夏終る 2    26句

夏終る見知らぬノッポ町歩き    阿部完市

作品
作者
掲載誌
掲載年月
忘れものしたやうな日々夏終はる 須賀敏子 あを 201711
子ら去にて幕引くやうに夏終る 片山喜久子 雨月 201810
逆転の成らず球児の夏終る 稲岡みち子 雨月 201810
擦傷にヨーチン塗りて夏終る 森田明成 201811
真つ黒な背ナの輝き夏終る 江島照美 201811
夏終はる黙読できて背が伸びて 栗原公子 201811
公園の芝生にテント夏終る 時田義勝 やぶれ傘 201902
山鳥のひと声に夏終りけり 石川倜子 馬醉木 201908
雄鶏の鋭き蹴爪夏終る 半谷洋子 201910
巻尺のささっと戻り夏終る 井上菜摘子 京鹿子 201910
勝ち続け最後に一敗夏終る 竹村淳 201912
降り過ぎの後照りすぎて夏終る 森なほ子 あを 202010
廃駅に石炭の貨車夏終る 辻美奈子 202011
少年の顎の尖りや夏終る 横田敬子 202101
吹いて消すカレーの辛さ夏終る 田代民子 202102
一行書へ落款入れて夏終る 宮澤靖子 末黒野 202104
うす暗い土間に泥靴夏終る 江口恵子 やぶれ傘 202110
筑波嶺に一筋の雲夏終る 水谷昭代 202111
夕星や家居暮しの夏終る 江森悦子 202111
大原女に知りあいひとり夏終る 北川孝子 京鹿子 202111
ぽんこつを耐へて米寿の夏終る 木村享史 ホトトギス 202203
足の藻を足で外して夏終る 荒井千佐代 202209
片空へ雲を畳みて夏終る 太田良一 末黒野 202210
乗つ越しの分岐の岩や夏終る 尾崎千代一 末黒野 202211
投薬を数える旧課夏終わる 大山夏子 202212
砂浜に思ひ出残し夏終はる 京極久也 末黒野 202212
夏終る →1

 

2023年8月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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