むくげ 33句 |
|||
作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
むくげ落つ金魚の夢を抱くかたち | 星野早苗 | 空のさえずる | 200002 |
お江戸の白むくげは回復期の吐息 | 阿部娘子 | 海程 | 200005 |
花むくげ登りつめたる吾が余白 | 関口ゆき | あを | 200209 |
むくげ散る余計なことは言はぬこと | 庄中健吉 | 狩 | 200212 |
咲き継ぎて秘めたる闘志花むくげ | 渕上千津 | 沖 | 200310 |
花むくげ海の向うの新羅かな | 山田六甲 | 六花 | 200310 |
花むくげほたほた落つる腐れ雨 | 関口ゆき | あを | 200310 |
むくげ咲く生きる証に言葉吐き | 関口ゆき | あを | 200311 |
庭先を登校の子ら花むくげ | 岡本眸 | 朝 | 200312 |
戯れに遺影を選ぶ花むくげ | 河西みつる | 草の花 | 200409 |
断りの文やはらかく白むくげ | 金子和子 | 帆船 | 200411 |
ばつちりと今朝の服装白木槿 | 三浦澄江 | ぐろっけ | 200512 |
むくげ咲き夕べ終へたる命かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200608 |
花むくげ風の出合ひと歩く人 | 池田光子 | 峰 | 200710 |
花むくげモンゴル力士の頬紅き | 池田光子 | 峰 | 200710 |
むくげ咲く学生寮に人の無し | 篠原普美子 | 酸漿 | 200712 |
花むくげ鹿を彫りたる丸き墨 | 稲見寛子 | 炎環 | 200810 |
花むくげ一喜一憂する五輪 | 池田光子 | 峰 | 200811 |
おもかげを水面に残し白むくげ | 三輪初子 | 炎環 | 200811 |
水は一氣に白湯はゆるゆるむくげ垣 | 佐藤喜孝 | あを | 200910 |
花むくげ女一人が暮らす窓 | 水野加代 | 万象 | 200912 |
白むくげ歩き呆けの男なり | 小形さとる | 槐 | 201007 |
底紅のむくげピエタの絵画かな | 大島翠木 | 槐 | 201011 |
根の国へ急ぐな夫よ花むくげ | 宮崎高根 | 鴫 | 201111 |
白むくげ荒川線のすれちがふ | 佐藤喜孝 | あを | 201207 |
荒川線むくげの咲けば寄ってくる | 佐藤喜孝 | あを | 201207 |
てふ集ふ印となりし花むくげ | 荒井和昭 | 鴫 | 201210 |
おふさ観音むくげ一重の善女かな | 佐藤凉宇子 | ろんど | 201211 |
むくげ垣喪服の人の消えてゆく | 平居澪子 | 六花 | 201401 |
せせらぎやすぼみかけたる白むくげ | 藤井美晴 | やぶれ傘 | 201411 |
九十が吾が齢なり花むくげ | 酒本八重 | 沖 | 201710 |
今生の一日いとしみ花むくげ | 磯貝尚孝 | 清閑 | 201804 |
しぼみゆく垣のむくげを一つ取り | 菊谷潔 | 六花 | 201911 |
2021年8月29日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。