冬満月      150句

冬満月雑木林のすぐうしろ    川崎展宏

冬の月  冬月  冬満月  冬三日月  寒満月  凍月

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
冬満月母を見ていて見失う 横地かをる 海程 199904  
戻り路よ冬満月に見送られ 林翔 200003  
たかだかと冬満月や湖きらら 中川悦子 酸漿 200004  
冬満月ここにゐる亡夫の声 石橋翠 いろり 200101  
冬満月狸ばやしは地底より 塩貝朱千 京鹿子 200101  
稜線に冬満月のかかりをり 石山民谷 遠嶺 200103  
頤や冬満月が斜交ひに 横松しげる 200105  
母と娘に冬満月の停まれり 木村真魚奈 京鹿子 200111  
夜の景は隅なく青し冬満月 木下節子 雲の峰 200201  
犬連れて冬満月の下歩く 辻のぶ子 雲の峰 200202  
冬満月遠忌ついでの由布泊り 吉田政江 200202  
冬満月影踏み遊び子に教ふ 大串章 百鳥 200202  
絹雲に冬満月ののりにけり 中野京子 200203  
冬満月湖面を弛くしてゐたり 小川えいいち 遠嶺 200203  
冬満月牛に抱かるる外寝人 高橋正彦 200204  
冬満月男を一人手離せり 小林あつ子 火星 200207  
午後の晴れ冬満月につながりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200211  
冬満月やがては沈む村明かし 子安教子 200301  
冬満月からくり人形眼をひらく 雨村敏子 200303  
冬満月早寝の夫と並びたる 伊藤多恵子 火星 200303  
冬満月夕日にうすき紅もらひ 堀博子 火星 200303  
山峡に冬満月をかかげをり 鈴木とし子 遠嶺 200304  
さがしもの冬満月の中にあり 米須あや子 遠嶺 200304  
はなれ星孤独にさせぬ冬満月 伊藤真代 200307  
金婚の子離れすみし冬満月 竹貫示虹 京鹿子 200312  
磔刑の冬満月の出副都心 福嶋千代子 200402  
冬満月絞る手力知恵も欲し 禰寝瓶史 京鹿子 200402  
師の遺影ほゝゑみてをり冬満月 高橋瑛子 河鹿 200403  
吹き晴れや冬満月の宙吊りに 近藤喜子 200403  
通夜を辞し冬満月に面を上ぐ 水野あき子 遠嶺 200403  
砂丘ゆく遠まはりして冬満月 蓮尾あきら 風土 200403  
電線で綱渡りして冬満月 小山百合子 遠嶺 200405  
杉山の漆黒抜くる冬満月 森屋慶基 風土 200411  
冬満月つり橋渡つてをりにけり 植木戴子 200502  
湖底めく冬満月の鬼無里村 伊藤たいら 雲の峰 200502  
サキソフォン冬満月を上げにけり 久松久子 百鳥 200502  
晩年は冬満月のしずくかな 大島翠木 200503  
冬満月魔女の箒の過りけり 尾堂Y 河鹿 200503  
冬満月心の窓をみがきたし 佐藤ナオ子 遠嶺 200503  
冬満月大輪の暈被てをりぬ 中垣郁代 築港 200504  
冬満月胸に銀杏の降りゆきぬ 大島翠木 200602  
駅からは一人となりて冬満月 矢田弘子 対岸 200602  
平家村冬満月にしづもれる 小山漂葉 酸漿 200602  
天空の宴の時刻冬満月 安永圭子 風土 200602  
有明の冬満月をみて発ちぬ 三輪慶子 ぐろっけ 200603  
冬満月路上ピエロの一輪車 師岡洋子 ぐろっけ 200603  
身のユダを冬満月に放ちけり 大島翠木 200603  
明るくて冬満月を仰ぎけり いば智也 六花 200603  
冬満月我より前を影法師 北村香朗 京鹿子 200603  
何よりの妻の元気や冬満月 永田哲心 遠嶺 200604  
永別はかくも静かに冬満月 環順子 夢帽子 200608  
海坂に見ゆ船一つ冬満月 松林順子 雨月 200702  
冬満月魁夷の白馬天を行く 神蔵器 風土 200702  
冬満月散るものもなき枝の影 長崎桂子 あを 200702  
己が影己がおどろく冬満月 大山里 200703  
徘徊の妻の融けゆく冬満月 河内桜人 京鹿子 200703  
冬満月本音を飲みて胃の痛し 市橋章子 ぐろっけ 200705  
生も死もどうでもよろし冬満月 折橋綾子 200802  
冬満月真向ひにある家路かな 辰巳あした 雨月 200802  
潮騒や冬満月の熊野灘 小山香月 酸漿 200802  
赤信号冬満月を仰ぎたり 須賀敏子 あを 200802  
冬満月栄華の跡をただ照らす 近藤紀子 200803  
冬満月娘の店に花を植ゑ 椿和枝 200803  
冬満月白き巨きな量つくる 椿和枝 200803  
冬満月わが住む星の青きとや 永塚尚代 ぐろっけ 200803  
雲を出て兎の躍る冬満月 山下良江 万象 200804  
天心に冬満月や渓の音 田島勝彦 遠嶺 200804  
科学より童話が親し冬満月 宮野照子 馬醉木 200902  
落ちさうな冬満月や由紀夫の碑 外川玲子 風土 200902  
揺り椅子の揺るる頭上冬満月 三輪初子 炎環 200902  
冬満月木椅子一つを与へかし 井上信子 200902  
ひむがしに冬満月の孤高かな 千田敬 200902  
庭師いま仕上げしばかり冬満月 北川英子 200902  
冬満月飛石づたひの母の部屋 笹村政子 六花 200902  
