木 槿 1    219句

手をかけて折らで過行く木槿かな   杉風 猿蓑

木槿  白木槿 花木槿 底紅 むくげ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
黒を身に包みしひと日木槿散る 山田弘子 春節 199503  
みづからの時追ひて逝く夕木槿 丸山海道 京鹿子 199811 8・6現代俳句協会関西地区会議長米澤弓雄を悼む
オートバイ白い木槿に来て止まる 中林明美 ヒッポ千番地 199905  
咲きかはる木槿に工事進みけり 稲畑汀子 ホトトギス 199908  
今日も又一人の帰路や木槿垣 稲畑廣太郎 ホトトギス 199908  
木槿咲く街道筋の風強し 久保田一豊 いろり 199910  
薬湯とありけりはやも木槿咲き 岡本眸 199910  
今際いまはとは音のあるらし夕木槿 丸山海道 丸山海道全句集 199910  
書斎に灯木槿は今日をたたみけり 山田弘子 ホトトギス 200001  
つつぬけのあふむけ高野紅木槿 小形さとる 200001  
気づかずに咲き継ぐ花も木槿かな 稲畑汀子 ホトトギス 200008  
留守の日の続く隣家や木槿垣 稲畑廣太郎 ホトトギス 200008  
木槿垣何時も洩れくる同じ曲 稲畑廣太郎 ホトトギス 200008  
木槿垣今日はソナタの二楽章 稲畑廣太郎 ホトトギス 200008  
雨も又咲き継ぐ糧として木槿 稲畑廣太郎 ホトトギス 200008  
チマ・チョゴリ真白き木槿思ひけり 松崎鉄之介 200009  
埋めし金魚に木槿一輪開きけり 山田六甲 六花 200009  
走る雲とどまる雲や八重木槿 中原幸子 遠くの山 200010  
通り過ぐ馬の背へと散る木槿 小澤克己 遠嶺 200011  
白壁の〓(うだつ)の罅や紅木槿 三崎由紀子 遠嶺 200011  
ふるさとは木槿の落花門ごとに 小田道知 円虹 200011  
早朝の万葉講座木槿咲き 安陪青人 雨月 200011  
シスターの墓の並ぶに木槿咲く 牧野睦子 200011  
いとま乞ふ床の木槿の萎まぬ間 武田正子 ぐろっけ 200012  
木槿咲いて空き瓶を金に替えに行く 笠学 船団 200102  
お館さまは木槿かくれの背ばかり 佐々木峻 船団 200102  
フェンス越し隣の木槿咲きにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200108  
鵜匠立てばそこへ川風木槿揺れ 宮津昭彦 200109  
天婦羅の木槿の花や水巴の忌 神蔵器 風土 200110  
裏の家の木槿鏡の隅にあり 井関祥子 酸漿 200110  
木槿垣朝の日課の小径掃く 志水千代子 俳句通信 200110  
句集祝ぐ白き木槿の咲き初めて 下島千代子 春耕 200110 遠藤アサ子さん
この家のよく掃かれあり木槿垣 能村登四郎 羽化 200110  
蕾ともまがふ木槿の落花かな 矢島久栄 200111  
木槿咲く古りし漢方施療院 中沢三省 風土 200111  
町中に残る海道八重木槿 松崎鉄之介 200111  
日の欠片つかんで凋む木槿かな 新井竜才 銀化 200111  
木槿咲き渚に寄する波高し 山本田津子 200111  
木星蝕木槿の花の夜なり 金子皆子 海程 200112  
底紅の木槿老女のおしやれ好き 丹羽杏華 京鹿子 200201  
移り来し一家に子等や木槿垣 安原葉 ホトトギス 200203  
華やぎて花笠木槿てふ名持つ 稲畑汀子 ホトトギス 200207  
こぼれ種よりの実生の木槿咲く 稲畑汀子 ホトトギス 200208  
太宰府へ続く街道木槿咲く 朝妻力 雲の峰 200208  
道端にマリアの祠木槿咲く 前阪洋子 雲の峰 200209  
搬送の牛と目の合ふ木槿道 高橋洋子 200210  
木槿垣一人で乗りし救急車 玄内栄 帆船 200211  
木槿垣夕に紅を包みけり 井上輝男 築港 200211  
風の来るほうに海あり木槿余花 今瀬剛一 対岸 200212  
忌の母へ雨の重みの初木槿 村上光子 馬醉木 200309  
木槿咲く塀にいつもの猫がゐて 池屍足穂 雲の峰 200309  
木槿咲く一番咲きを仏花とす 竹内紫翠 築港 200309  
