夏果つ 2    32句

獄中の俳句は陰画夏果つる    高島茂

夏果つ  夏終る  夏の果  夏終る  夏惜む  夏行く  ゆく夏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
水やりに明け暮れし夏果てにけり 平居澪子 六花 201511
夏果や訃報の電話重なりて 谷貝美世 末黒野 201512
読みかけの本に栞を夏果つる 山本漾子 雨月 201611
残照や夏果ての海暗くなり 原田達夫 201611
自分史に残る今年の夏果つる 大文字孝一 春燈 201611
コーヒーの確かな苦さ夏果つる 和田絢子 春燈 201611
夕鴉の夥しさや夏果つる 芝田幸惠 末黒野 201611
夏果つる空へ逆転ホームラン 小田嶋野笛 末黒野 201611
技アリに鼻血したたる夏果つる 辻水音 201612
夏果ての仁王はうしろ見せざりき 中川句寿夫 ここのもん 201705
夏果つる浪が礁を攻めつづけ 戸栗末廣 201709
新旧の卒塔婆差し替へ夏果つる 本多遊方 春燈 201710
デッサンは難行苦行夏果つる 岩下芳子 201711
源流の滴一滴よ夏果つる 藤森すみれ 201711
夏果や三日剃らねば別の貌 土井三乙 風土 201712
朴の葉に風揉みのきず夏果つる 能村研三 201809
甲子園の土持つ球児夏果てる 都築繁子 201904
鎌倉はぼんぼり祭夏果てて 今村千年 末黒野 201904
夏果ての仏足石の五指平ら 辻美奈子 202010
夏果つや訳分らずのカタカナ語 七郎衛門吉保 あを 202010
夏果ての星の砂入るガラス壜 加賀荘介 202011
歳時記に四つ葉しをりて夏果つる 長尾タイ 末黒野 202011
ドローンに視る夏果ての爆心地 服部早苗 202102
標本に垂直のピン夏果つる 原友子 202102
夏果や枕のそばの時刻表 篠田大佳 あを 202109
夏果ての靴よりこぼす島の砂 松尾龍之介 202112
線状降水帯の言葉覚えし夏果つる 都築繁子 あを 202209
オレンジ色の月を残して夏果つる 谷口摩耶 202210
夏果ての風が鳴らすは禾の類 南うみを 風土 202210
ラジオから昭和のメロディ夏果つる 岡美智子 末黒野 202211
夏果や黒きミイラは守宮の子 森なほ子 あを 202211
ストローを噛む癖今も夏果つる 政時英華 京鹿子 202212
夏果つ→ 1

 

2023年8月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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