陽炎 3  124句

ギヤマンの如く豪華に陽炎へる  川端茅舍  定本川端茅舍句集

陽炎  かぎろひ  かげろふ  糸遊  遊糸

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
陽炎の街や真つ赤なルージュ買ふ いしだゆか 遠嶺 200507  
送るものに陽炎立ちてをり 松たかし 火星 200507  
陽炎の向ふを走る日高線 山口和生 帆船 200507  
陽炎うて地中にかなしきことありぬ 直江裕子 京鹿子 200507  
陽炎や一段上り蔵へ錠 大高芭瑠子 炎夏 200507  
陽炎や昭和半ばのはやり唄 細田いずほ 遠嶺 200508  
陽炎や耳にやさしき里言葉 鈴木實 百鳥 200508  
目薬をさし陽炎へのりかへる 荒川美邦 京鹿子 200509  
牛の背の陽炎ひて廣く腰尖る 瀧春一 菜園 200509  
母の世は多産陽炎ふみしづめ 松村多美 四葩 200605  
陽炎や造船の浦午笛鳴り 神田一瓢 雨月 200605  
畑打ちの吾れ陽炎の芯となり 芝生南天 河鹿 200606  
東京大仏お胸ゆたかに陽炎へり 鈴木榮子 春燈 200606  
大股に陽炎を押しのけて行く 宮津昭彦 200606  
陽炎の詰まりてゐたる行き止り 宮津昭彦 200606  
跡といふ四角の野原陽炎へる 城間芙美子 対岸 200606  
陽炎の中より現るる鼓笛隊 近藤きくえ 200606  
陽炎も湾曲をして神戸かな 青山丈 200606  
呼ばれしと見返る道の陽炎へり 谿昭哉 200607  
畦に乗る陽炎父の忌を修す 工藤ミネ子 風土 200607  
陽炎のゆらぎの中に亡夫をり 劔持和子 酸漿 200610  
眠るたび陽炎になる小さき母 直江裕子 京鹿子 200701  
地下街のあたりなりけり冬陽炎 金澤明子 200702  
二面石の一つの貌の陽炎へり 岩下芳子 200705  
陽炎の中にありけり扇塚 竹中一花 200705  
陽炎やゴッホの影の確かなり 岩月優美子 200705  
青鷺の佇ちつくす影陽炎へる 木村火伸 200705  
陽炎につまづく我も老にけり 浮田胤子 ぐろっけ 200705  
陽炎の中の子供の浮いてをり 稲岡長 ホトトギス 200706  
陽炎の中より現れてかめと人 小形さとる 200706  
陽炎や駆けてくる子に尾のありぬ 近藤喜子 200706  
犬と行く野の先ざきの陽炎へり 穴澤光江 遠嶺 200706  
陽炎が揺らぐ町並人の波 大川冨美子 ぐろっけ 200706  
陽炎の中に耳癈忘れをり 西村琢 200706  
陽炎の中より現るる郵便夫 下川智子 200706  
陶工房の白磁のマリア陽炎へり 下川智子 200706  
陽炎ひて平城宮址謎増ゆる 岸本久栄 雨月 200706  
大和路や古墳の道の陽炎ひて 水野節子 雨月 200706  
無人駅降り陽炎の人となる 和田照子 200707  
陽炎ひて老老介護の果知らず 松田都青 京鹿子 200707  
光陰や父母の記憶も陽炎へる 松嶋一洋 200707  
身のうちに坤のありけり陽炎へる 雨村敏子 200707  
陽炎へる氷砂糖の溶けるやう 小嶋洋子 200707  
一艇のもんどり打つて陽炎へり 大曽根育代 遠嶺 200707  
陽炎の彼方に招く父母と夫 田原陽子 200707  
陽炎の中をぬけ出て電車来る 吉原一暁 200708  
陽炎のカーテン分けわけ電車くる 飯田泰子 八千草 200709  
陽炎を追へば遠くへゆかれけり 福地初江 200801  
陽炎を抜け切ることのなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
消息を問ふ陽炎のゆれてをり 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
陽炎に行先さだかならざりし 稲畑汀子 ホトトギス 200803  
陽炎やアメリカ青春小説集 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
陽炎の中へ入りゆく介護バス 米山喜久子 200805  
陽炎や母より長く妻と住み 高橋将夫 200805  
陽炎にぶつかつてゆくトラクター 山尾玉藻 火星 200805  
陽炎の里に円空仏在す 高橋照子 雨月 200805  
陽炎や横浜線はまつしぐら 岸はじめ ぐろっけ 200805  
陽炎や子育てする子と待合はす 東亜未 あを 200805  
陽炎へる先まで行かぬやうにする 青山丈 200805  
陽炎に帚立てかけ二度寝せり 池元道雄 馬醉木 200806  
