花木槿     135句

花木槿いつも夕暮れどきの景  平井照敏  ザ・歳時記

木槿  白木槿 花木槿 底紅 むくげ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
吠えることあきらめし犬花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 199808  
夕暮は遠流のおもひ花木槿 竹貫示虹 京鹿子 199908  
風にそよぐ深なさけいろ花木槿 林翔 199910  
花木槿土俵つくりの禰宜の声 皆川盤水 春耕 199910  
けふはやや疲れし思ひ花木槿 安原葉 ホトトギス 200001  
大寺に人見あたらず花木槿 宮本道子 酸漿 200010  
背戸裏に背伸びの猫や花木槿 大竹淑子 風土 200010  
一月の命たをやに花木槿 小川花久 いろり 200010  
沐浴の赤子の欠伸花木槿 下山戸深雪 遠嶺 200101  
喜寿と言ふ生甲斐もあり花木槿 芝宮須磨子 あを 200109  
手紙かむ郵便受や花木槿 山田六甲 六花 200110  
その芯の奥のくれなゐ花木槿 林翔 馬醉木 200111  
花木槿音もなく船接岸す 高木良多 春耕 200111  
花木槿向き奔放に庭飾る 浜田南風 200112  
甕の藍ねむる冥さや花木槿 和田照海 京鹿子 200112  
花木槿風鐸の鳴る島の寺 山田春生 春耕 200112  
花木槿日毎散りそむ四つ目垣 小菅高雪 春耕 200201  
咲き継ぎて散りつぎて花木槿かな 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
雨欲しきとも萎えてゐし花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
疎を塑りて束ねて密に花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
触れて落ち又触れて落ち花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
今聞こえゐし声遠き花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
大鼓打てば小鼓花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
仕残せし一日をたたみ花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
未来抱く命惜しみぬ花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200208 悼 柳沢さと子様
口よりも見守る目あり花木槿 竹内美智代 酸漿 200210  
ひとり子のひとり遊びや花木槿 伊藤トキノ 200211  
飲食を近所ですます花木槿 戸田喜久子 200212  
花木槿謹厳居士として逝けり 鈴木實 百鳥 200212  
どの家も道の辺に植う花木槿 松崎鉄之介 200309  
花木槿狭庭に色を増やしけり 内山定子 築港 200309  
咲き継ぎて秘めたる闘志花むくげ 渕上千津 200310  
花木槿話す言葉に齢あり 小池槙女 火星 200310  
花むくげ海の向うの新羅かな 山田六甲 六花 200310  
亡き妹の留守番電話花木槿 高橋典子 帆船 200310  
花木槿忌に最終回ピリオドといふはなし 高橋道子 200311  
花木槿咲かせてもんぢやストリート 遊橋恵美子 風土 200311  
音もなく揺れゐる峡の花木槿 浦松静子 築港 200311  
いとはんと呼ばれし昔花木槿 東野鈴子 雨月 200311  
花木槿白き項のひととゐて 津田礼乃 遠嶺 200311  
韓びとの願ひは一つ花木槿 竹内悦子 200312  
丸窓の水屋の明かり花木槿 木村冨美子 遠嶺 200312  
庭先を登校の子ら花むくげ 岡本眸 200312  
常臥しの人笑まひけり花木槿 阿波岐滋 草の花 200409  
戯れに遺影を選ぶ花むくげ 河西みつる 草の花 200409  
花木槿日射に音のありにけり 岡本眸 200409  
花木槿他人の年令を数ふとき 三関浩舟 栴檀 200410  
感動を伝へ合ふ句座花木槿 小林恵子 遠嶺 200411  
予報ほど降らず日照雨や花木槿 小松誠一 200411  
久の逢ひ一輪挿しの花木槿 奥名正子 帆船 200412  
ヒロインの駆け降りて来し花木槿 小儀洋子 百鳥 200412  
八巻の蓮如読みつぐ花木槿 斉藤利男 百鳥 200412  
花木槿こころの旅の始まりぬ 小澤克己 遠嶺 200510  
天寿とは眠るごと逝き花木槿 田所節子 涼しき嵩 200511 義父、逝去
花木槿いつも何かの途中なり 倉持梨恵 200511  
一言の朝から泣けて花木槿 大曽根育代 遠嶺 200511  
花木槿ひねり加へて萎みけり 成井侃 対岸 200511  
ひと日づつ生きむと思ふ花木槿 乗光雅子 雨月 200511  
高層の足下の路地の花木槿 染谷晴子 200512  
みちのくの一戸二戸花木槿 奥山絢子 風土 200601  
花木槿より庭に出て一と巡り 稲畑汀子 ホトトギス 200608  
人死にし時も飯食ふ花木槿 竹貫示虹 京鹿子 200608  
ひと世とはひとの世のこと花木槿 大堀柊花 200612  
微笑みをひとつこぼして花木槿 西澤ひで子 遠嶺 200612  
一日の短き命花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 200708  
