5   108句

漆掻あたまのうへや鵙のこゑ   白雄

百舌鳥    鵙の贄  鵙日和  冬の百舌  春の鵙

作品
作者
掲載誌
掲載年月
何色の実を食べたのか鵙の声 大川ゆかり 201101
大気裂き天突き抜けに鵙猛る 山田をがたま 京鹿子 201101
鵙高音勧行僧の青つむり 辻本俊子 京鹿子 201101
極彩の十二神将鵙猛る 佐藤真隆 京鹿子 201101
旦夕に仰ぐ城山鵙の晴 田中春子 雨月 201101
鵙高音とんと人声絶えし余呉 小原登志春 雨月 201101
風の鵙一水よぎる竹ばやし 梶浦玲良子 六花 201101
紐張つて畝つくりゐる鵙のこゑ 根橋宏次 やぶれ傘 201101
鵙鳴くや野良着つくろふ針仕事 八木岡博江 酸漿 201101
天武持統合葬陵や鵙猛る 坂上香菜 201102
手枕の眠り菩薩や鵙高音 佐野和子 万象 201102
初鵙に肩のほぐるる朝かな 小川玉泉 末黒野 201102
挑むこと忘れし日々や鵙猛ける 小田嶋野笛 末黒野 201102
鵙猛る尖閣島の浪荒き 高谷栄一 嵯峨野 201107
我が代で終る故郷鵙鳴けり 野坂民子 馬醉木 201110
柿の木に大声をあげ山の鵙 滝沢伊代次 万象 201110
陸奥の悲鳴届かず猛り鵙 笠井清佑 201111
鵙猛る意に染まぬ世を嘆かへば 藤原たかを 馬醉木 201111
鵙の聲天へつゝぬけうれしき日 丸山佳子 京鹿子 201111
鵙鳴いて朝の味噌汁沸騰す 丸山佳子 京鹿子 201111
町医者の番付表や鵙の声 坂上香菜 201112
初鵙や青ひと色の今朝の空 小川玉泉 末黒野 201112
歩けとは生きよの言葉鵙のこゑ 田中臥石 末黒野 201112
能舞台の静寂劈く鵙の声 鈴木一三 末黒野 201112
鵙高音をとことことん老いにけり 栗栖恵通子 201112
世の中は男と女鵙高音 桑原逸子 201112
一木の毘沙門天や鵙猛る 坂上香菜 201201
天上の蒼く波立つ鵙の声 近藤喜子 201201
鋭角のフオルム即ち鵙のこゑ 瀬川公馨 201201
だらだらの暗がり坂の鵙高音 大坪景章 万象 201201
鵙猛る夕べの空を入れ替へて 間島あきら 風土 201201
鵙高音背山の樹帯つつぬけに 博多永楽 雨月 201201
鵙鳴くや浅き流れを舟くだり 廣瀬雅男 やぶれ傘 201201
悩むこと年々増えて鵙の声 能勢栄子 201202
鵙一声天の高さを筒抜けに 高野春子 京鹿子 201202
鵙鳴いて森のアトリエ彩を増す 岡山敦子 京鹿子 201202
ブーメラン鵙の空より戻り来る 涼野海音 火星 201202
大空に鵙の合図の響きけり 蟻蜂 六花 201202
畑仕事休むひととき鵙高音 白石正躬 やぶれ傘 201202
朝鵙や豆腐屋は戸を全開に 田岡千章 201203
朝鵙や妹の笑くぼに母を見る 布川孝子 京鹿子 201203
この年も帰郷の如く鵙来たり 中尾廣美 ぐろっけ 201203
牡丹雪はげしき中を鵙とべり 大森いく 万象選集 201205
合羽坂百闍結盾ノ彼岸鵙 小林清之介 風土 201205
鵙猛る空のありけり四高跡 井村和子 風花 201206
夕鵙や高き一樹に日の残り 佐津のぼる 六花 201211
病人に朝おそろしき鵙の声 城孝子 火星 201211
耳底に波郷のこゑや鵙猛る 田中臥石 末黒野 201211
初鵙や赤き郵便受けの家 加藤みき 201211
鵙猛る森の深くに御用邸 佐藤美紀 ろんど 201212
竹林のしじま切裂く鵙の声 石川かおり 201301
あちこちに祠まつりや鵙の声 片岡久美子 201301
手術創の消えぬ蒼さや鵙の声 坂上香菜 201301
訛声は父親譲り鵙猛る 山田佳子 201301
宝物殿の重き扉や鵙のこゑ 浜福惠 風土 201301
