二月尽    221句

階段を下りて呟く二月尽    橋關ホ

如月  きさらぎ  二月  三月  二月尽  二ン月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
北極の旅の絵葉書二月尽 山田弘子 春節 199503
熱引きて窓辺明るき二月尽 細原順子 俳句通信 199904
二月尽なれば積み荷のにはかにて 桑垣信子 いろり 199904
二月尽子が娶らむと言ひ出せり 宮津昭彦 199904
二月尽くテレビ女優の死を報ず 佐藤よしい 風土 199905
川幅のいくばくふとり二月尽 能村登四郎 芒種 199911
石打ちし鍬の火花や二月尽 中田ゑみこ 馬醉木 199912
人去りて耳朶に手をやる二月尽 平井奇散人 船団 199912
菜を茹でし湯気美しや二月盡 田中藤穂 水瓶座 200002
静脈のように流れて二月尽 星野早苗 空のさえずる 200002
天敵の一尾もをらず二月尽 山田六甲 六花 200003
利酒に本音の出さう二月尽 辻のぶ子 俳句通信 200004
アダ名無き教師の机二月尽 塩見恵介 虹の種 200005
京言葉五つ覚えて二月尽 伊藤翠 船団 200006
インスタントラーメン三分二月尽 近藤千雅 船団 200010
沖潮に日の照りみちて二月尽 阿部ひろし 酸漿 200103
深々と土の息吹や二月尽 丹羽啓子 馬醉木 200104
万華鏡きらきら廻し二月尽 谷口ふみ子 雨月 200104
木の股の明りと影や二月盡 岡井省二 200110
遺言を書かねばならず二月尽 芝尚子 あを 200204
惜しみつつ読みすすむ書や二月尽 宮津昭彦 200204
青梅路に走者集ひて二月尽 菊地英雄 酸漿 200204
包丁研ぐ鋼の匂ひ二月尽 谷口みちる 200204
目の前に行事つらなり二月尽 小田ひろ 円虹 200205
雨あがる土つやつやと二月尽 字佐美祐喜子 酸漿 200205
天皇全快ひとごとならず二月盡 堀内一郎 あを 200303
鳥を待つカメラの椅子や二月尽 飯田はるみ 築港 200304
なにもなきものに躓き二月尽 後藤志づ あを 200304
鼻尖きに紙縒点して二月尽 佐藤喜孝 青寫眞 200304
二月尽積んどかる書も蔵書なる 村越化石 200305
柊屋俵屋と来て二月尽 嵯峨根鈴子 火星 200305
乗り換への駅にまごつき二月尽 長谷川守可 百鳥 200305
縄文の勾玉碧し二月尽 島玲子 風土 200305
嫁ぐ娘へ小言の増えし二月尽 平居澪子 六花 200305
筆ぐせを又直されて二月尽 古林田鶴子 ぐろっけ 200306
二月尽ざらついてをるぼんのくぼ 南一雄 200306
白鳥の首の汚れて二月尽 谷上佳那 百鳥 200306
急ぐなよ生き急ぐなよ二月尽 菅原健一 200307
締め切りに追はれながらの二月尽 品川鈴子 ぐろっけ 200403
夜は冷えて星が大粒二月尽 岡本眸 200403
吾に余白残す位牌や二月尽 鈴木とおる 風土 200405
船笛の尾を引く響み二月尽 佐々木よし子 200405
雀等の生き生きと翔け二月尽 島崎勇作 酸漿 200405
奈良漬の飴色深し二月尽 荒川清司 遠嶺 200407
新しき手帳にも馴れ二月尽 森山のりこ あを 200504
銀色に浪ゆれ動く二月尽 藤井和子 雲の峰 200504
ことことと豆煮る暮し二月尽 窪田粧子 馬醉木 200505
林中を烏の飛べる二月尽 工藤ミネ子 風土 200505
二月尽佳きことばかり指折りて 中上照代 火星 200505
二月尽人の思ひの行き違ひ 堀田こう 雨月 200505
ストレスといふもののけや二月尽 代田青鳥 風土 200505
担送の妻の目愛し二月尽 高木一 200506
櫛あてて髪うすき知る二月尽 木船史舟 200506
海面より光り調ふ二月尽 木内憲子 200506