陽炎をいちにち食みて牧の牛 泉田秋硯 200806  
陽炎ひて異次元の人歩み来る 西面和子 200806  
陽炎やゆらゆら匂ふ風の揺れ 中川雄作 遠嶺 200806  
ゆつくりと行く陽炎の向かう側 湯浅夏以 遠嶺 200806  
ため息はもとに戻らず陽炎へり 岡澤田鶴 200806  
滑走路翼を沈め陽炎へり 岡澤田鶴 200806  
陽炎につかまり立ちの赤子かな 浅田光代 風土 200806  
陽炎を懼る焦土の記憶かな 鈴木撫足 春燈 200806  
陽炎の中へ入り行く測量士 田中峰雪 雨月 200806  
陽炎や餌あそびの石切場 和田照海 京鹿子 200806  
陽炎の林道さつと犬過ぎる 森山のりこ あを 200806  
陽炎へる下界小人の国なせり 林敬子 酸漿 200806  
いのちいつまで陽炎が前うしろ 中田みなみ 200806  
陽炎の中にかげろふ人となり 廣瀬雅男 やぶれ傘 200806  
陽炎を青い鴉の横歩き 大島翠木 200807  
来し方は毬藻の中に陽炎へり 中野京子 200807  
劫火とはならぬ陽炎イエス伝 西村純太 200807  
陽炎や蛸壺積まれゐるあたり 伊藤トキノ 200807  
帰るさの花陽炎となりにけり 高橋澄子 200807  
陽炎に紛れぬやうに水を飲む 田村園子 200807  
陽炎やポイント並ぶ車両基地 柿沼盟子 風土 200807  
陽炎へるふるさとの地よ遠汽笛 小田切明義 春燈 200807  
陽炎の一の鳥居の奥にかな 丑久保勲 やぶれ傘 200807 上加茂神社
陽炎を漕ぎ自転車の子が消えし 山田弘子 ホトトギス 200808  
放たれし羊の群れや陽炎へる 川口襄 遠嶺 200808  
方寸の俊寛塚や陽炎へる 後藤桂子 万象 200808  
陽炎の王家の谷や夫と立ち 夏目満子 酸漿 200808  
陽炎や畑の青揺れ黄色揺れ 岩垣子鹿 ホトトギス 200809  
雪解の岩洗はれてすぐ陽炎へり 瀧春一 深林 200901  
陽炎に高層ビルの踊り出す 稲畑廣太郎 ホトトギス 200903  
恐竜の頭めく島陽炎へり 品川鈴子 龍宮の客 200904  
陽炎や村の鍛冶屋も歌も消ゆ 片桐てい女 春燈 200904  
陽炎に車輪掴まれ列車来る 布川直幸 200905  
車窓より田ごと陽炎濃き日なり 仁平則子 200905  
トラクター陽炎道に肥落とし 仁平則子 200905  
陽炎や心たたみてしまふ夫 黒澤登美枝 200905  
サーフボード抱へ青年陽炎へる 米山喜久子 200905  
陽炎の正体何と手をかざす 渡部磐空 200905  
陽炎にたはむれてゐる孔雀かな 松原仲子 200905  
薬師坂ひよどり坂の陽炎へり 小林共代 風土 200905  
聖堂の絵硝子未完陽炎へり 大沢美智子 200905  
五十年のふたりの日々や陽炎へる 河本由紀子 春燈 200905  
陽炎や食みては歪む牛の貌 柴田佐知子 200905  
神の島いままろまろと陽炎へる 小澤菜美 200906  
陽炎へる沖の艨艟デンジャラス 宮田香 200906  
陽炎へる若草山の見ゆる家 竹内悦子 200906  
陽炎を踏みはらからの唄そろふ 泉田秋硯 200906  
野の人の皆陽炎ひてフラダンス 和田照子 200906  
陽炎やビニール傘が水の底 松井倫子 火星 200906  
ひよ一羽かなた見てゐて陽炎へり 沼田巴字 京鹿子 200906  
陽炎や降りて子の押す乳母車 松下千恵子 春燈 200906  
陽炎のゆらと麻沙子の現れさうな 山田夏子 雨月 200906  
陽炎へ不思議の国のアリスかな 倉持梨恵 200907  
たましひの宿る土塊陽炎へり 土田岳洋 ろんど 200907  
自画像やみな陽炎の中にあり 伊藤紀子 ろんど 200907  
陽炎や歩きどこへも行けさうな 河村啓花 ろんど 200907  
陽炎へる戯れをりし池の魚 山荘慶子 あを 200907  
陽炎やガリレオが手に遠眼鏡 鎌田悟朗 ろんど 200907  
身も影も同じ歩幅で陽炎へる 岸田爾子 200908  
陽炎のカスバの迷路猫はしる 神原徳茂 遠嶺 200908  
陽炎の翼にわれはよろめきぬ 水野恒彦 200908  
陽炎の桟橋迄は振り向かぬ 猪爪皆子 200909  
陽炎へる坂上りても下りても 村上幸子 京鹿子 201001  
陽炎や人を離れて人を戀ひ 竹貰示虹 京鹿子 201003 陽炎→4

 

 

2014年4月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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