朝鵙の声をさへぎる花頭窓 唐澤よし枝 京鹿子 201301
鵙鳴くや内弁慶の成れの果て 上野かりん ろんど 201301
鵙高音五百羅漢の身じろがず 池内結 ろんど 201301
朝鵙に打たれ愚直な父のこと 古川忠利 ろんど 201301
明けやらぬ鵙の高鳴さ里の山 水野弘 ぐろっけ 201301
土牢の静寂破りぬ鵙高音 青木由芙 末黒野 201301
人は顔みせて死にけり寒の鵙 八田木枯 鏡騒 201301
草原に自転車置き場鵙のこゑ 大島英昭 やぶれ傘 201301
由緒書きひと隅剥がれ鵙のこゑ 大島英昭 やぶれ傘 201301
日時計の影は動かず鵙猛る 藤田素子 火星 201302
波郷忌の粥啜りをり朝の鵙 松本三千夫 末黒野 201302
一天の瑠璃色ふかむ鵙の声 熊切光子 末黒野 201302
覚えなき差出人や鵙高音 史あかり ぐろっけ 201302
傷癒えて鵙の高音のしみとほる 早崎泰江 あを 201302
高鳴ける鵙より景色展けくる 今村征一 ホトトギス 201303
舞岡の雑木林や鵙猛る 杉本裕子 末黒野 201303
鵙鳴いてビユッフェの船を壁に貼る 陽山道子 船団 201304
里山の初鵙待たず去り給ふ 村上光子 馬醉木 201311
七日間もの言へぬなり朝の鵙 白数康弘 火星 201311
夕鵙やこころにきざむ師の言葉 松本美簾 馬醉木 201311
鵙高音ななめに裂けるセロテープ 関根瑶華 201311
鵙猛る胸に不安の種ひとつ コ田千鶴子 馬醉木 201312
学僧が飯つぎ呉れし鵙の晴 蘭定かず子 火星 201312
やあ君か鵙よ天より甘え鳴き 山田六甲 六花 201312
負けん気の強きは血筋鵙の声 藤丸誠旨 春燈 201312
眠る子の育つ大の字鵙高音 森下康子 201312
裏返る風のごとくに鵙の声 亀井紀子 201312
鵙のこゑ火焔の神を祀りけり 野中亮介 馬醉木 201312
鵙高音雑木林の余白より 池内結 ろんど 201312
鵙鳴ける江戸の客殿十王図 藤本秀機 201312
鵙猛る一村の畑流されて 中川すみ子 201312
鵙猛る旅に目覚めて『田舎教師』 神蔵器 風土 201312
うとましき護送車通過鵙猛る 坂上香菜 201312
鵙猛り吟行の空引き締まる 石橋萬里 ぐろっけ 201401
鵙高音風紋寄する大砂丘 山田春生 万象 201401
漏刻の静かなりけり猛り鵙 中川すみ子 201401
宿坊に隠し部屋あり鵙の声 藤田素子 火星 201401
鵙高音何時も話の外にをり 長谷川歌子 春燈 201401
鵙鳴くや引越の荷の少なさに 平居澪子 六花 201401
鵙鳴くや其処は久女の句碑の空 今井妙子 雨月 201401
水攻図容れ攻防の鵙高音 和田照海 京鹿子 201401
ちちはは亡し姉亡し鵙の啼いてをり 荒井千佐代 201401
掃除の手休めてをれば鵙高音 三輪慶子 ぐろっけ 201401
一瞬の怠惰に鵙の撃たれけり 竪山道助 風土 201402
赤目渓を貫く一気鵙の声 中井登喜子 201402
異邦人のパワーランチや鵙高音 南北佳昭 船団 201403
幾重にも伸びし電線鵙猛る 廣畑育子 六花 201403
百歳で女は死んで朝の鵙 東英幸 船団 201403
銃眼の三角四角鵙猛る 田岡千章 201404
鵙鳴くやホームに立てばみな旅人 岩岡中正 ホトトギス 201404
騎馬戦の脚より潰れ鵙のこゑ 柴田志津子 201404
鵙の下なげき乙女の伏身像 桂樟蹊子 201408
われ生きてあるし合はせや鵙高音 上原重一 201410
鵙→ 6      

2021年10月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。