黒潮の潮目の見える二月尽 若泉真樹 200506
庭眞白地震もありて二月盡 北村香朗 京鹿子 200506
寢話しの親子兄妹二月盡 瀧春一 菜園 200509
鉈一丁研ぎ上げにけり二月盡 滝沢伊代次 万象 200603
礼の筆欠礼の筆二月尽 鷹羽狩行 200603
服薬を忘れる日々や二月尽 鎌倉喜久恵 あを 200604
銀盤に憑かれてうかと二月尽 秋葉雅治 200605
浪音が晒す流木二月尽 清原彰子 河鹿 200605
薔薇の瘤雨のうるほす二月尽 松井志津子 200605
外つ国と津波のつなぐ二月尽 藤原照子 200605
日の量の目に余りたる二月尽 水野恒彦 200605
ウエストを測つてもみる二月尽 猿橋洋子 200605
軒雫止まず会津の二月尽 村田菊子 遠嶺 200606
法要の日取りの知らせ二月尽 大熊坩火 200606
二月尽以下を省略せしごとし 鷹羽狩行 200703
竹の秀の風晶々と二月尽 布川直幸 200704
樽の箍固く締め込む二月尽 阿部月山子 万象 200704
住所録新しくせり二月尽 池崎るり子 六花 200704
割り箸を音立てて割り二月尽 杉本薬王子 風土 200705
青空は窓枠なりの二月尽 山崎靖子 200705
新年の意気込み何処二月尽 石田玲子 200705
手放せる愛車思ひて二月尽 青垣和子 雨月 200705
縫ひ掛けの留袖吊し二月尽 石上宗花 200705
山肌に湿りまだあり二月尽 岩月優美子 200705
肺炎を病みて隠れり二月尽 松崎鉄之介 200705
わが町の安吾記念日二月尽 鈴木石花 風土 200705
天井の煤落ち来たる二月尽 大坪景章 万象 200706
二月尽潮ひかり出す走り出す 佐々木幸 200706
誠なる言葉たづねて二月尽 邑橋節夫 遠嶺 200708
二月尽一章読みしままなる書 川崎良平 雨月 200801
外に出てみれば満月二月尽 山田六甲 六花 200803
竹林にそよぐ光も二月尽 藤井君江 馬醉木 200805
うつぶせに人形流れ二月尽 栗栖恵通子 200805
六根清浄富士は青天二月尽 徳永辰雄 春燈 200805
酒欲しき夜半風鳴りて二月尽 松波幹治 万象 200805
風音に覚めて飲む水二月尽 長谷川千枝子 200805
日めくりの言葉のよき日二月尽 高橋あつこ 遠嶺 200805
空模様変転激し二月尽 浜田南風 200806
無患子の金の実残る二月尽 花岡豊香 酸漿 200807
二月尽ただ旅ひとつしたるのみ 今井千鶴子 ホトトギス 200807
突堤の吹き残されて二月尽 山下由理子 200810
裏霞越乃寒梅二月尽 堀内一郎 あを 200903
生きもののこゑよく透り二月尽 石寒太 炎環 200904
恙なしとは言ひも得ず二月尽 大橋敦子 雨月 200904
鳥の混む平らな礁二月尽 荒井千佐代 200905
二月尽野球好きなるたこ焼屋 太田一貴 炎環 200905
和菓子屋のはや色ふかし二月尽 野坂民子 馬酔木 200905
野も畠も雨を含みて二月尽 後藤とみ子 ぐろっけ 200905
探す物ひよつこり出でて二月尽 太田具隆 春燈 200905
シュレッダー鋏の重し二月尽 青木ちづる 200905
なけなしの身銭切らされ二月尽 小川匠太郎 201002
踊り場に本積むならひ二月尽 鷹羽狩行 201003
大地震の画面に変り二月尽 赤座典子 あを 201004
株価など無関心なり二月尽 森下康子 201004
掘割に舫ふ笹舟二月尽 市川稲舟 201005
新たなる誓言ゆるぐ二月尽 吉村さよ子 春燈 201005
それぞれの五輪にドラマ二月尽 和田郁子 201005
煮返しの多き夕餉や二月尽 本多游子 春燈 201005
宇治橋の桧の白木二月尽 川崎利子 201005
引締まる虎の土鈴や二月尽 篠原幸子 春燈 201005