つまづいて冬満月に起こさるる 小澤克己 遠嶺 200903  
冬満月人祈りゐて力得る 田巻和子 遠嶺 200903  
冬満月わが胸の内見透かさる 薗田智子 遠嶺 200903  
ラジオより芭蕉の講座冬満月 三角千栄子 炎環 200903  
冬満月それを嫉妬といふらしい 添田勝夫 炎環 200903  
「舟弁慶」果つ松濤町冬満月 林いづみ 風土 200903  
冬満月楷書でしるす命名軸 河村泰子 ぐろっけ 200903  
冬満月低く里山這ふやうに 林陽子 万象 200903  
子ら去りて冬満月の濡れてをり 本田久美 遠嶺 200904  
煌々と冬満月の窓にあり 東芳子 酸漿 200904  
かがやきて冬満月の入日かな 滝沢伊代次 万象 200911  
冬満月友と再会第九聴く 米山喜久子 201001  
約束の冬満月となり居たる 井上信子 201002  
外にも出で冬満月に立ち尽す 船橋とし 201002  
書肆めぐる冬満月の街を抜け 中原敏雄 雨月 201002  
冬満月牛王宝印ふところに 中島陽華 201003  
冬満月どんろど橋の上にをる 松本桂子 201003  
暮るるまで冬満月のかろさかな 中野京子 201003  
髪梳いて冬満月の重さかな 篠藤千佳子 201003  
冬満月ベイブリッジを行く汽笛 内藤庫江 末黒野 201003  
冬満月と我のあひだに何もなし 高田令子 201003  
行く道に冬満月のあがりけり 山田春生 万象 201003  
後半生攫われそうな冬満月 桑名さつき ろんど 201003  
冬満月夙志の途の半ばなり 川口襄 遠嶺 201004  
冬満月引く波白き桂浜 美田茂子 末黒野 201004  
冬満月ジエームスデイーンは永久の人 佐々木紗知 京鹿子 201005  
湖も山も墨絵ぼかしに冬満月 森岡正作 201101  
冬満月夜明前なる雲を出づ 阿部文子 酸漿 201102  
冬満月明石海峡隈もなし 橋本榮治 馬醉木 201103  
池の面の冬満月の蒼さかな 小川玉泉 末黒野 201103  
冬満月黒塀つづく柊家 西村雪園 風土 201103  
踏切や冬の満月はなさきに 定梶じょう あを 201103  
冬満月庭の外れの朴大樹 西本才子 万象 201104  
雲流れ羽化の済みたる冬満月 中島讃良 ろんど 201104  
初冬や満月白き西の峰 伴秋草 末黒野 201202  
影踏みの声の消えたる冬満月 井上淳子 火星 201203  
黄みばしる西の満月冬の朝 柳田皓一 かさね 201203  
次の曾孫は男子と分かり冬満月 小野口正江 末黒野 201203  
鯨幕冬満月め隔たりに 山尾玉藻 火星 201212  
冬満月木霊に応ふ魔法瓶 田中貞雄 田中貞雄自註句集 201301  
冬満月従へるかに星一つ 早崎泰江 あを 201302  
冬満月しろがねに出づ来年は 高橋道子 201302  
冬満月メタセコイアの虚空かな 鶴原妙 ろんど 201302  
ノーベル賞すでに過去とや冬満月 宮内とし子 201302  
冬満月仰ぎて祈り重ねけり 西川春子 春燈 201303  
なに祈るべきこの冬の満月に 松田泰子 末黒野 201304  
夕餉煮る匂ひただよふ冬満月 長崎桂子 あを 201401  
宿の夜の冬満月を窓にして 大島英昭 やぶれ傘 201401  
冬満月ゆつくり山を離れけり 大滝敏子 末黒野 201402  
冬満月古都にしづけさ戻りけり 小山繁子 春燈 201402  
朝まだき冬満月の明かりなほ M谷和代 万象 201403  
山頂に雲を遊ばせ冬満月 中山静枝 201403  
冬満月電話で友を誘ひ出す 小山直子 末黒野 201404  
灯を消して冬満月を独り占め 小山直子 末黒野 201404  
冬満月幽かにフェニックスの風 岩月優美子 201502  
窓明けて頬の強張る冬満月 長崎桂子 あを 201502  
冬満月ジェンガ一瞬にて崩る 笹村恵美子 201503  
冬満月オカリナの音の耳心地 佐藤凉宇子 ろんど 201503  
日常に轍をつける冬満月 こうのこうき ろんど 201503  
冬満月のぼる速さをまのあたり 飛高隆夫 万象 201503  
冬満月遠くに姉の声たしか 三木千代 201505  
冬満月君と仰ぎし刻思ふ 雨宮桂子 風土 201603  
冬満月較ぶるもののなき孤高 荒井千瑳子 201604  
冬満月沼黒々とふくらめり 内海保子 万象 201610  
冬満月小指に光るリングかな 中田禎子 201702  
両翼を灯して過る冬満月 内藤静 風土 201702  
雲迅く冬満月の照り翳る 松原智津子 万象 201702  
冬満月子の誕生の報せ待つ 落合裕子 万象 201702  
信濃路や冬満月と農家あり 田中信行 201703  
余生なほ冬満月の明るさよ 中貞子 201703  
拝みたり冬満月の落着きを 大坪景章 万象 201703  
真間川の急流と化す冬満月 溝呂木信子 201704  
冬満月川面を統ぶる午後十時 沼崎千枝 末黒野 201704  
フランス語のアベマリア聴く冬満月 鈴木石花 風土 201704  

 

2018年1月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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