溢れ蚊・哀れ蚊          14句

あぶれ蚊のほめかぬ壁を便りかな  鬼貫  ザ・歳時記

  蚊柱/藪蚊  なごり蚊  残り蚊  秋の蚊

秋蚊 残り蚊 名残り蚊 溢れ蚊 哀れ蚊

作品
作者
掲載誌
掲載年月
溢れ蚊の人につきゆく谷中墓地 佐野美智 200112
哀れ蚊の衿にまどろむ旅の朝 岡田芳べえ 200504
あぶれ蚊に燗徳利の温きかな 菊地恵子 酸漿 200001
細腕を刺すあぶれ蚊の特攻隊 鈴鹿仁 京鹿子 200010
あぶれ蚊や伎芸天女に真向うて 鳴海清美 六花 200112
あぶれ蚊や夫にかくれて煙草吸ふ 秋岡朝子 200401
あぶれ蚊の鼻のあたまにとまりけり 馬場宏 春燈 200612
暗がりに集まつてをり哀れ蚊は 田中藤穂 あを 200912
あぶれ蚊の声もなく来て襲ひけり 渋谷ひろ子 酸漿 201012
あぶれ蚊に血を分け与ふ八十路なり 古林田鶴子 ぐろっけ 201201
あぶれ蚊に刺さるる不覚とりにけり 本多遊方 春燈 201312
あぶれ蚊にくはるる虚子の句碑の前 浅田光代 風土 201612
溢れ蚊や畳つめたき父母の家 岸洋子 201612
あぶれ蚊を打ちて子規庵発ちにけり 森岡正作 201911

 

2021年9月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。