 サンシャイン60

雨に喧ぶ大パノラマや二月尽

上山永晃 春燈 201005
急変の母を背負ひて二月尽 木杉千保子 万象 201006
やうなものばかり作りて二月尽 相良牧人 201006
二月盡臨終の句を急がねば 竹貫示虹 京鹿子 201102
犬小舎の奥に犬ゐる二月尽 竹内弘子 あを 201104
笑ひ顔だけ残って二月尽 堀内一郎 あを 201104
かくは生きかく生き抜かむ二月尽 木村風師 馬醉木 201104
さみしさも痛みのひとつ二月尽 西川織子 馬醉木 201104
地下鉄の柱は木の根二月尽 古屋元 201105
逝きし人便りなき人二月尽 溝口健也 201105
久々に聞く雨音や二月尽 設楽唱子 酸漿 201105
ちらちらと窓辺の白く二月尽 山荘慶子 あを 201105
柴犬の鼻の濡れいろ二月尽 竹内弘子 あを 201105
二月尽髭ばりばりと剃りにけり 荒木稔 ぐろっけ 201105
図書館もIT化して二月尽 武田ともこ ぐろっけ 201106
松の幹くろぐろ濡れて二月尽 高村俊子 万象 201106
子びたりでよし雪癖の二月尽 伊藤白潮 201201
食べて寝て欲はわづかや二月盡 竹貫示虹 京鹿子 201202
不精髭つるりと剃るや二月尽 大谷誠一郎 末黒野句集 201203
供へたる仏飯とがる二月尽 コ田千鶴子 馬醉木 201204
二月尽再診医師に励まされ 岸本林立 雨月 201204
読みかけの本ばかり積み二月尽 代田青鳥 風土 201205
同期会の通知が亡妻に二月尽 田村すゝむ 風土 201205
地下鉄に鳩迷ひきて二月尽く 藤田陽子 万象選集 201205
梅便り豪雪便りや二月尽 鎌田慶子 ろんど 201206
にはとりの少し汚れて二月尽 林昭太郎 あまねく 201210
赤き実食べつくされし二月尽 明石文子 ぐろっけ 201305
偕老の友の少なし二月尽 松本恒子 ぐろっけ 201305
かたづけのもの括り終へ二月尽 米田文彦 かさね 201305
里山に機の音なす二月尽 宮崎左智子 201305
寺町の屋根みな光る二月尽 市ヶ谷洋子 馬醉木 201305
二月尽爪の清潔こころして 中村恭子 201305
塔の反り締める日輪二月尽 藤岡紫水 京鹿子 201305
速達の声かけられり二月尽 甕秀麿 201306
人が犬犬が人曳く二月尽 荒木甫 201306
頬を打つ風も和らぐ二月尽 小林清彦 末黒野 201306
二月尽緊張解けて小働き 小林和世 末黒野 201306
二月尽一本の指に後遣症 根岸善行 風土 201306
のぞき見の秘仏の揺るる二月盡 松川悠乃 ろんど 201306
幾千の星きらきらと二月尽 鈴木セツ 201404
あと五分寝床出られぬ二月尽 大木清美子 201404
おねだりの鳩に囲まれ二月尽 和田政子 201404
落ちつかぬ気持のままに二月尽 佐藤喜仙 かさね 201405
我が町を包める夕焼二月尽 伊東和子 201405
雲水の鉢のうちそと二月尽 瀬川公馨 201406
したきことすべきことあり二月尽 今橋眞理子 ホトトギス 201407
戻り来て一円拾ふ二月尽 布川直幸 201502
水底へ谷深かりき二月尽 山田六甲 六花 201503
流れゆく時の速さよ二月尽 大木清美子 201504
鋤込んで土のやはらか二月尽 鈴木セツ 201504
喪ごころの襞深めつつ二月尽 渡部良子 馬醉木 201505
こともなげに溜まる切抜き二月尽 吉村さよ子 春燈 201505
荒ぶ風天空綺麗二月尽 長崎桂子 あを 201505
菓子の銘「未開紅」なり二月尽 中林晴雄 201505
二月尽く静かな昼のレモンティ 水田壽子 雨月 201506
