鬼やらい 2    41句

まだ死なぬかと客のくる鬼やらひ    高島茂

節分 追儺 豆撒 豆打 年の豆 鬼やらい

作品
作者
掲載誌
掲載年月
鬼やらふたいまつ官幣大社かな 山田六甲 六花 201702
鬼やらひ老いたる鬼を追ふも老い 鈴木一広 201704
伽羅擋きて病室浄め鬼やらひ 落合由季女 雨月 201704
山伏の法螺貝ひびく鬼やらひ 中村洋子 風土 201705
鬼を飼ひ福を笑うて鬼やらひ 江島照美 201705
待つ子等のちやんばら始む鬼やらひ 鎌田光恵 201705
一発の葦の矢をもて鬼やらふ 山田春生 万象 201705
仏壇の水とり替へて鬼やらひ 桔梗純 万象 201705
ひりひりと火照り残るや鬼やらひ 谷口一献 六花 201705
一人居の細めに開けて鬼やらひ 野村鞆枝 京鹿子 201706
声張れば星がまたたく鬼やらひ 手島靖一 馬醉木 201804
人選を迷つてゐたる鬼やらひ 雨宮桂子 風土 201805
産土の闇を動かし鬼やらひ 森清堯 末黒野 201805
身上は打たれ上手や鬼やらひ 山中志津子 京鹿子 201806
鬼やらふ遠海鳴りの頻りなり 和田照海 京鹿子 201904
鬼やらひ吾にまく豆にぎりしめ 阪倉孝子 201905
芸人も力士も来り鬼やらひ 松本胡桃 風土 201905
高階の福呼ぶ闇や鬼やらひ 長尾タイ 末黒野 201905
鬼やらひ愚智も小言もころころと 石田冨山 京鹿子 201905
成田屋の目力強し鬼やらひ 松本胡桃 風土 201905
鬼やらひ乳歯抜けたる子に打たる 池野つむぎ 馬醉木 201905
法螺貝の音に始まる鬼やらひ 礒貝尚孝 黄落 202003
鬼やらひ縺れた糸に鉈を振る 出利葉孝 202004
金文字の光る山号鬼やらひ 森清堯 末黒野 202005
半蔀をあげ高空へ鬼やらふ 栗坪和子 202005
関取を見に行く寺や鬼やらひ 尾崎千代一 末黒野 202005
鬼やらひ心の鬼もマスクせり 藤田美耶子 202105
鬼やらひ鬼にとどかぬ声出して 松山三千江 春燈 202105
一部屋に籠もる暮しや鬼やらひ 岡井マスミ 末黒野 202105
濃き闇をめがけ的無き鬼やらひ 湯川雅 ホトトギス 202107
娘来てなやらひゆきし宵のうち 今井千鶴子 ホトトギス 202107
鬼やらひ鶯張りを踏み鳴らし 稲畑廣太郎 ホトトギス 202201
九十五歳声聞かせばや鬼やらひ 亀田虎童子 あを 202204
袋入り豆も護身の鬼やらひ 七郎衛門吉保 あを 202204
鬼やらふ米寿の豆をつまみけり 森ふく 春燈 202205
鬼やらひ子らの雄叫び福を呼ぶ 梅原ひろし 京鹿子 202205
子の声につぐ犬のこゑ鬼やらひ 森清堯 末黒野 202205
炒りたての豆を一口鬼やらふ 高木邦雄 末黒野 202205
溜息の一つや二つ鬼やらひ 山田健太 風土 202206
鬼門より硬き風入れ鬼やらひ 小田嶋野笛 末黒野 202206
鬼やらひ声の大きな方が勝ち 志方章子 六花 202206
鬼やらい →1

 

2023年2月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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