別れ霜    60句

別れ霜ありしと聞くや牡丹の芽    高浜虚子

初霜   別れ霜  春の霜  忘れ霜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
結論は思案の果ての別れ霜
金子里美
船団
199909
石ころの浮き足立ちて別れ霜
檜紀代
200005
桶底の仕舞ひ酸莖や別れ霜
中原道夫
銀化
200005
燃えかけのタイヤころがる別れ霜
香川はじめ
春耕
200008
別れ霜光る早出となりしこと
稲畑汀子
ホトトギス
200104
移りたる季節のはぎま別れ霜
稲畑汀子
ホトトギス
200105
妻女より弔辞頼まれ別れ霜
松崎鉄之介
200107

悼 

小谷部東吾君

別れ霜身の処し方を承知せる
武田菜美
銀化
200107
ふつふつと別れ霜なり葱畑
近藤きくえ
200205
目薬師に折鶴の嵩別れ霜
岩崎正子
春耕
200205
別れ霜情厚からず薄からず
蔵持柚
銀化
200206
廃校と決まりし校庭別れ霜
上山和子
春耕
200207
別れ霜一番鶏の声澄めり
上山和子
春耕
200207
別れ霜産みたて卵手に温し
上山和子
春耕
200207
靴先に綺羅とあばかれ別れ霜
藤井圀彦
200306
もう少しこの世もいいか別れ霜
松山律子
六花
200405
別れ霜なりしと言うて燻べをり
宮原國夫
雲の峰
200406
余生とはどこが境や別れ霜
綿谷美那
雨月
200407
王陵の野阜めけり別れ霜
松崎鉄之介
200507
快癒といふ言葉を欲れり別れ霜
望月ひろゆき
200507
別れ霜ありと緊張はしる畑
浅利恵子
ホトトギス
200509
祝衣にも迷ひあり別れ霜
稲畑汀子
ホトトギス
200604
植込の一画にして別れ霜
稲畑汀子
ホトトギス
200604
別れ霜おりる野面の起伏見る
綿谷美那
雨月
200606
仏彫る背なの鳴咽や別れ霜
梶浦玲良子
六花
200707
別れ霜ありし朝と思はるる
稲畑汀子
ホトトギス
200804
別れ霜余白の儘の句帳措きて
鈴鹿仁
京鹿子
200805

高尾敏夫氏

追悼

風呂敷のてこずつてゐる別れ霜
梶浦玲良子
六花
200807
別れ霜ここも更地の都心かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200904
別れ霜とは寿福寺の一歩より
稲畑廣太郎
ホトトギス
200904
綺羅星がまた消えました別れ霜
森永洋子
200906
別れ霜からくり玩具遺せしまま
森さち子
200908
月痩せてかかる山の端別れ霜
藤岡紫水
京鹿子
201005
満天や星の匂ひの別れ霜
近藤喜子
201107
別れ霜とは突然に人も又
稲畑廣太郎
ホトトギス
201204
渡舟わたしより降りて葛飾別れ霜 中田みなみ 201205  
別れ霜地震の陸奥今日越えて 森下岩男 風土 201207  
田は畠に変はる浴線別れ霜 園田惠子 末黒野 201207  
戸を繰るや土盛り上ぐる別れ霜 吉田きみえ 末黒野 201306  
家計簿に肥料千円別れ霜 石井美智子 風土 201401  
子規の俳郁乎の諧や別れ霜 水野恒彦 201405  
篠しとど別れ霜なり濡れてゐし 西田孝 ろんど 201405  
別れ霜日中に報ず鎮痛剤 柳本渓光 ろんど 201406  
ゆつたりと曲がる由良川別れ霜 西川保子 春燈 201406  
最合仏路傍に座して別れ霜 榎本ふじえ 風土 201407  
別れ霜磨崖仏在るかくれ里 山崎里美 201407  
波のない海は退屈別れ霜 栗原京子 201503  
投函はいつも畦径別れ霜 大内幸子 六花 201506  
断食の後の朝粥別れ霜 苑実耶 201506  
晩節の光と消ゆる別れ霜 齋藤晴夫 春燈 201507  
別れ霜馬鹿ファスナーに挺摺るよ 上谷昌憲 201604  
翁眉の白きが光る別れ霜 水野恒彦 201606  
呼べばまた木霊の応ふ別れ霜 亀井福恵 京鹿子 201701  
早暁の東京発ちぬ別れ霜 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
猫のタマ犬のポチゐて別れ霜 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
遥かなるものに青春別れ霜 安立公彦 春燈 201707  
前うしろ分らぬ服だ別れ霜 長沼佐智 船団 201802  
単線の鉄路錆ゐる別れ霜 児玉充代 201808  
平成尽友も旅立つ別れ霜 七郎衛門吉保 あを 201906  

 

2020年4月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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