蚊 柱     67句

蚊柱や鉦の中から鉦の音    黒田杏子

  蚊柱/藪蚊  なごり蚊  残り蚊  秋の蚊  秋蚊 残り蚊 名残り蚊 溢れ蚊 哀れ蚊

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
鴨川の吹かれ蚊柱また戻る
藤江さとし
群蜂
199807
蚊柱の中へ突つこむ一輪車
大橋俊彦
199810
蚊柱の急拵でありにけり
岡崎るり子
銀化
199810
蚊柱の写楽貌して近づけり
奥田筆子
京鹿子
199901
蚊柱に背筋を正しまた歩く
中村祭生
ぐろっけ
199908
蚊柱を摘みてみたる空手かな
大関靖博
199909
水駅に蚊柱ひとつせめてもの
亀丸公俊
銀化
199909
くねくねと笑ひ上戸の蚊柱
坂本敏子
京鹿子
199912
十月の葬に蚊柱立つことも
晏梛みや子
200001
蚊柱を立てて句業はしのぶべし
土井田晩聖
銀化
200007
楠の木のいつ蚊柱となりたるや
岡本高明
200008
蚊柱を立ちぬる動物園の柵
飯塚ゑ子
火星
200009
明王の炎の蚊柱となりゐたり
奥田節子
火星
200009
蚊柱を蚊柱抜けてゆきにけり
山尾玉藻
火星
200011
蚊柱に囲まれ背筋伸ばしけり
中村祭主
ぐろっけ
200011
蚊柱や史を為りしは敗者の將
鈴鹿仁
京鹿子
200108
蚊柱に後楯などなかりけり
下村志津子
銀化
200108
白雲と蚊柱立ててをる故山
森麟
銀化
200109
蚊柱の崩れかかりて立直る
久保東海司
200110
蚊柱の後姿のなかなかに
岡崎るり子
銀化
200208
ところ変へまたも蚊柱立ちはじむ
田口たつお
ぐろっけ
200208
蚊柱の呪文吹き消す風の神
田口たつお
ぐろっけ
200208
手刀で割る蚊柱や狭き路地
小松誠一
200209
身のほとり蚊柱立ちて畑仕舞
村瀬初実
春耕
200209
蚊柱の立ち直りては崩れけり
柴田久子
風土
200211
蚊柱の崩れてふつと楽屋見ゆ
木曽岳風子
六花
200211
蚊柱や見えない紐を編むごとし
諸橋廣子
対岸
200309
蚊柱に立錐の余地ありにけり
秋葉雅治
200401
蚊柱を風の透きゆく薄暮かな
浅川正
雲の峰
200408
蚊柱を貫く意志の移動せり
浅田光蛙
対岸
200409
蚊柱の真中をめがけ水を撒く
高倉恵美子
200501
蚊柱の高く昇りて見失ふ
荻野みゆき
対岸
200511
蚊柱に水の面のあり毛越寺
飯塚ゑ子
火星
200512
親しむと見せて蚊柱せめぎ合ふ
滝沢幸助
春燈
200608
蚊柱の立つたそがれの庭湿り
丹生をだまき
京鹿子
200609
蚊柱の貫く意志の移動せり
浅田光喜
絵巻物
200806
蚊柱の揺らぎて明智が妻の墓
浅田光代
風土
200809
近江・坂本
ののしり合ふや蚊柱を真ん中に
荒井千佐代
200810
蚊柱の焔の形に遡る
河崎尚子
火星
200908
蚊柱に空洞の芯ありにけり
久染康子
200909
大仏の掌より蚊柱たちにけり
池田光子
風土
200909
蚊柱の崩れかかりて立ち直る
久保東海司
200911
蚊柱の奥は禁制やぐら道
田中貞雄
ろんど
200911
鎌倉吟行
蚊柱の真っ只中や息止めて
笹井康夫
201009
蚊柱や大望はなく多忙なり
上田玲子
201010
線路横蚊柱立てて工事中
吉村摂護
201012
いちご煮てをり蚊柱の太りをり 城孝子 火星 201207  
蚊柱の立つ横丁の懐かしき 大西八洲雄 万象 201208  
交番の灯に蚊柱の傾ぎたる 田中文治 火星 201210  
蚊柱を払ひて仰ぐ大赤秀あかほ 荒井千佐代 201310  
河内野の蚊柱に風止みにけり 城孝子 火星 201311  
ほどけたる春の蚊柱吾れに立つ 工藤ミネ子 風土 201407  
蚊柱の間合ひを計る散歩道 松嶋一洋 201509  
石投げてみる蚊柱のど真ん中 きくちえみこ 港の鴉 201510  
横丁の春の蚊柱吹いてみる 原田達夫 201606  
払ふ手を躱し蚊柱弓なりに 長谷英夫 馬醉木 201609  
蚊柱の確かに立つは西の空 山内洋光 201610  
蚊柱の別の柱と相和せず 久保東海司 201708  
近寄れば蚊柱少しづつずるる 原田達夫 201709  
蚊柱を抜けてのつぺらぼうの貌 相良牧人 201710  
蚊柱のどうでもそこに立つ理由 河西志帆 京鹿子 201710  
蚊柱のなかに声するおんな連れ 阪野基道 船団 201802  

 

2018年6月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。