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霜夜子は泣く父母よりはるかなるものを呼び  加藤楸邨  起伏

初霜   別れ霜  春の霜  忘れ霜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
加速するゲームの世界霜の花 増田明美 炎環 200903
読唇の訣れや今朝の霜雫 川口襄 遠嶺 200903
靴音のみなモノトーン霜の花 高木嘉久 200903
霜晴れや玻璃戸に雲の貼り付きぬ 浜田はるみ 遠嶺 200903
影武者の小脇差かな霜雫 遠藤実 あを 200903
地下足袋の三枚こはぜ霜を踏む 林和子 200903
アクロポリス崩れし如く霜を踏む 鈴木伸一 200903
故郷の霜に焼けたる菜の届く 山本浪子 風土 200904
息をせぬ犬の毛を梳く霜の朝 岡田満壽美 夢のごとしと 200904
霜踏みて悪童だつたかも知れず 黒坂紫陽子 馬醉木 200904
霜解道横切る猫のすばやさよ 早崎泰江 あをかき 200904
霜華てふ謐かなるもの降る夜なり 根岸善雄 馬醉木 200904
強霜や血色ほのかに甦る 渡邉友七 あを 200904
その人の鋭き声霜をかがやかす 水野恒彦 200904
病床の朝の早しよ霜の花 荒井千佐代 200904
美しき辞儀返されし霜の朝 柴田佐知子 200904
霜の夜のグリムの童話読み聞かせ 森脇貞子 雨月 200904
霜解の靴底こする草あをし 小野木雁 酸漿 200904
托鉢の声遠ざかり霜の朝 五十嵐勉 200904
ゆるがざるものひとつ生れ霜の麦 阿布里唯 炎環 200904
朝光に蘇るもの霜強し 竹内文子 遠嶺 200904
追慕かな星降る夜の霜の花 松野睦子 遠嶺 200905
朝霜や腰かがめ掃く先斗町 井上浩一郎 ホトトギス 200905
朝霜の残れる農具小屋の蔭 藤井美晴 やぶれ傘 200905
屋根の霜雪と見紛う朝かな 筒井八重子 六花 200905
解けのこる霜のひかりや犬のこゑ 大島英昭 やぶれ傘 200905
闘鶏の脚の包帯霜の朝 大崎紀夫 やぶれ傘 200905
霜踏んで次の始動を志す 岩本紀子 200906
筑波嶺の裾にごらせて霜くすベ 吉田政江 200907
蕾のまま朽ちし白木蓮霜の果 野木富貴 雨月 200907
畠中の真夜の人声霜くすべ 寺村年明 春燈 200907
余命とて余白にあらず今朝の霜 加茂達彌 200908
かくてまたここに三とせの霜を踏む 八田木枯 晩紅 200908
縄綯ひしころの父の手霜の朝 星原悦子 200908
梅雨晴や間伐の跡地霜立つ 田中貞雄 ろんど 200909
霜晴や位置につきたる槍・穂高 片山由美子 200911
霜をおく橋掛け替への部材かな 柿沼盟子 風土 200911
鶏の声の透きたり霜の朝 滝沢伊代次 万象 200911
強霜の華を咲かせし籬かな 渡部節郎 転舵の渦 200911
幹走る亀裂に霜の立ちゐたり ことり 六花 200911
倒木の深き眠りに昼の霜 水谷洋子 十進法 200911
霜の朝烏泣くよに鳴いてをり 木村茂登子 あをかき 200912
硝子拭く雑巾の音霜の朝 山田六甲 六花 200912
朝霜や敷石渡る下駄の音 米田正弘 201001
地震来て耳そばだてる霜の夜 渡辺安酔 201001
霜夜なるとほきものほどかへりくる 豊田都峰 京鹿子 201001
霜いまだ到らず赤だし目玉焼 澤田緑生 馬醉木 201001
水霜や寫眞の裏の讀めない字 佐藤喜孝 あを 201001
自転車のブレーキ固し霜の朝 宮田香 201001
蕪村忌のゑのころに咲く霜の花 山尾玉藻 火星 201001