あらがはず一日終へる木槿かな 篠田純子 あを 200309  
路地曲るに宗旦木槿飛び込めり 松崎鉄之介 200310  
掛籠に宗旦木槿一花かな 神蔵器 風土 200310  
山門に今日の高さの木槿咲く 布施まさ子 風土 200310  
奥嵯峨の門低き家木槿咲く 浅田光代 風土 200311  
明日は散る木槿の命いとほしむ 土方豊子 酸漿 200311  
風過ぎし朝を木槿のこぞり咲く 溝内健乃 雨月 200311  
何処までも木槿咲く道雲流れ 矢嶋みつ江 遠嶺 200311  
古タイヤ立て掛けてあり木槿垣 佐田昭子 ぐろっけ 200311  
急ぐことあらず真白き木槿道 西島みね子 八千草 200402  
木槿垣一花一花に日をとどめ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408  
さりげなく木槿咲かせて売家かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200408  
信州にそばの「刀屋」木槿咲く 神蔵器 風土 200409  
黒雲を押し分け木槿初の花 辻恵美子 栴檀 200409  
木槿咲く向かうの見ゆる戸の開き 藤田あけ烏 草の花 200409  
木槿咲く単身赴任者用社宅 中嶋陽子 風土 200410  
木槿垣監視カメラに揺れ止まず 志水芳秀 雲の峰 200410  
みんなみを嵐急げる木槿かな 岡本眸 200410  
木槿咲く朝な夕なの小道かな 星井千恵子 遠嶺 200411  
肩窄め狭庭の木槿天目指す 伊東政勝 遠嶺 200411  
口ごもることには触れず夕木槿 辻尚子 200411  
夕木槿今日の一日のつつがなし 家塚洋子 酸漿 200411  
木槿咲き故郷忘じ難く候 大森道生 春燈 200411  
住み古りし四五軒どこも木槿垣 市川翠峯 200411  
高く低く木槿初花一気咲き 長村雄作 200412  
救急車木槿の垣に止まりたり 大野公子 200412  
植木屋に切られし木槿低く咲く 田宮勝代 酸漿 200412  
いちにちを仕舞ふ木槿の几帳面 野村智恵子 八千草 200502  
空腹の視線木槿の花にあり 辻恵美子 栴檀 200509  
省線に秋は見おぼえの木槿垣 瀧春一 菜園 200509  
菅公の眼下明るく木槿咲く 先崎きくよ 酸漿 200510  
紅木槿他言無用の筆穂散り 松本鷹根 京鹿子 200510  
木槿咲く江戸城日比谷見付跡 山田美江 風土 200510  
チャンバラのわきに木槿が笑ひゐる 佐藤喜孝 あを 200510  
やうやくに風立ちにけり夕木槿 栗原公子 200511  
駅までの近道塞ぐ木槿垣 大森与栄 築港 200511  
木槿咲く籬の上に今日の月 兼子栄子 酸漿 200512  
底紅の木槿の一花残りをり 小黒加支 酸漿 200512  
ちちははを看取り葬りし木槿垣 工藤ミネ子 風土 200512  
咲きをへし木槿や駅の淋しかる 藤田信義 春燈 200601  
鈴の猫ころがり出づる木槿垣 太田寛郎 200601  
芙蓉のしろ木槿の白に夕ささる 矢田邦子 栴檀 200601  
木槿の垣に巾ある月日かな 高橋澄子 200601  
逝きし麻沙子囲みて窓の木槿の白 大橋敦子 雨月 200608  
幼子の泣いて木槿の花増やす 須田紅三郎 200609  
すがすがし一日木槿の花を掃く 東亜未 あを 200609  
木槿咲き峡の緑の深きかな 久保田ヤスエ 酸漿 200610  
散木槿踏みゆく過去をふむやうに 加瀬美代子 200610  
散木槿過去一片の暮色かな 加瀬美代子 200611  
生垣の木槿の馬の餌ほどに 松崎鉄之介 200612  
沿道の木槿は霧の中に咲く 島崎久美子 酸漿 200701  
木槿咲き客多き日の美容院 久保田嘉郎 酸漿 200709  
塵紙を丸めてぽいと木槿散る 森理和 あを 200709  
野良猫の通り道なき木槿咲き 城戸愛子 酸漿 200710  
木槿散るたまに声する奥の家 井上信子 200712  
微笑みの遺影大輪の木槿の香 三橋泥太 遠嶺 200712  
家の灯の点り木槿の落ちにけり 三橋泥太 遠嶺 200712  
