俳論を嫌ひし父や底紅忌 後藤比奈夫 ホトトギス 201805  
句会後の談論禁止底紅忌 後藤比奈夫 ホトトギス 201805  
底紅を一輪残し晴れ渡る 鈴木みのり 201806  
底紅を塗り替へてゆく羽音かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
底紅を塗り替へてゆく羽音かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
底紅に韓くれなゐのくくりかな 山田六甲 六花 201809  
底紅に幾たりありや偲ぶ人 吉田順子 201811  
大寺の底紅せかす川音かな 杉原ツタ子 201811  
底紅の行合の空点しけり 平沢恵子 春燈 201811  
伝はらぬ本意底紅揺れてゐる 下村たつゑ 201812  
底紅や憎らしいほど元気な姉 三井所美智子 201902  
底紅や百歳の女はにかめる 兒玉充代 201902  

 

2019年9月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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