半月のおぼろおぼろに二月尽 松村光典 やぶれ傘 201506
一日一句生きる証の二月尽 田村すゝむ 風土 201506
締切り日はたとありけり二月尽 今橋眞理子 ホトトギス 201507
ミルクキャラメル二粒くらい二月尽 長沼佐智 船団 201508
二月尽真つ赤な裏地翻し 能村研三 201604
結界の竹に雨降る二月尽 山田六甲 六花 201604
レコードの回る埃も二月尽 林昭太郎 201605
オルガンに遠き風音二月尽 大川ゆかり 201605
非常食の賞味期限や二月尽 豊谷ゆき江 春燈 201605
二月尽葬りの人散り散りに 小林愛子 万象 201606
つづけざま訃報のきたる二月尽 原田しずえ 万象 201606
歯磨きの水の甘しよ二月尽 森山暁湖 万象 201606
夕富士を残しむさし野二月尽 手島南天 万象 201607
木の瘤に日の当たりゐる二月尽 七種年男 輪中の空 201612
夕富士を残しむさし野二月尽 手島南天 万象 201607
木の瘤に日の当たりゐる二月尽 七種年男 輪中の空 201612
万物の影に戦く二月尽 鈴鹿呂仁 京鹿子 201703
神杉に日矢立ち上る二月尽 上辻蒼人 風土 201705
女房の鬼の霍乱二月尽 荻布貢 201705
二月尽木椅子に艶のよみがへり 小林愛子 万象 201705
大楠の注連ややゆるむ二月尽 平居澪子 六花 201705
へとへとの今日クリアして二月尽 栗山みどり 201705
迷惑メール削除削除や二月尽 渕田則子 末黒野 201705
この扉押さうか引くか二月尽 上野紫泉 京鹿子 201706
砂時計さらさらさらと二月尽 今橋眞理子 ホトトギス 201707
ひと文字のおもさを思ふ二月尽 宮川みね子 風土 201706
風刺すよう鶴の一声二月尽 北上正枝 201707
鳥の名を覚えきれずに二月尽く 須賀敏子 あを 201804
銀鼠の空気愉しも二月尽 瀬川公撃 201805
齢来てもろもろのこと二月尽 杉原ツタ子 201805
二月尽先師の齢いつか越え 安立公彦 春燈 201805
開演の太鼓の連打二月尽 山浦紀子 春燈 201805
二月尽砂地に動く魚の目 平松うさぎ 201805
銀盤にをとこ舞ひゐて二月尽 川田好子 風土 201805
校舎より歌の聞こゆる二月尽 廣瀬雅男 やぶれ傘 201805
死にたしと月に嘯き二月尽 柴崎和男 やぶれ傘 201806
艦綱の先を波間に二月尽 近藤暁代 馬醉木 201905
紅き実の総て消えたり二月尽 中上馥子 春燈 201905
あら汁の大鍋仕立て二月尽 中村洋子 風土 201905
こまがえるぬかるみを跳び二月尽 片山煕子 京鹿子 201905
二月尽寒と暖とのくりかへし 中内敏夫 201905
肩寄せて暖簾をくぐる二月尽 佐藤慧美子 201905
明け方の雨聴きすます二月尽 善野行 六花 201906
課税なき身となり久し二月尽 小田嶋野笛 末黒野 201906
髪うすき夫の背中や二月尽 工藤はる子 201907
いつの間に手相変りぬ二月尽 山田六甲 六花 202003
沙汰のなき友を訪ねむ二月尽 谷口律子 末黒野 202004
義父の世話長きに及ぶ二月尽 井上正子 春燈 202004
二月尽うるふ一日を持て余し 根岸善行 風土 202006
使ひ捨ての手拭き必携二月尽 中里昌江 末黒野 202006
風呂敷の角を揃へて二月尽 林すみ 京鹿子 202006
凛々と頬打つ風や二月尽 中野あぐり 春燈 202102

 

2021年2月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。