むくげ  33句

白むくげ白無垢八月十五日  川崎展宏  玄

木槿  白木槿 花木槿 底紅 むくげ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
むくげ落つ金魚の夢を抱くかたち 星野早苗 空のさえずる 200002
お江戸の白むくげは回復期の吐息 阿部娘子 海程 200005
花むくげ登りつめたる吾が余白 関口ゆき あを 200209
むくげ散る余計なことは言はぬこと 庄中健吉 200212
咲き継ぎて秘めたる闘志花むくげ 渕上千津 200310
花むくげ海の向うの新羅かな 山田六甲 六花 200310
花むくげほたほた落つる腐れ雨 関口ゆき あを 200310
むくげ咲く生きる証に言葉吐き 関口ゆき あを 200311
庭先を登校の子ら花むくげ 岡本眸 200312
戯れに遺影を選ぶ花むくげ 河西みつる 草の花 200409
断りの文やはらかく白むくげ 金子和子 帆船 200411
ばつちりと今朝の服装白木槿 三浦澄江 ぐろっけ 200512
むくげ咲き夕べ終へたる命かな 稲畑汀子 ホトトギス 200608
花むくげ風の出合ひと歩く人 池田光子 200710
花むくげモンゴル力士の頬紅き 池田光子 200710
むくげ咲く学生寮に人の無し 篠原普美子 酸漿 200712
花むくげ鹿を彫りたる丸き墨 稲見寛子 炎環 200810
花むくげ一喜一憂する五輪 池田光子 200811
おもかげを水面に残し白むくげ 三輪初子 炎環 200811
水は一氣に白湯はゆるゆるむくげ垣 佐藤喜孝 あを 200910
花むくげ女一人が暮らす窓 水野加代 万象 200912
白むくげ歩き呆けの男なり 小形さとる 201007
底紅のむくげピエタの絵画かな 大島翠木 201011
根の国へ急ぐな夫よ花むくげ 宮崎高根 201111
白むくげ荒川線のすれちがふ 佐藤喜孝 あを 201207
荒川線むくげの咲けば寄ってくる 佐藤喜孝 あを 201207
てふ集ふ印となりし花むくげ 荒井和昭 201210
おふさ観音むくげ一重の善女かな 佐藤凉宇子 ろんど 201211
むくげ垣喪服の人の消えてゆく 平居澪子 六花 201401
せせらぎやすぼみかけたる白むくげ 藤井美晴 やぶれ傘 201411
九十が吾が齢なり花むくげ 酒本八重 201710
今生の一日いとしみ花むくげ 磯貝尚孝 清閑 201804
しぼみゆく垣のむくげを一つ取り 菊谷潔 六花 201911

 

2021年8月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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