木槿咲く律気に数を揃へては 伊藤たか子 遠嶺 200712  
白無垢の木槿は床に朝茶の湯 馬越幸子 ぐろっけ 200712  
茅葺きの小児科医院木槿咲く 森田節子 風土 200801  
町並みにロシアの風情木槿咲く 田中敬 200802  
雑巾を絞るかたちに木槿散り 浅田光喜 絵巻物 200806  
黒猫のぬつと顔出し木槿垣 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808  
木槿垣人に邂逅ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200808  
静寂の朝の木槿の白きこと 四條進 200810  
木槿咲く黒姫山へ始発バス 奥山絢子 風土 200810  
咲きつげる更紗木槿を供花とせり 西出俊子 酸漿 200810  
家の影木槿の花を覆ひけり 藤井美晴 やぶれ傘 200810  
父と子の会話流るる木槿垣 植村公女 炎環 200811  
木槿咲き旧家の引戸重たかり 和田一 雨月 200811  
底紅の木槿の庭となりにけり 岸本林立 雨月 200811  
木槿垣沿ひの茶寮の緋の暖簾 大島寛治 雨月 200812  
さりげなく木槿は日ごと咲き継げり 東芳子 酸漿 200812  
木槿咲く町に防災小公園 島玲子 風土 200910  
木槿咲く我が家外から眺めけり 山内四郎 春燈 200910  
挿木してふるさと振りの木槿咲く 岸本久栄 雨月 200910  
草深き庭に宗丹木槿かな 坂井和子 酸漿 200910  
咲き継げる更紗木槿を飽かず見る 西出俊子 酸漿 200910  
夕映えや名残りの木槿散り果てぬ 芥川多喜子 200910  
明の往診木槿の垣を目じるしに 高瀬史 馬醉木 200911  
送別の歌はアリラン木槿咲く 森脇貞子 雨月 200911  
里人の皆老いにけり木槿垣 大橋伊佐子 末黒野 200912  
青空を楽しむ日なり大木槿 丸田安子 酸奬 201002  
白木槿こぞり咲けるを仰ぎけり 阿部ひろし 酸漿 201010  
白木槿破れ戸に添ひて咲きはじむ 竹内弘子 あを 201010  
紫木蓮枯れし炉煙舎白木槿 戸田澄子 末黒野 201011  
花木槿雲ゆつたりと風さやと 安藤久美子 やぶれ傘 201011  
白木槿芯まで白し人を恋ふ 中村洋子 風土 201011  
お隣りと朝の挨拶木槿垣 舩越美喜 京鹿子 201011  
独居の時を惜しめり咲く木槿 東芳子 酸漿 201011  
五合庵光しずめる白木槿 森山のりこ あを 201011  
下町は信心深し白木槿 佐伯星子 馬醉木 201012  
新しき朝のために木槿散る 長山あや ホトトギス 201012  
木鋏の音は向うに木槿垣 丑久保勲 やぶれ傘 201012  
石仏に隠し十字架白木槿 鎌須賀礼子 万象 201012  
安徳宮跡に一本白木槿 高橋大三 ぐろっけ 201012  
父いつも背なで別れを花木槿 三木千代 201101  
妻入りの北国街道木槿咲く 雨宮桂子 風土 201101  
夕風の立つや木槿の花零す 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
久方の雨や木槿の息づかひ 中村紀美子 春燈 201111  
紅淡き木槿に雨の上がりけり 大坪景章 万象 201111  
にはとりの声の洩れ来る木槿垣 廣瀬雅男 やぶれ傘 201111  
散りて知る木槿の咲いてをりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
咲きそめし花夕べには散る木槿 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
咲き増ゆる木槿の一日終へし花 稲畑汀子 ホトトギス 201208  
一朝の夢落としつつ散る木槿 鈴木阿久 201209  
紅木槿南京街の裏通り 大日向幸江 あを 201209  
古きものたんと落して木槿かな 中田禎子 201210  
週あけの雨のあしたの木槿かな 坂本依誌子 春燈 201210  
花数多落して木槿今朝を咲く 大橋晄 雨月 201210  
