暮の春     87句

返歌なき青女房よくれの春   蕪村

暮春  晩春  春惜しむ  暮の春  惜春  春暮るる・春の果

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
傘上げて仰ぐ一樹や暮の春
前田陶代子
199901
暮の春木椅子に刻を忘れをり
穴澤光江
花菜風
199907
手を振れば水の音する暮の春
小枝恵美子
ポケット
199911
峠路に草鞋売る店暮の春
皆川盤水
春耕
200005
空港に旅のあふれて暮の春
塙告冬
ホトトギス
200009
唐橋に女神を偲ぶ暮の春
大柳篤子
俳句通信
200107
竹林の雨騒然と暮の春
岡本眸
200108
あみだ籤曲り曲りて暮の春
朱間繭生
銀化
200204
暮の春墓域を抜ける散歩道
鎌倉喜久恵
あを
200206
古墳画の美女に恋する暮の春
萩野谷三和
遠嶺
200207
暮の春ユーロのみに両替す
井上雅晴
帆船
200207
皿盛りの貝に水打つ暮の春
戸田喜久子
200207
一人づつ別れ独りに暮の春
河野美奇
ホトトギス
200210
改行をしたがる文や暮の春
田村はじめ
銀化
200301
暮の春嫁てふ言葉嫌ふ妻
稲畑廣太郎
ホトトギス
200304
暮の春出汁たつぷりの鰻巻かな
中村房枝
六花
200304
十年後の我に文書く暮の春
清わかば
雲の峯
200306
きもせず薪割る音や暮の春
浅川正
雲の峯
200306
暮の春ひとりひとりのベンチかな
高木嘉久
200307
飛行機雲たちまち太る暮の春
島谷征良
風土
200308
子に妻を一日貸して暮の春
丁野弘
200404
暮の春少し危き人も居て
稲畑廣太郎
ホトトギス
200405
暮の春追悼集の届きけり
沖増修治
百鳥
200407
わがままを通し通され暮の春
石脇みはる
200407
暮の春一番線の鳥打帽
中島陽華
200407
山に立ち深呼吸せり暮の春
小山百合子
遠嶺
200408
墓守の番屋閉ざされ暮の春
大塚まや
京鹿子
200408
井戸のぞくときに顔あり暮の春
八田木枯
夜さり
200409
飛ぶときは手をひろげます暮の春
佐藤喜孝
あを
200505
旅の夜の敷居の照や暮の春
前田陶代子
200506
石ひとつ水輪ひとつの暮の春
濱田萬里子
河鹿
200507
夭折は手遲れなりし暮の春
佐藤喜孝
あを
200507
暮の春人に添ふごと海にそひ
鹿野佳子
200508
捨つるべきものを束ねる暮の春
田中藤穂
あを
200606
漣にネオン曖昧くれの春
清水裕子
200607
手放せぬ杖となりけり暮の春
金子輝
春燈
200707
暮の春赤きパプリカ求め来て
戸谷たみ子
酸漿
200707
渚ゆく風ぴちぴちと暮の春
小宮山勇
遠嶺
200708
からくりに見とれて飛騨の暮の春
大西洵子
遠嶺
200708
暮の春背ナより拝す菩薩かな
小島昭夫
春燈
200807
薬師寺展
寄する波に足跡乱る暮の春
村瀬憲正
春燈
200807
押し続くリセットボタン暮の春
小松誠一
200807
桴で打つ木魚の音や暮の春
渡邊孝彦
やぶれ傘
200808
暮の春花壇と化せる丸の内
稲畑廣太郎
ホトトギス
200904
暮の春とはパステルの風の色
稲畑廣太郎
ホトトギス
200904
磨る墨の香に端座して暮の春
加藤克
200905
勲章の胸に在る日や暮の春
篠田純子
あを
200906
御成座敷開け放たれて暮の春
折橋綾子
200907
暮の春「大原御幸」に涙はも
河本由紀子
春燈
200907
ポスターに繋ぎ目のある暮の春
高田令子
201007
瞬かぬ木偶の目ぬぐひ暮の春
鳥居秀雄
201008
通夜の灯のほそぼそ揺らぎ暮の春
白石正躬
やぶれ傘
201008
帰るさにそっと夫の手暮の春
大松一枝
201107
夫入院
普通といふ暮しむつかし暮の春
中下澄江
201107
暮の春海は沖までとの曇り
加藤静江
末黒野
201108
打返す波の気怠き暮の春 和田森早苗 201207  
三脚に石かませゐる暮の春 服部早苗 201207  
祝ひ日に骨折をせり暮の春 赤座典子 あを 201207  
母の忌やはらから集ふ暮の春 和泉道草 末黒野 201208  
多羅葉に宛なき文や暮の春 奥井あき 201208  
隈笹を割つて坂みち暮の春 大島英昭 やぶれ傘 201210  
業平の駅の名消えて暮の春 須藤常央 ホトトギス 201211  
暮の春ミサヘ急ぎし男坂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
ボサノバが部屋に澱んで暮の春 西郷慶子 201307  
紅染めてポピーの波や暮の春 菊地崇之 かさね 201307  
看板は塩の一字や暮の春 瀧春一 花石榴 201312  
葉牡丹の花は菜の花暮の春 瀧春一 花石榴 201312  
暮の春惜しむがごとく柿若葉 筒井八重子 六花 201406  
右巻きの螺髪一尺暮の春 平松うさぎ 201406  
呼び込みの島の乙女や暮の春 小川玉泉 末黒野 201407  
些事ひとつ一つこなして暮の春 渡部節郎 201407  
モネに酔ひシャガールに酔ひ暮の春 前田美恵子 201407  
肉桂噛む見知らぬ姉を暮の春 高橋龍 201410  
漉餡のうすき甘みや暮の春 中村紀美子 春燈 201507  
無名異の茶碗を二つ暮の春 山口ひろよ 201508  
江戸城の石垣古りて暮の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604  
仕舞屋の格子の古ぶ暮の春 鈴鹿呂仁 京鹿子 201605  
暮の春チェロを地に立て辻楽師 中根美保 風土 201607  
放談に禁句つぎつぎ暮の春 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
祭日の続く聖堂暮の春 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
饅頭に焼印じゆつと暮の春 篠藤千佳子 201706  
胸に刻む旅の思ひ出暮の春 安斎久英 末黒野 201707  
出払うて留守居の気鬱暮の春 本多正子 雨月 201707  
暮の春肉も魚もなかりけり 高橋龍 201707  
うづくまる軍鶏に声とぶ暮の春 岸洋子 201707  
ゆるやかに沈みゆくもの暮の春 藤生不二男 六花 201708  
トーストにのせるもろもろ暮の春 服部早苗 201709  

 

2018年5月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。