冬の波(冬波)    89句

冬の波冬の波止場に来て返す    加藤郁乎

冬海 冬の海 冬の浜 冬の浪 冬の濤 冬の波

作品
作者
掲載誌
掲載年月
冬の波たえず基本に立ち返る 土井田晩聖 銀化 200102
石を引く音すさまじく冬の波 春田淳子 俳句通信 200103
サーファーに牙が生えさう冬の波 佐渡美佐子 船団 200105
睡りたく冬波の音閉じこめる 小林一枝 海程 200106
出雲なる稲佐の浜は冬の波 平野官爾 風土 200203
この昏き冬波悼む心あり 桑田青虎 ホトトギス 200205
冬波の穂のちぎれとび壇ノ浦 桑田青虎 ホトトギス 200205
冬波の音たくはへて力とす 能村研三 200301
冬波の返へすに貝を置き去れり 丸本博子 200302
冬波を来し幼子と手をつなぐ 平田倫子 百鳥 200302
一途てふ生きかた通す冬の波 宮川みね子 風土 200303
今もなほ燈台二つ冬の波 長沼紫紅 200304
妬情一途石鳴らし引く冬の波 渡邉友七 あを 200402
草草や日の当りゐる冬の波 里中章子 200403
冬波のどよめき我を叱咤する 中元英雄 河鹿 200403
冬波にさらはれぬ影持ちて立つ 中島たまな 200403
冬の波つまらなくなり引き返す 富沢敏子 200405
冬波や極楽寺坂登りつめ 相馬計太 帆船 200502
高ければ高いほどよき冬の波 高橋将夫 200503
先端まで白き突堤冬の波 柿沼盟子 風土 200504
白砂に冬波華となりにけり 鈴木多枝子 あを 200504
冬波に翻弄されつ何漁る 堀田恵美子 雨月 200506
ゴスペルの響き解け合ふ冬の波 岩月優美子 200602
コマ送りせしごと冬の波寄する 小林正史 200602
冬の波聞かずも聞こゆ佐渡おけさ 大森尚子 風土 200602
初渡米冬波掠め着陸機 佐久間はるみ 200602
冬の波水平線を越えて来し 桜井眞子 対岸 200603
冬の波人魚の像を美しく 阿部泰子 春燈 200604
冬波の絆を解かれフエリー発つ 山元海郎 河鹿 200605
冬波のしぶき混じりの砂つぶて 池田かよ ぐろっけ 200702
頬杖をつき冬波を聴きゐたり 太田寛郎 200703
すでに冬波あいやあいやーの声消され 伊藤希眸 京鹿子 200703
眼つむりて冬の波音たしかむる 竹下昌子 200801
座礁船の甲板洗ふ冬の波 高橋正彦 200803
巌門の洞窟くだく冬の波 奥田妙子 ぐろっけ 200803
冬波や原風景はいつも夕 高橋道子 200803
冬の波一枚一枚個性持ち 新関一杜 京鹿子 200812
冬波を閉ざしひとりの茶香かな 下田恭子 炎環 200904
冬波の尖る海峡方位盤 木村公子 花貝母 200911
艮に冬の波来る赤絵皿 栗栖恵通子 201003
冬波の音消す固き旅の窓 太田佳代子 春燈 201003
冬の波心のこゑを運び来る 本間春星 遠嶺 201004
冬の波しづかに立つる日なりけり 筒井八重子 六花 201005
冬波を遠ざかるほど轟けり 平居澪子 六花 201005
沖遥かより立上る冬の波 根岸善行 風土 201102
冬波に富士を浮かべて船の旅 金山藤之助 201103
冬の波風と対話してるかに 柴田靖子 201104
砂丘より白き冬波しぶきけり 大地真理 201105
冬波のしみゆく砂のひかりかな 大崎紀夫 やぶれ傘 201105

祝「玄海」二百号

玄海の冬波を越えゆく力

稲畑汀子 ホトトギス 201109
冬波のさつくと砕け無情なり 布川直幸 201111
断崖に冬波寄せて鳶ひとつ 松本周二 かさね 201202
灯台の白より白く冬の波 宮内とし子 201203
魚市を出て冬波のしぶきかな 藤井美晴 やぶれ傘 201204
冬波の遠ざかるほど轟きけり 平居澪子 六花 201212
海の中道冬波を抱く馬手・弓手 辻美奈子 201302
冬波の底鳴り発条に出航す 小河原清江 201302
冬の波地球の鼓動重なりぬ 竹田ひろ子 ろんど 201302
夜鳴鳥冬荒波にまぎれつつ 佐藤喜孝 あを 201302
旗日なり規則正しく冬の波 荒井千佐代 201302
冬の波探照灯に刺されけり 大場ましら 201303
サーファーの立つや伊八の冬波に 遠藤真砂明 201401
冬波の裏より島のオラショかな 柴田佐知子 201403
冬波の昏きうねりや大鳴門 山口キミコ 201404
百合鴎遊ぶ真冬の波高し 織田高暢 201406
冬の波別れるやうに逢ふやうに 安居正浩 201502
冬波の車窓打つかに五能線 土田亮 末黒野 201503
冬の波湖のま中の魞傾ぐ 坂根宏子 201504
錦絵の馬あかあかと冬の波 岩月優美子 グピドの瞳 201506
ゴスペルの響き解け合ふ冬の波 岩月優美子 グピドの瞳 201506
冬波のしみゆく砂のひかりかな 大崎紀夫 虻の昼 201510
冬波に埠頭のダイヤ洗はるる 藤井美晴 やぶれ傘 201603
冬波の夜目にも白し久女の忌 松本三千夫 末黒野 201604
立冬の波の高さに鴎舞ふ 中江月鈴子 201612
冬濤の異国生札のやんちやもの 西村将昭 201702
帰ること忘れて見入る冬怒涛 秋川泉 あを 201702
冬浪や茫然自失日の暮るる 秋川泉 あを 201702
冬濤の記憶しまひし舟箪笥 榎本秀治 201703
冬怒濤間垣つくろふ能登の浜 田勝子 万象 201703
真珠湾遥かな磯の冬怒濤 石田きよし 201703
一握の父の骨曳く冬の波 直江裕子 京鹿子 201704
己が殻破つてみよと冬怒濤 楠原幹子 201704
冬波の引きゆくときの明るさよ 内海良太 万象 201704
欣一の「塩田句碑」や冬怒濤 門伝史会 風土 201704
終の地と定めてみれば冬怒濤 桐山甫 201706
冬波や寺の縁起の巻子本 利國春美 馬醉木 201904
冬の波見て猛省を紛らわす 吉宇田麻衣 201905
ふんだんに冬波を見て薬喰 岸洋子 201906

祝「玄海」三百号

玄海の冬波越えてゆく力

稲畑汀子 ホトトギス 201909
冬波は遠くになりし浜離宮 七郎衛門吉保 あを 202002

 

2020年12月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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