掃く人の影無き道の木槿かな 佐藤喜仙 かさね 201211  
木槿坂聖母讃美の子らの輿 中島久子 馬醉木 201211  
木槿咲き人の暮しの変りなし 中道愛子 201211  
日暮るるに間のある木槿咲いてをり 藤生不二男 六花 201211  
再訪の南京街に紅木槿 大日向幸江 あを 201211  
木槿咲き継ぎ宿痾の治癒のいまだしや 池田倶子 雨月 201212  
木槿咲くこの苗賜びし妣のこと 池田倶子 雨月 201212  
秋来ぬと散華の木槿ましろなり 水原秋櫻子 馬醉木 201308 『旅愁』
花木槿障子の影が揺るるなり 吉田優美子 六花 201212  
水櫛のつつましきさま花木槿 斎藤栖峰 馬醉木 201301  
嘆きより悔しさつのる白木槿 園部早智子 ろんど 201301  
描き終はる頃にはしをれ白木槿 白水良子 201301  
標識を拾ひ訪ねて木槿垣 阿部寒林 あを 201308  
単線の長き待機や花木槿 山口キミコ 201310  
生家なし木槿むらさき咲き余し 辻美奈子 201310  
白木槿そよりと吾に向きにけり 赤座典子 あを 201310  
白障子開け放ったる木槿寺 田中藤穂 あを 201310  
岳陽忌過ぎし墓苑や木槿落つ 村上光子 馬醉木 201311  
木槿落つ築地に沿へる通学路 壺井久子 馬醉木 201311  
木槿咲く川沿の道工事中 藤波松山 京鹿子 201311  
四阿の柱不ぞろひ花木槿 柿沼盟子 風土 201311  
木槿垣今朝咲く路地を急ぎけり 坂入妙香 春燈 201311  
この並木われの好みの白木槿 佐藤健伍 201311  
坂上のここにも空家白木槿 松本三千夫 末黒野 201311  
咲き満ちて御霊の集う白木槿 松川悠乃 ろんど 201311  
木槿咲き村は変らず十三戸 尾崎みつ子 雨月 201311  
朝と夕面馴る道の木槿垣 吉弘恭子 あを 201311  
白木槿ひと日に遂げること僅か 小泉三枝 春燈 201312  
花木槿紅を隠したままなりし 江島照美 201312  
老いし鵜の立ちて眠れる花木槿 杉浦典子 火星 201312  
昨日炎天今日霧雨の木槿垣 瀧春一 花石榴 201312  
誰とも会わず白木槿白桔梗 津田このみ 船団 201401  
花木槿ホテルとなりし離宮跡 岩崎可代子 ぐろっけ 201401  
その頃と知る街路樹の花木槿 稲畑汀子 ホトトギス 201408  
下町の低き軒端や紅木槿 国包澄子 201410  
白木槿お稲荷さんの金柄杓 竹内悦子 201410  
故郷より絶えぬ音信花木槿 米尾芳子 馬醉木 201410  
木槿垣書道師範と女文字 松本三千夫 末黒野 201411  
石の上の木槿はゆるく身を巻いて 坂場章子 201411  
白木槿アルプスせまる無人駅 野畑さゆり 201411  
近よれば木槿は白を極めをり 犬塚芳子 201411  
花木槿ひと日を包み皺むなり 加藤峰子 201411  
雨上り影踏みて行く白木槿 野中圭子 京鹿子 201411  
朝なさな剪りて仏花や白木槿 森礼子 雨月 201411  
白木槿一日の白を極めけり 武生喜玖乃 雨月 201411  
白木槿一と日のぬくみ包み込み 田村加代 末黒野 201412  
花木槿ひと日の日差し包み散る 大場弘子 末黒野 201412  
白木槿丘の風車に風さだか 河原昭子 万象 201412  
松ヶ岡御所にカフェあり白木槿 水貴 ろんど 201412  
散るときは花底たたむ木槿かな 箕輪カオル 201412  
浦里に殉難忌あり木槿咲く 浜福恵 風土 201412  
天狗湯にあり桃色の木槿かな 竹内悦子 201501  
恙なき日日夕暮の白木槿 福永幸子 末黒野 201501  
亡き夫の手掛けし木槿高だかと 久保田優子 末黒野 201501  
木槿咲く下にありけり王仁の塚 竹中一花 201501  
里輪いま木槿紅白咲き満ちる 上田由姫子 京鹿子 201501  
木槿咲く床屋のとなり洗濯屋 國保八江 やぶれ傘 201502 木槿 →2

 

2016年9月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。