冬 海     22句

冬海にながき刻得て目を磨く    高島茂

冬海 冬の海 冬の浜 冬の浪 冬の濤 冬の波

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬海のしぶきが路地を濡らしけり 長沼三津夫 199904
冬海やわが生涯を裏返す 小澤克己 遠嶺 200002
子規虚子の見し冬海とある一日 山田弘子 円虹 200202
冬海の果の大滝思ひをり 今瀬一博 200204
冬海の端の動きて貨車長き 長沼三津夫 200403
ゴメは啼くもの冬海は荒るるもの 青野れい子 200403
冬海の平らを翔べる鳶平ら 嶋田摩耶子 ホトトギス 200405
冬海のひととこ爆ぜて高速船 有島夛美 河鹿 200504
冬海を見てきし馬の列に会ふ 小野寿子 200603
冬海の礫のやうな風に遇ふ 植竹美代子 雨月 200603
冬海の凪に片寄せ舫ひ舟 大泉美千代 雨月 200703
冬海を見るそれだけの往き還り 佐々木幸 200704
波岩を呑み冬海の盛り上る 竹下陶子 ホトトギス 200904
岩を打つしぶきにおくれ冬海鳴り 遠藤真砂明 201102
冬海に世を捨てしごと立つ漢 高橋照子 雨月 201103
冬海の荒れるほど照る漁夫の墓 古川忠利 ろんど 201104
冬海へ二の腕太く船出せり 岡本敬子 万象 201202
玄海の冬海越えて来たる凪 稲畑汀子 ホトトギス 201211
じゃこ天の中の冬海平らげる 東英幸 船団 201306
冬海の凪ぎ群青を深めける 多方清子 雨月 201603
坂登り切れば冬海見ゆる筈 稲畑汀子 ホトトギス 202011
冬海の入江を俯瞰する高さ 稲畑汀子 ホトトギス 202011

 

2021年1月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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