二月尽 2    39句

階段を下りて呟く二月尽    橋關ホ

如月  きさらぎ  二月  三月  二月尽  二ン月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
開演の太鼓の連打二月尽 山浦紀子 春燈 201805
二月尽砂地に動く魚の目 平松うさぎ 201805
銀盤にをとこ舞ひゐて二月尽 川田好子 風土 201805
校舎より歌の聞こゆる二月尽 廣瀬雅男 やぶれ傘 201805
死にたしと月に嘯き二月尽 柴崎和男 やぶれ傘 201806
艦綱の先を波間に二月尽 近藤暁代 馬醉木 201905
紅き実の総て消えたり二月尽 中上馥子 春燈 201905
あら汁の大鍋仕立て二月尽 中村洋子 風土 201905
こまがえるぬかるみを跳び二月尽 片山煕子 京鹿子 201905
二月尽寒と暖とのくりかへし 中内敏夫 201905
肩寄せて暖簾をくぐる二月尽 佐藤慧美子 201905
明け方の雨聴きすます二月尽 善野行 六花 201906
課税なき身となり久し二月尽 小田嶋野笛 末黒野 201906
髪うすき夫の背中や二月尽 工藤はる子 201907
いつの間に手相変りぬ二月尽 山田六甲 六花 202003
沙汰のなき友を訪ねむ二月尽 谷口律子 末黒野 202004
義父の世話長きに及ぶ二月尽 井上正子 春燈 202004
二月尽うるふ一日を持て余し 根岸善行 風土 202006
使ひ捨ての手拭き必携二月尽 中里昌江 末黒野 202006
風呂敷の角を揃へて二月尽 林すみ 京鹿子 202006
凛々と頬打つ風や二月尽 中野あぐり 春燈 202102
断捨離の始まらぬまま二月尽 須賀敏子 あを 202104
再びの揺れに怯えて二月尽 七郎衛門吉保 あを 202104
ビルの上にまんまるな月二月尽 渡邊孝彦 やぶれ傘 202105
大川を渡る夜汽車や二月尽 安立公彦 春燈 202105
根つからの丼勘定二月尽 矢口笑子 春燈 202105
活動の力湧き出づ二月尽 佐藤まさ子 春燈 202105
目薬に追ひ捲られて二月尽く 松本ゆきえ 春燈 202105
二月尽時経ることの早すぎる 西村白杼 京鹿子 202105
こつの要る抽斗ひとつ二月尽く 能村研三 202105
玻璃越しの陽射しに和む二月尽 関妙子 202105
余命てふ得体なきもの二月尽 石川東児 202105
二月盡く肺の笛鳴り子にかくし 石川桂郎 風土 202112
県界越えることなく二月尽 須賀敏子 あを 202204
美容室のうぬぼれ鏡二月尽 平城静代 202205
かろやかなシュレッダーの音二月尽 植村蘇星 京鹿子 202205
店頭の捨て値の暦二月尽 森川享 末黒野 202205
古本の値札に値札二月尽 稗田寿明 202305
振り向けば骨の鳴る音二月尽 亀井福恵 京鹿子 202306
二月尽 →1

 

2024年2月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。