霜そだつ灯芯にある昏さかな 豊田都峰 京鹿子 201001
霜凪や畷の朝のうつくしき 蘭定かず子 火星 201001
ムックリのはるかな音色霜の朝 岡田真澄 風土 201001
蔵元の酵母つぶやく霜夜かな 藤本一城 201002
霜踏みしめ今日の己をたしかむる 武藤嘉子 201002
霜晴の入つてみたき牛丼屋 山尾玉藻 火星 201002
霜晴の鼓動の音の歩幅かな 高尾豊子 火星 201002
霜残る夕べ山襞深くせり 和田満水 201002
霜の夜や熱き紅茶とウエハース 前田美恵子 201002
霜の夜の不気味話に静もれり 高橋泰子 201002
霜の朝背骨尖らせ犬唸る 小林朱夏 201002
霜の花神の御業のほかはなし 貝森光洋 六花 201002
霜のこゑ吾にふたつの膝小僧 川崎真樹子 春燈 201002
けふ愉快なれば強霜踏みにゆく 定梶じょう あをかき 201002
暁光の草地に強き今朝の霜 井上幸子 酸漿 201002
晴渡る畝に残れる霜の粒 赤座典子 あを 201002
間奏に口笛の曲霜しんしん 細川洋子 201002
自分史を瞼につづる霜夜かな 河本由紀子 春燈 201002
日々霜の炭焼小屋は霜を置かず 定梶じょう あをかき 201002
朝日得て屋根まだらなり霜の花 大松一枝 201003
朝焼けの窓開け放つ霜の花 塩田博久 風土 201003
霜白し更地になりし家二軒 菅野蒔子 末黒野 201003
霜晴や山々迫り来る朝 長尾良子 末黒野 201003
霜の夜を偲びつ通夜のともし守る 和田崎増美 雨月 201003
霜の夜のコンビナートの煙かな 小林成子 火星 201003
霜の声ひと日を無為に過ごしたる 柳生千枝子 火星 201003
霜の畝猫が始末の二たところ 小松美保子 ぐろっけ 201003
霜のこゑ海深閑と満ちてをり 柳生千枝子 火星 201003
煎薬の匂ふ霜夜の厨かな 乙坂きみ子 末黒野 201003
湯治場の渡り廊下や霜の花 池田加代子 風土 201003
鏡中に違ふ自分のゐる霜夜 山崎靖子 201003
声かけて霜踏み平し引き返す 吉弘恭子 あを柳 201003
色あせし譜面つくろふ霜夜かな 谷村幸子 201003
からす鳴く田は畑より霜を濃く 大崎紀夫 やぶれ傘 201003
凛として霜の声きく夜明前 大松一枝 201003
夢寐に得し句は跡もなし霜の朝 手島靖一 馬醉木 201003
施餓鬼堂は八角造り霜の花 林いづみ 風土 201003
風音のをりをりとどく霜夜かな 竹村清繁 末黒野 201003
父の国霜夜の音の遠くより 本多俊子 201003
病身の妹に寄り添ふ霜夜かな 藤田千枝子 末黒野 201003
畑へと霜踏む音の確かなる 佐藤喜仙 201003
屋根の霜けふ一日のはじまれる 早崎泰江 あを 201003
遠くまで尾花枯れをり霜日和 波田美智子 火星 201003
霜の花土塀くづるる農具小屋 宮内とし子 201003
霜晴や寅の土鈴のよく鳴れり 山田春生 万象 201003
定かでなき母の余命を聞く霜夜 成宮紀代子 201003
わが葬は蝋燭だけで足る霜夜 松田都青 京鹿子 201003
わが肺の癌たとふれば霜の花 遠藤若狭男 201003
ヘルペスを病むや霜夜の鬼女を見し 安達実生子 201003
椎の木を骨組みにして霜の朝 菊谷潔 六花 201004
霜 →7      

 

2020年12月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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