路地奥にひそと住み古り花木槿 安陪青人 雨月 200709  
花むくげ風の出合ひと歩く人 池田光子 200710  
花むくげモンゴル力士の頬紅き 池田光子 200710  
紅さして白きかんばせ花木槿 鈴木阿久 200710  
花木槿一と日の命拾ひけり 舛田初惠 酸漿 200711  
花木槿一輪咲けばまた一輪 鎌倉喜久恵 あを 200711  
花木槿わが退院を待たで咲く 岡有志 ぐろっけ 200712  
陸の鵜の眼ひらきぬ花木槿 杉浦典子 火星 200712  
花むくげ鹿を彫りたる丸き墨 稲見寛子 炎環 200810  
鵜籠干す鵜匠の家の花木槿 高久清美 200810  
花木槿門に魔除けの笑顔かな 坂根宏子 200811  
花むくげ一喜一憂する五輪 池田光子 200811  
管楽器響く学園花木槿 新井田晃 遠嶺 200811  
花木槿四十七士の墓並ぶ 金田美恵子 ぐろっけ 200811  
花木槿今日できること今日せねば 赤羽正行 遠嶺 200812  
花木槿夜明けの色を揃へをり 伊藤たか子 遠嶺 200812  
花木槿五輪塔はも翳りなし 高埜良子 春燈 200910  
花木槿インカは馬に滅ぼされ 竪山道助 風土 200911  
さあ一日たのむ仮面や花木槿 近藤喜子 200911  
悪なき日々の暮らしや花木槿 道給一恵 遠嶺 200911  
花木槿太鼓の音の流れ来る 上林富子 やぶれ傘 200912  
青空のままの一日花木槿 青木陽子 酸漿 200912  
花木槿雲ゆつたりと風さやと 安藤久美子 やぶれ傘 201011  
父いつも背なで別れを花木槿 三木千代 201101  
有りやうに生きて悔いなし花木槿 諸岡和子 201110  
雨戸開くる朝の楽しみ花木槿 大橋晄 雨月 201111  
花木槿ここより男坂となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
花木槿利休の恋をおもひけり 鈴木阿久 201209  
花木槿非番のナースの会釈かな 森田節子 風土 201210  
花木槿尼僧に齢なかりけり 田岡千章 201211  
散り敷きて咲き継ぐ朝の花木槿 柚木澄 末黒野 201211  
花木槿鏡の奥の雲しろく きくちきみえ やぶれ傘 201212  
花木槿一泊だけのミニ家出 平田恵美子 ぐろっけ 201212  
花木槿障子の影が揺るるなり 吉田優美子 六花 201212  
水櫛のつつましきさま花木槿 斎藤栖峰 馬醉木 201301  
単線の長き待機や花木槿 山口キミコ 201310  
四阿の柱不ぞろひ花木槿 柿沼盟子 風土 201311  
老いし鵜の立ちて眠れる花木槿 杉浦典子 火星 201312  
花木槿紅を隠したままなりし 江島照美 201312  
花木槿ホテルとなりし離宮跡 岩崎可代子 ぐろっけ 201401  
その頃と知る街路樹の花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
故郷より絶えぬ音信花木槿 米尾芳子 馬醉木 201410  
花木槿ひと日を包み皺むなり 加藤峰子 201411  
花木槿ひと日の日差し包み散る 大場弘子 末黒野 201412  
花木槿頑固一徹長屋かな 落合絹代 風土 201510  
花木槿ははの文机そのままに 平田はつみ 馬醉木 201511  
夕風に誘はれ落つる花木槿 藤岡紫水 京鹿子 201511  
今何をすることもなし花木槿 藤波松山 京鹿子 201511  
庭よりの出入りの多し花木槿 柴田久子 風土 201511  
眠たくてただただ眠く花木槿 たかはしすなお 201512  
これからの世に一票や花木槿 野中圭子 京鹿子 201611  
花木槿一本に首都目覚めゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201708  
隣家の軒触れむばかりに木槿咲く 今井妙子 雨月 201709  
天帝に一花を捧ぐ白木槿 寺田すず江 201710  
点描の白の限りを花木槿 相良牧人 201711  
花木槿一花ひらきて一花散る 木村ふく 馬醉木 201712  
花木槿命掃かるる夕まぐれ 涌羅由美 ホトトギス 201712  
木槿咲く一と日といふがつづきけり 嶋田一歩 ホトトギス 201712  
花木槿主人帰ってこない家 林田麻裕 201712  
咲きしこと木槿の一日はじまりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201808  
夜は星に命預けて花木槿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201808  
紅さして今日の始まり花木槿 阪倉孝子 201811  
山の手をいゆく標の花木槿 浅井青二 雨月 201811  
朝咲くも夕べに掃かれ花木槿 足立典子 雨月 201811  
白木槿朝逝きたる人に咲き 佐藤貞子 雨月 201811  
みどり児の笑みも一会や花木槿 北川孝子 京鹿子 201811  
晴れときどきひとり木槿の花盛り 井尻妙子 京鹿子 201811  
花木槿音の消え去る機の街 西村白杼 京鹿子 201811  
調律師全身耳に花木槿 門伝史会 風土 201811  
木槿咲くここは根の国謎の国 赤松赤彦 六花 201812  
花木槿園の要の色として 稲畑廣太郎 ホトトギス 201908  

 

2019年8月31日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。